[管理番号:9575]
性別:女性
年齢:47歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2021年7月15日
左胸乳がん温存手術を1ヶ月前にしました。
病理検査の結果が出て、ルミナールBタイプになりました。
ホルモン療法と放射線治療は決まっていますが、抗がん剤を上乗せするか迷っています。
浸潤ガン 核異型度3 ステージ2(47歳閉経前)
腫瘍径 4.2cm×2.5cm×2.5cm
断面陰性
リンパ節転移なし
脈管侵襲リンパ管+ 血管+
HER2陰性
ホルモン受容体
エストロゲン95%
プロゲステロン80%
ki60%
主治医からは抗がん剤は推奨とのことで、絶対ではなくオンコタイプDXも選択の1つと紹介されました。
数値からみるとかなり悪いと思いますが、抗がん剤はした方が良いと思いますか。
それともオンコタイプを受けて上乗せ効果を見てからの方が良いのか迷っています。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「数値からみるとかなり悪いと思いますが、抗がん剤はした方が良
いと思いますか。
それともオンコタイプを受けて上乗せ効果を見てからの方が良いのか迷っています。」
⇒迷うのなら「是非」OncotypeDXしましょう。
質問者様から 【質問2 】
オンコタイプの結果を受けて
性別:女性
年齢:47歳
病名:左胸 乳がん
症状:
投稿日:2021年8月13日
管理番号:9575で質問したものです。
先日はご回答いただきありがとうございました。
あれからオンコタイプdxを頼み、その結果がでました。
リンパ節転移陰性
再発スコア RS21
TAM単独9年遠隔再発率 7%
化学療法上乗せ効果 RS11-25全年齢 1%未満
9.9ER陽性 8.1PR陽性 8.6HER2陰性
病理検査の結果がとても悪かったので抗がん剤覚悟していましたが、中間リスクとなりました。
今週のコラム 269回目 Rx PONDER (中間解析) その解釈を見ると、転移が無い場合は再発スコア21の場合、抗がん剤しないと判断していいでしょうか。
それとも年齢が47歳のため、6.5%上乗せ効果があるということになるのでしょうか。
田澤先生はRS 21 の場合抗がん剤ではなく、TAM+LH-RHagonistを進めますか?
いま通っている病院は40歳までの場合LH-RHagonistを追加することになってことになっているようですが、希望があれば47歳でも追加可能とのことなので、お願いしようか迷っています。
田澤先生の意見を聞いて、迷いのない選択をしたいです。
あと一つ、オンコタイプの結果を待っている間に、脇のリンパに転移している場合など可能性はありますでしょうか?
もし転移していたらオンコタイプの結果はまた違ってくるのでしょうか。
脇の下の違和感を感じることがあるので、少し不安になりました。
どうぞよろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
「今週のコラム 269回目 Rx PONDER (中間解析) その解釈」を見ているのなら、話は早い!
「田澤先生はRS 21 の場合抗がん剤ではなく、TAM+LH-RHagonistを進めますか?」
⇒その通りです。
「それとも年齢が47歳のため、6.5%上乗せ効果があるということになるのでしょうか。」
⇒これがLH-RHagonist併用をする「上乗せ分」なのです。
どうか、ご理解を。
質問者様から 【質問3 】
リュープリン注射の追加について
性別:女性
年齢:47歳
病名:左胸 乳がん
症状:ルミナールB
投稿日:2021年8月20日
管理番号9575です。
田澤先生、先日はお忙しい中ご回答いただきありがとうございました。
6.5%上乗せ効果はリューブリンの注射で補えるということがわかって安心しました。
追加でお願いしようと思います。
それと主治医から、47歳という年齢からもしかしたらタモだけで生理止まると思うよと言われたのですが、もし止まったらリュープリンは追加する必要なくなるのでしょうか?
タモを飲み始めてすぐの時は生理がきました。
飲み始めて今は1カ月10日目ですが、たしかに生理予定日になってもきていません。
普段から早まることはありますが、遅れることは滅多にありません。
ちなみにタモ副用1カ月後の検査でE2卵胞ホルモンの値が1826pg/mlでした。
このまま生理が来なくてもリュープリンの注射は追加した方が良いでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは田澤です。
「このまま生理が来なくてもリュープリンの注射は追加した方が良いでしょうか?」
⇒その通りです。
質問者様から 【質問4 】
放射線治療の選択について
性別:女性
年齢:47歳
病名:左胸 乳がん
症状:
投稿日:2021年9月14日
管理番号:9575です
6月に手術をして、現在タモフェキシンとリュープリン6ヶ月製剤を打って治療中です。
来週から放射線治療が始まりますが、そこでまた悩んでいます。
標準照射の25回+5回か、寡分割照射の16回
+4回の選択をすることになりました。
同等の効果で副作用は多少16回の方が少ないとの説明でしたが、
乳がんガイドラインを見ると50歳以下に推奨されてから日が浅いというところが引っかかっています。
それぞれメリット、デメリットあるかと思いますが田澤先生はどちらをおすすめされますか?
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答4】
こんにちは田澤です。
それぞれメリット、デメリットあるかと思いますが田澤先生はどちらをおすすめされますか?
⇒当院では「普通に」寡分割しています。
質問者様から 【質問5 】
リュープリン治療中の出血について
性別:女性
年齢:48
病名:乳がん
症状:
投稿日:2022年4月20日
管理番号9575です
田澤先生、いつもお世話になっております。
今回もよろしくお願い致します。
リュープリン治療中の出血について教えてください。
現在、タモキシフェン服用とリュープリン6ヶ月製剤治療中です。
タモキシフェンは昨年7月から、リュープリンは9月に1回目、3月に2回目を打ち終わったところです。
数日前から、うっすらティッシュに茶色い血がつくようになりした。
生理痛のような、お腹の軽い痛みもあります。
念のため婦人科で超音波検査をしたところ、確かに子宮から出血しているが、内膜などに目立った異常は見当たらないようです。
頸がん検査は陰性。
体がん検査は結果待ちです。
今朝、お腹の痛みは落ち着きましたが、茶色から赤い出血にかわっていました。
量も若干増えています。
これは、生理がきてしまったということでしょうか?それともタモキシフェンの副作用でしょうか。
補足ですが、いつも婦人科健診は異常なしですが、10年前の出産の時に帝王切開で開いたところ、子宮内膜症の気があって少し癒着しているとは言われていました。
今後の治療で、どのような対応が適切なのか教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答5】
こんにちは田澤です。
物事はシンプルに考えましょう。
「これは、生理がきてしまったということでしょうか?それともタモキシフェンの副作用でしょうか。」
⇒シンプルに…
更年期だから(卵巣が)不安定になっているのはご理解いただけますね?
LH-RHagonistによる卵巣抑制作用と(ご本人の)もともとの卵巣の余力のバランスで起こっただけです。(タイミング的にLH-RHagonistの効力の「谷間」だったとも言えます。)
LH-RHagonist併用しているのだから、いずれ収まりますので「全く」気にする必要がありません。
ご安心を。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/4/28
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