[管理番号:10251]
性別:女性
年齢:64
病名:乳癌
症状:胸のしこりあり、浸潤性乳癌(HER2陽性)と診断
投稿日:2022年4月26日
お世話になります。
64歳女性、腫瘤に気付き受診し、悪性疑いのためマンモトーム生検を行いました。
腫瘤径 3cm×3.5cm
浸潤性乳癌
ホルモン受容体 陰性
HER2スコア 3+(陽性)
リンパ節転移 所見なし
遠隔転移 所見なし
上記のとおり、HER2陽性乳癌と診断されました。
主治医より術前化学療法として、3週間毎トラスツズマブ+フルツロン(1日2回内服)×4クール後の手術を提案されました。
トラスツズマブ+タキサン系でないことに対する疑問を感じ質問しましたが、効果は変わりない旨の回答でした。
当方持病はなく、タキサン系の抗がん剤による脱毛等の副作用への抵抗を示した訳でもないため、
タキサン系を使用しない理由がないのではないかと思うのですが、フルツロンを採用する特段の理由やメリット等はあるのでしょうか。
また、フルツロンを活用した療法があまり見受けられず、標準治療から外れているのではないかと術前化学療法の効果に不安を感じているのですが、トラスツズマブ+フルツロンはトラスツズマブ+タキサン系と同等の治療効果が期待できるものなのでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
トラスツズマブ+タキサン系でないことに対する疑問を感じ
⇒質問者の疑問は至極ご尤もです!
標準治療ではないので、セカンドオピニオンなどして適切な治療を受けましょう。
(そもそもHER2タイプだからといって「術前抗がん剤ありき」ではなく、「手術先行でいい」わけですが…)
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/5/13
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質問者様から 【質問2】
術後化学療法の開始時期について
性別:女性
年齢:64
病名:乳癌
症状:胸のしこりあり、浸潤性乳癌(HER2陽性)と診断
投稿日:2022年6月14日
前回はご多忙な中、明瞭なご回答をいただき、本当にありがとうございました。
田澤先生にセカンドオピニオンを薦めていただき、他の医療機関をあたりましたが、地方都市のため窓口も少なく、すぐにセカンドオピニオンを受けることが難しい状況であり、無治療でいることが恐ろしかったため、やむなく主治医の提案する4クールの術前化学療法(トラスツズマブ&フルツロン)を受け、全摘手術後の病理診断の結果待ちのタイミングを利用してセカンドオピニオンを受けるつもりで、現在術前化学療法を行っているところです(主治医にも、その際にセカンドオピニオンについて申し出るつもりでした)。
ところが、主治医に全摘手術後の治療方針について確認したところ、『病理の結果が出るまでに一か月~一か月半かかり、それを待っていては遅くなるため、病理の結果を待たずに術後化学療法を行う』との方針でした。
術後化学療法の開始の遅れによる生存率の低下については、極端に開始が遅れた場合であり、病理診断の結果待ちの期間(医療機関によって一週間~一か月程度と認識しておりました)、術後化学療法の開始を待機することは許容されると認識していたため、驚きました。
また、術後化学療法の具体的内容については、術前検査で行う胸部及びリンパ節のCTによって術前化学療法の効果を見て判断するとのことでした。
術後化学療法の具体的内容についてはまだ提案されておりませんが、このまま漫然と受診していては、なし崩し的に標準治療から外れた治療が続けられるのではないかと不安でいっぱいで、ますますセカンドオピニオンを受けなければならないという気持ちが強くなりました。
そこで、下記二点を質問させてください。
1.
術前化学療法を経て全摘手術を行ったあとに、病理診断の結果を待たずに術後化学療法を開始するのは通常のことなのでしょうか?
2.
全摘手術後、術後化学療法の開始までの間に、速やかにセカンドオピニオンを受けたいと考えておりますが、その間の術後化学療法の遅れについて、どの程度まで許容範囲と考えてよいでしょうか。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
申し訳ありませんが、「トラスツズマブ+フルツロン」は全く理解できない治療なので、回答に責任が持てません。
ご理解お願いします。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/6/23
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