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術後の治療についてご相談です。

[管理番号:10402]
性別:女性
年齢:39歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2022年6月28日

術後の治療についてご相談です。
お忙しい中恐れ入りますがよろしくお願い致します。

2022年5月(中旬)日に右乳房の全摘手術をしました。

病理検査結果
・浸潤径0.6cm
(摘出した乳房7スライス中4スライスに広がりがあり、その内1スライスに浸潤があった。浸潤径0.6cmだがその周辺にも浸潤箇所が複数あった。)
・リンパ節転移なし
・浸潤性乳管癌
・核異型度 3
・リンパ管侵襲 0
・MIB-1 35%
・HER2 -
・ER 99%
・PgR 35%
・ステージ1

オンコタイプDXの結果
・再発スコア 30
・9年遠隔再発率 TAM単独19%
・化学療法の上乗せ効果 >15%
・定量的単一遺伝子スコア 9.2ER陽性  6.6PR陽性  9.4HER2陰性

術後の治療などについてご相談です。

・化学療法+ホルモン療法、化学療法はせずにTAM+注射のみ、などどのような治療が最適でしょうか。

・化学療法+ホルモン療法をした方がよい場合、化学療法はどのお薬をどれくらいの期間した方がよいか、ホルモン療法もどのお薬をどれくらいの期間した方がよろしいでしょうか。
注射もプラスした方がいい場合はどのお薬が適していますか。

・浸潤径0.6cmの周辺にも浸潤箇所が複数あったのですが、浸潤が0.6cmの1箇所だけだった場合と浸潤箇所が複数ある場合とでは遠隔転移・再発率に違いはありますか。
浸潤箇所が複数ある場合は遠隔転移・再発率は上がりますか。

・私のように浸潤径0.6cmとその周辺に浸潤箇所複数ありの場合でもオンコタイプの結果のように9年遠隔再発率はTAM単独19%と高めになるのでしょうか。

オンコタイプの結果を見てショックと恐怖で愕然としてしまいました。

田澤先生のご回答をいただけたら大変ありがたいです。

お忙しい中大変恐れ入りますが、何卒よろしくお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

浸潤径6mmだから(そもそも)抗がん剤を選択しない考え方もアリです。
ただ、OncotypeDXした以上その結果に従うとしたら TCx4となります。
ご参考に。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/7/7
***

質問者様から 【質問2】

術後の治療等について。
性別:女性
年齢:39歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2022年9月9日

田澤先生こんにちは。

前回ご回答いただきありがとうございました。

いつも読ませていただいて、勉強になります。

浸潤径6ミリ
リンパ節転移なし
核異型度3
リンパ管侵襲0
オンコタイプDX再発スコア30
現在、TCを受けております。

今回もよろしくお願い致します。

・TCが終わってからのホルモン療法はタモキシフェン単独でも大丈夫でしょうか。
ゾラデックスやリュープリンを追加した方がよい場合はどちらのお薬がよいですか。

・オンコタイプの結果がRS30でしたが、田澤先生のこれまでのご経験で浸潤6ミリ前
後で遠隔再発した症例はありますか。

・執刀医が高齢(71歳)の場合、手術の技量は落ちますか。

(当初、手術をするにあたって悩んだので質問させてください。)m(__)m

お忙しい中恐れ入りますが宜しくお願い致します。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

・TCが終わってからのホルモン療法はタモキシフェン単独でも大丈夫でしょうか。
ゾラデックスやリュープリンを追加した方がよい場合はどちらのお薬がよいですか。

⇒化学療法閉経となります。
但し(年齢から考えて、高確率で)いずれ、卵巣機能が復活し「月経再開」するでしょう。
最初からLH-RHagonist併用(どちらも同じ)したほうが安心です。

・オンコタイプの結果がRS30でしたが、田澤先生のこれまでのご経験で浸潤6ミリ前後で遠隔再発した症例はありますか。
⇒記憶にありません(国会答弁ではありませんよ)←冗談です 本当に無いと思います。

・執刀医が高齢(71歳)の場合、手術の技量は落ちますか。
⇒若い医師よりも、むしろ大丈夫でしょう。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/9/16
***