[管理番号:10031]
性別:女性
年齢:47歳
病名:卵巣癌の疑い
症状:卵巣肥大で腹痛が続く
投稿日:2022年1月24日
4年前に乳がんの手術をして、タモキシフェンを服用しております。
その間、半年毎に婦人科検診を受けており、数年前から少し卵巣肥大を指摘されておりましたが、
4ヶ月前にチョコレート嚢腫があると言われました。
その直前の4ヶ月は生理が止まっておりました。
その後生理の度に1,2日の生理痛はありましたが、先月の生理は寝込むほどの生理痛と腰痛に悩まされました。
生理が終わっても1週間近く鎮痛剤を服用するほどの痛みが続きました。
婦人科で診てもらったところ、4ヶ月前の3.5cmから7cmに肥大しており、それが痛むのであろうとこのこと。
エコーでは卵巣癌の所見はないものの、子宮内膜症による肥大としては、急激過ぎるので、
卵巣癌を否定できないと言われています。
タモキシフェンの影響を聞いたところ、それは分からないと言われました。
タモキシフェンを休止して様子を見ることは出来ないかを聞いたのですが、休止は出来ないと言われました。
精密検査をする予定ですが、とても不安です。
先生のお考えをお伺いできますでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
『今週のコラム 303回目 閉経前ホルモン療法 まとめ』を熟読ください。
以下、抜粋
〇 卵巣に対する作用
tamoxifen 卵巣を「刺激」する
特に問題となるのは「卵巣嚢腫」(10cmとかなる人はいます)
・ 卵巣茎捻転のリスクが生じる
・ tamoxifenで増大することを(何故か?)知らない婦人科医が多く(本当に不思議、「何でだろう 何でだろう 何故だ?何でだろう(これだけ閉経前乳癌が増えているのだから、同様のケースを経験したことがありそうなのに…)何故だ?何でだろう?♫」)、「卵巣悪性腫瘍などを疑われMRIされたうえで脅される」ケースが後を絶たない!