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術前抗がん剤について

[管理番号:10832]
性別:女性
年齢:42歳
病名:乳ガン
症状:
投稿日:2023年1月5日

初めまして、
いつもこちらのページで勉強させていただいています。

昨年12月初めにしこりを発見し、
乳ガン専門クリニックで針生検の結果、乳ガンと診断されました。

ステージ2、
ER: PS5 Is2
PgR: PS5 IS2
HER2: 1+
Ki67: 30%、
画像上リンパ節転移なし
とのことで、紹介状を頂いて大学病院で、
MRI、PET-CTを受け、現在結果待ちです。

担当医からは、手術は、全摘、部分切除どちらも可能で、ki67が30%と、やや高いことから増殖スピードが早い癌と説明をされ、術前、術後のどちらかで、抗がん剤治療が必要とのことでした。

担当医の治療方針としては、術前抗がん剤を勧められ、その理由としてのいくつか、下記のような説明がありました。

(理由1)
ki67が高く、増殖スピードが早いから、まず抗がん剤でガンを叩きたい??

→増殖が早いなら、効くか効かないかわからない抗がん剤を先行するより、一刻も早く手術で切除したほうがよいのでは?
病院が混雑していて、手術まで日にちがかかるので、その間何もしないよりは、抗がん剤やって待っていたほうが安心というのは、病院の都合ではないのでしょうか?
手術が最短で3月位の場合、何もしなければ、ガンが心配なレベルで進行するものなのでしょうか?

(理由2)
抗がん剤で腫瘍が小さくなれば、小さく切除できるので乳房の温存できる範囲が広がり、
形が崩れにくい、身体への負担も小さくなる??

→たとえ抗がん剤で腫瘍が小さくなっても、
抗がん剤前の範囲で切除するべきではないのでしょうか?
術後の乳房の形がどうとかではなく、少しでも再発の可能性が低くなるよう手術、治療してほしいのに、重点がズレているような気がします

(理由3)
画像上リンパ節への転移はないようだが、目に見えない位小さなガンが存在する可能性はある。
もし手術時の検査で転移がみつかったら、リンパ節も切除しなければならない。

(→そこはわかります)
しかし、術前抗がん剤で、目に見えない小さなガンが消えれば、リンパ節を切除する必要もなくなる??

→術前抗がん剤で小さなガンが消えてしまったら、そもそもリンパ節にガンが転移していたのか、なかったのか手術中の検査でもわからなくなってしまうのではないでしょうか?
それとも存在していたガンが抗がん剤によって消えたとわかるものなのでしょうか?
また、抗がん剤で消えたら、切除しなくてオーケーというのは、本当に大丈夫なのでしょうか?本来切除するべき機会をただ失うだけなのではないでしょうか?
それとも、元々私の場合、画像上はリンパ節転移はないとのことでしたので、
普通に抗がん剤前の現在の状態で手術中の病理検査を受け、もしリンパ節に転移がみつかったら、その時は切除するほうがいいと思うのですが、いかがでしょうか?

(理由4)
効く抗がん剤の種類がわかる

→担当医師からは、EC療法とパクリタキセルを予定していると説明されています。

もしこれらの抗がん剤が効かなかったら、他の抗がん剤に途中で切り替えることが可能なのでしょうか?
そもそも使える抗がん剤の種類が限られていると、こちらのQ&Aにも出ていたので、抗がん剤が効こうが効くまいが、選択肢はないのではないでしょうか?

上記のように説明された術前抗がん剤を先行させる理由について、後日自分自身でも色々調べたり田澤先生のQ&Aコーナーで勉強させていただき、疑問に思ったことです。

お忙しいとは思いますが回答をよろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

担当医からは、手術は、全摘、部分切除どちらも可能で、ki67が30%と、やや高いことから増殖スピードが早い癌と説明をされ、術前、術後のどちらかで、抗がん剤治療が必要とのことでした。
⇒誤り!
 抗癌剤前提など、とんでもない!!

Ki67=30%であるならば、通常の手術先行として術後にOncotyepDX無償提供プログラムを行い、「抗がん剤が必要かどうか?」判断しましょう。

その医師の言う術前抗がん剤を勧める理由は全く「見るに堪えない」ので、コメントは一切しません。

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