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今後の治療方針

[管理番号:9710]
性別:女性
年齢:47
病名:右乳癌
症状:
投稿日:2021年9月9日

はじめまして。

よろしくお願いします。

2021/8/(下旬)
右乳房全摘 リンパ節郭清
病理結果
しこりの大きさ 4.8cm
リンパ節転移個数
陽性 3個/調べた個数 14個
ホルモン受容体 ER 90% PGR 90%
ki67 3%
ルミナールA
ステージ IIB
HER2 1陰性
組織学的悪性度 2
切除断面 -
血管 -
リンパ管 +

今後の治療方針についてお伺いしたいです
とても迷っています
今現在提案されているのが
①放射線治療→ホルモン治療10年+リュープリン5年
②放射線治療→抗がん剤→ホルモン治療10年+リュープリン5年
③放射線治療→ホルモン治療10年+リュープリン5年+ベージニ
オ2年←年末に保険適用になるのでとの事
④放射線治療→ホルモン治療10年+リュープリン5年
ルミナールAなので、
ホルモン治療+リュープリンのみで良いのでは?
と、素人判断になりますが考えています
田澤先生でしたら、どのような診断になりますでしょうか。

よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「ルミナールAなので、
ホルモン治療+リュープリンのみで良いのでは?
と、素人判断になりますが考えています
田澤先生でしたら、どのような診断になりますでしょうか。」

⇒リンパ節転移が3個以内なので放射線は不要
 Ki67=3%なので抗がん剤は不要

 ということで、(ご本人の考え通り)ホルモン療法単剤となります。

★ LH-RHagonist併用すべきでしょう。
 『今週のコラム 269回目 Rx PONDER (中間解析) その解釈』をご参照ください。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

今後の治療方針
性別:女性
年齢:47
病名:右乳癌
症状:
投稿日:2021年9月15日

先週は回答をありがとうございました。

今週末に外来のため
悩みましたが下記を主治医に伝える予定です。

抗がん剤はやらず
オンコタイプを保険適用になったら受ける。

どーしても、リンパ転移3個が気になるので
放射線は主治医の言う通り受ける。

もう一つ疑問に思うことが出てきました。

リュープリンの冊子を読んでみたのですが
タモキシフェンを服用するのに
リュープリンは必要なのでしょうか?
ダブルホルモン治療と言うことですか?
主治医からは
閉経前はリュープリンも必要だと説明を受けたのですが
それは何故でしょうか?

ハテナばかりですみません。

よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

「タモキシフェンを服用するのにリュープリンは必要なのでしょうか?」
⇒tamoxifenは(卵巣そのものには作用せずに)Estrogenをブロックしますが、LH-RHagonistは卵巣そのものをブロックします。
全く作用点が異なるので「どちらか一方だけでよい」ということにはなりません。

実際に、臨床試験ではリンパ節転移がある場合にはLH-RHagonist併用による「上乗せ効果」が示唆されています。
是非『今週のコラム 269回目 Rx PONDER (中間解析) その解釈』をご参照ください。

 
 


 

質問者様から 【結果3 】

今後の治療方針
性別:女性
年齢:47
病名:右乳癌
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

お忙しい中、回答ありがとうございました。

先週、リュープリン開始
水の溜まりを来週確認して大丈夫なら、放射線25回をやる事にしました。
どうしても、リンパ3個転移が気になりとても迷いましたが、覚悟を決めて受ける事に。
その後、タモキシフェン服用10年。途中で薬が変わるかもと言っていましたが、薬名忘れてしまいました。
来年、オンコタイプが保険適用になったら、その時に受けるかどうか考えます。
それまでは抗がん剤はやりません。
これが、今現在の今後の治療方針です。

このサイトに出会わなければ、抗がん剤をイヤイヤながらも受けていたか、ベージニオの選択をしていたと思います。
本当にありがとうございました。

<Q&A結果>