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術後再発予防のための治療について

[管理番号:10284]
性別:女性
年齢:56歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2022年5月16日

田澤先生

初めまして。

いつもお忙しい中、貴重なお時間を使って
真摯に質問にお応えくださりありがとうございます。

沢山の乳がん患者さまのご質問と先生のご回答を
読ませていただき勉強させていただいていおります。

術後再発予防のための治療について
考えを整理したく、ご質問させてください。

右側乳房全摘

閉経後です。

《術後の病理検査の結果》

浸潤性小葉がん

腫瘍サイズ23mm(広がりは40mm)

センチネルリンパ生検 転移0

Ki67 10%

ER 5%陽性 Prg 1%未満

Her2 1+ 陰性

核グレード 1

組織グレード 2

《担当医師より》

◎ERが低いが5%あるのでホルモン療法の適用となる。

◎抗癌剤をするかどうかについては、

希望するならオンコタイプdx検査ができるので、
→その結果も判断材料の一つとして相談しましょう。

◎ただし、小葉癌という少ないタイプの乳がんでありデータが少ないため、オンコタイプdxしたとしても結果をそのまま当てはめるかどうかは悩むところではある。
と言われています。

そして、抗がん剤について決めるまでの間に
ホルモン療法を開始しましょうと言われ、
アロマターゼ阻害薬の服用を開始しています。

********************

【質問】

◎わたしのようにERが5%と低い場合、

サブタイプは
①ERが低いとはいえ5%あるので陽性とみなしルミナルタイプなのでしょうか?

②ERが低い場合は、トリプルネガティブタイプと考えた方が良いのでしょうか?

① である場合、
*ERの値が低い場合でもオンコタイプdxの結果は信頼できるのでしょうか?

*ERの値の高低とホルモン療法の効きやすさは関係がありますか?

② である場合、
*5%とはいえホルモン受容体があるので、オンコタイプdx検査を受けた場合、結果は治療の選択の参考になりますか?

それとも、トリプルネガティヴなので検査結果は関係なく術後抗がん剤治療が推奨されますか?

*抗がん剤に加えホルモン療法も行なった方が良いですか?

◎担当医師から、データの少ない小葉癌であるため判断を悩むところではある。
と言われた事も気に掛かっています。
小葉癌である事は術後の再発予防の治療の選択に何か影響がありますか?

*********************

再発予防のために必要であるならば前向きに抗がん剤治療にも向き合っていこうと思っているのですが、なかなか考えの整理がつかずにいる状況です。

どのように考えたら良いのか、ぜひご教示いただきたくお願い申し上げます。

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

現在、OncotypeDX無償提供プログラム期間ですが、その適応条件に「術後薬物療法未治療」とあります。
せっかく適応があるのにホルモン療法を開始してしまうと適応外となるので、「ホルモン療法はやらずに」まずはOncotypeDX無償提供プログラムを行いましょう。

★主治医は「頓珍漢な」考えを持っているようですが…
 小葉癌は「全く」特殊ではありません。(個人的には「特殊型に分類すること自体、ナンセンスと思います)
 普通にOncotypeDXの結果に従えばいいのです。
 因みに、OncotypeDXの結果にはERの実際の発現度が遺伝子レベルで解るので、(現在の)免疫染色での5%が本当に正しいのか?確認できますよ。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/5/26
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