Site Overlay

全摘後、断端に非浸潤がん露呈

[管理番号:9644]
性別:女性
年齢:37歳
病名:
症状:
投稿日:2021年8月17日

質問お願いします。

7月に右乳癌で全摘、ティッシュエキスパンダー再建手術をし先日、病理結果がでました。

外科的切除断端については、皮膚側断端にDCISが露呈していると書かれており、非浸潤がんで全摘で乳腺を全て取ったから大丈夫と言われました。

タモキシフェン10年で、リューシュプリンも必要ないと言われ、腫瘍サイズも大きく断端陽性で不安ですがこの治療で問題ないのでしょうか?

T2NOMO ステージ2a
65mm×33mm (浸潤32mm×18mm)
Ly0,V0,f
nuclear grade1
surgical margin(+),n(-)[n:0/1]

術前検査のみ
ER;3b
PgR;3b
ki67 17%
HER2 1+

〈病理組織学的所見〉
Bt+Axされた右乳房、追加切除された「C領域乳腺」と「追加脂肪組織」、腋窩リンパ節が提出された。

肉眼的には、30×20×15mm大、境界比較的明瞭な白色充実性腫瘍が認められる。

組織学的には、管腔形成の乏しい中小の充実性胞巣を形成する異型細胞の浸潤性増殖が認められる。

胞巣周囲にmxyoidな変化が見られるが、
mucinous carcinomaとするだけの所見は乏しい。
異型細胞は軽度の大小不同を呈する腫大した濃染核と弱好酸性の細胞質を有してる。

Invasive ductalcarcinomaに相当する所見であり、solid typeが考えやすい。
核グレードは核異型スコア:2、核分裂像スコア:1、合計:3でgrade1と考える。

浸潤巣は割面A-Gに認められ、その大きさは18×32×13mm大である。
割面A-Gに乳管内進展が見られ、乳管内進展を含めた病変全体の大きさは、33×65×13mm大である。

乳腺周囲脂肪組織への浸潤が認められる。
リンパ管侵襲、静脈侵襲は見いだせない。

外科的切除断端については、割面Aの皮膚側断端にDSICが露呈している。
浸潤巣の露呈は見られない。
追加切除された「C領域乳腺」と「追加脂肪組織」にcarcinomaは見られない。
提出されたリンバ節1個に転移は認められない。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「タモキシフェン10年で、リューシュプリンも必要ないと言われ、腫瘍サイズも大きく断端陽性で不安ですがこの治療で問題ないのでしょうか?」
⇒30歳代なのだから…
 LH-RHagonist併用すべきです。