[管理番号:10204]
性別:女性
年齢:48
病名:乳がん
症状:
投稿日:2022年4月5日
初めまして。
先生の意見をお聞きしたくてメールします。
2022年3月に左乳がん温存手術しました。
ルミノールA
センチネルにてリンパ微小転移1/3
大きさ(浸潤型)1、8 と1、5センチの2つ
悪性度1
Ki67 5パーセント
主治医からはタモキシフェン+リュープリン、放射線治療を勧められています。
ki値は低いと思うのですが、これらの治療を受けることは本当に必須なのでしょうか。
私としては必要最小限の治療にしたいと思っており、先生のご意見をお聞きしたいです。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
ki値は低いと思うのですが、これらの治療を受けることは本当に必須なのでしょうか。
⇒治療は明確に「全身」療法と「局所」療法に分けて考えましょう。
「局所」療法としては 温存手術なのだから「当然」(温存乳房)照射が必須となります。
「全身」療法は薬物療法となりますが…
『今週のコラム 269回目 Rx PONDER (中間解析) その解釈 』をご参照ください。
(以下、抜粋)
閉経前と閉経後の違いは「卵巣抑制にあるはず」派 (私も)
pN0
閉経前では RS 21- 25 TAM+LH-RHagonist RS 25 抗癌剤推奨
閉経後では RS26- 抗癌剤推奨
pN1
閉経前では RS -25 TAM+LH-RHagonist RS26- 抗癌剤推奨 ★
閉経後では RS26- 抗癌剤推奨
質問者は上記★に該当するので…
Ki67=5%は(もしもOncotypeDXすれば)RSは25以下となると想定されるので、TAM+LH-RHagonistとなります。
つまり、主治医の提案通りとなります。
結論
局所療法として(温存乳房)照射、全身療法としてTAM+LH-RHagonistとなります。
主治医の提案通りとなりましたね。
ご参考に。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/4/14
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