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術後の放射線と抗がん剤(TS-1かベージニオ)の必要性について

[管理番号:10796]
性別:女性
年齢:49
病名:浸潤性乳管がん
症状:
投稿日:2022年12月18日

こんにちは。

初めて質問させていただきます。

術後の補助療法について放射線と抗がん剤をやる必要があるか先生の意見をお聞かせ下さい。

2020年7月 乳がん(肝臓とリンパ節に転移あり)初見でステージ4に。

2020年8月 セカンドオピニオンでも98%肝転移でしょうと言われた。

リュープリン+フェソロデックス+イブランス治療開始。

数ヶ月で胸の腫瘍は7cmから15mmほどに縮小、リンパ節も元々1~2個転移があったものが画像上では消失。

2022年1月 肝転移は良性の血管腫と判断(一切サイズが変わらなかったため)
イブランスからタモキシフェンにに変更。

完治を目指して手術を提案される。

2022年11月 全摘+リンパ節郭清手術

病理結果
大きさ12mm
拡がり30mm
リンパ節転移なし(0/9)
切除断端性陰性
核グレード2
エストロゲンレセプター陽性
プロゲステロンレセプター陽性
HER2陰性
Ki67 10~20% 増殖性は低い

リンパ節転移も画像上では消えていたのでできればやりたくなかったので最小限でお願いしていたのですが、
腫れていたとのことで9個切除され、結局転移はなしでした。

今後の治療について、
リュープリン(2年以上)とタモキシフェン(5年以上)
放射線と抗がん剤は要検討で次回までに考えてきて下さい、と言われました。

①放射線はリンパ節の転移がなかったので、やらない方向で考えていますが先生なら勧めますか?
術後の痛みが続いていてきつく、できれば放射線はやりたくないのです。

②抗がん剤については、TS-1かベージニオを再発予防のためにと言われましたが、必要性はあるでしょうか。

先生なら勧めますか?

③必要性があるとしたら、TS-1かベージニオは何を基準に選んだらいいでしょうか。

④今さらですが、リンパ節郭清はやらない選択肢もありだったでしょうか?

⑤肝転移が違ったため手術ができるようになったり、イブランスが使えてよかったのかなという気もしますが、
ステージ4からこういうことはたまにあることなのでしょうか。
結果的にはよかったのですが、気持ち的には振り回されたので複雑な心境です。
(肝転移の生検はリスクがあると言われたのでやりませんでした。

98%転移だと言われたので)

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

①放射線はリンパ節の転移がなかったので、やらない方向で考えています
⇒質問者は(もしかすると、その主治医も)勘違いしているようです。

術後照射の適応は術前療法(この場合にはpalbociclib+Fulvestrant+LH-RHagonist)
の前の状況を基にしての判断となります。
術前治療前の状況(腫瘍径7cm リンパ節転移1-2個?)を基にして判断すべきなのです。
通常リンパ節転移3個以内では適応がありませんが、今回の場合には腫瘍径7cmも含めて主治医と相談しましょう。

②抗がん剤については、TS-1かベージニオを再発予防のためにと言われましたが、必要性はあるでしょうか。
⇒結果として術前にpalbociclibをやっているのだからabemaciclibやTS-1を行う意味はありません。
 検討するとしたら寧ろ通常の抗がん剤(TCやanthracycline+taxaneなど)をやるべきか?担当医と相談すべきです。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/12/26
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