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浸潤性小葉癌

[管理番号:10774]
性別:女性
年齢:72歳
病名:浸潤性小葉癌全摘後に、違うタイプの癌も見つかりました。病理検査待ちです。
症状:
投稿日:2022年12月2日

質問内容:72歳母親の癌で相談です。
よろしくお願い致します。

8月に癌が発覚し、8月(中旬)日に、乳房温存手術をしました所、浸潤性小葉癌でした。
追加手術で全摘を10月(下旬)日にしました。

しこりの大きさ1.1㌢
リンパ節転移なし
癌の顔つき 1
ER 50 PGR 0
HER2 陰性 2+? フィッシュ法
遺伝子検査 陰性

おんこタイプDXの結果  再発スコア25
9年遠隔再発率12%
R S群における化学療法の上乗せ効果〈1パーセント
6.6ER陽性 5.2PR陰性 10.7HER2判定保留範囲
となっておりました。

いまは、アロマターゼ阻害薬のアリミデックスを処方されております。
たくさん質問あることをお許し下さい。

①浸潤性小葉癌は、浸潤性乳管癌より、予後がわるいと、遠隔再発で、腹膜などに再発するとみましたが、どうやってみつけるのでしょうか?

②後、おんこタイプでスコア25でしたが、長期的に見て、抗癌剤は本当に必要ないのでしょうか?ぎりぎりの値で不安です。
家族としては、長生きして、再発遠隔転移がないようにしてほしいのです。

③オンコタイプで、10.7HER2判定保留範囲内とは、どういう意味でしょうか?

④乳がん診療ガイドラインに浸潤性小葉癌は、レトロゾールが効くと書いてありましたが、レトロゾールに変更をお願いした方がいいのでしょうか?
先生なら、レトロゾールを選びますでしょうか?

⑤全摘していただいたのですが、痛みが全くないようです。
ちゃんと全て取っていただいたのか、不安です。
全摘跡は、とても痛いと聞きましたので。

⑥K iが、低かったのに、オンコタイプで25だったので、癌の顔つきが悪いのかと、不安です。
PGRが0だからとか関係あるのでしょうか?

⑦全摘した後にまだ、癌があったようで、病理検査待ちです。
違うタイプのようですが、違いタイプの癌が、同じ乳房に同じ時期にできるのでしょうか? 

⑧違うタイプの癌があったとの事ですが、多発癌は、転移や、再発高リスク高いと考えたら、予防するお薬はありますでしょうか?

不安で長生きしてほしくて。
たくさん質問しまして、申し訳ございません。
どうぞ宜しくお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

①浸潤性小葉癌は、浸潤性乳管癌より、予後がわるいと、遠隔再発で、腹膜などに再発するとみましたが、どうやってみつけるのでしょうか?
⇒腹膜に転移すると癌性腹膜炎として腹水が貯留するのでそれで解ります。

②後、おんこタイプでスコア25でしたが、長期的に見て、抗癌剤は本当に必要ないのでしょうか?ぎりぎりの値で不安です。
⇒不要です。

③オンコタイプで、10.7HER2判定保留範囲内とは、どういう意味でしょうか?
⇒陰性とも陽性ともいいきれないようですね。

④乳がん診療ガイドラインに浸潤性小葉癌は、レトロゾールが効くと書いてありましたが、レトロゾールに変更をお願いした方がいいのでしょうか?先生なら、レトロゾールを選びますでしょうか?
⇒無関係

⑤全摘していただいたのですが、痛みが全くないようです。
⇒痛くないのはいいことです。(取りきれていないとかとは全く無関係!)

⑥K iが、低かったのに、オンコタイプで25だったので、癌の顔つきが悪いのかと、不安です。
⇒余計なことは考える必要がありませんよ。

PGRが0だからとか関係あるのでしょうか?
⇒PgR陰性は、影響します。

違いタイプの癌が、同じ乳房に同じ時期にできるのでしょうか?
⇒それは珍しくも何ともありません。

⑧違うタイプの癌があったとの事ですが、多発癌は、転移や、再発高リスク高いと考えたら
⇒全く無関係ですよ。(余計なことを考えすぎ!)

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/12/10
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