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トリプルネガティブの抗がん剤治療について

[管理番号:10168]
性別:女性
年齢:40
病名:浸潤がん アポクリン癌
症状:
投稿日:2022年3月20日

3/(上旬)に左乳がんの部分切除手術を受けました。

最終病理診断
ステージ1 トリプルネガティブ
浸潤がん(アポクリン癌)
腫瘍全体1.24cm 浸潤1.0cm
リンパ節転移なし、核グレード2、組織学グレード2
Ki67 20%、脈管浸潤ありly1、切除断端陰性

医師からは『癌が1.0cm以上でなかったこと、悪性度も特別高くなく
Ki67も低いことから術後の抗がん剤の推奨はするが意向にまかせる。

Ki67が低いから、抗がん剤やるやらないで再発率に余り差がないかも』と言われました。
なお抗がん剤をするなら上記理由からTC療法4回とのことです。

抗がん剤をしたほうが安心なのはわかっていますが、余り差がないと言われ、副作用を考えると決断に迷っています。
また医師の判断ではなく、わたしに任せられたことに不安もあります。

①トリプルネガティブは抗がん剤が標準治療と思いますがやらなくて問題ないのでしょうか。
放射線だけで大丈夫なのでしょうか。

②抗がん剤をしなかった場合の再発率やリスクはどうなりますか。

③トリプルネガティブの場合、AC療法のほうが多いようですがTC療法で問題ないのでしょうか。

④トリプルネガティブは術後2年再発しないと再発リスクが下がっていくというのは本当なのでしょうか。

今後の治療をどうするべきかアドバイスをお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

是非『今週のコラム 320回目 仕分け4001-5000 特殊型の扱い』をご参照ください。

アポクリン癌はガイドライン上は「特別扱い無(つまり通常の組織型に準ずる)」とされています。

★但し、私個人的には(TNだけどKi67が一桁みたいな)症例の場合には抗がん剤無を(言葉を慎重にして)提案したりはいます。
質問者はKi67=20%なので(つまり「そこまで低くはない」ので)私なら普通に抗がん剤を勧めます。