Site Overlay

乳癌告知と同時に胸骨傍リンパ節転移の可能性

[管理番号:9542]
性別:女性
年齢:母親65歳
病名:母親(66)の状況は以下です。
乳癌(小歯癌か入管癌) / しこり5cm 皮膚まで広がるように拡散(ひきつれ、くぼみ、浮腫みあり)/ Ki67 5% / ホルモン受容体66% / HER2未検査 / 胸骨傍リンパ節転
移5mmか(セカンドオピニオン初日に、前病院から引き継いだ資料を見て医師が指摘
(診断はなし)。
「あばら骨の裏に5mm腫れが見える」との所見、術後放射線で小さくすると言われる)
症状:しこり複数、ひきつれ、くぼみ
投稿日:2021年7月5日

先日母親(66)が乳がん告知されました。

まだ初診を終えて全摘手術を行う手前の段階でのご相談です。
胸骨傍リンパ節に5mmの腫れを指摘されており、大変心配になり調べていたところ田澤先生に行き着き、1週間程かけて関係の深そうなQAを全て拝読させて頂きました。
まさに目から鱗の内容ばかりで、何よりエビデンスと経験値、執刀件数全てに基づき、エコーから手術まで一手に担われ、患者さんが前向きに根治に向けて戦うことへの意欲を生み出して下さる田澤先生の治療姿勢に心から感銘を受けております。

母親(66)の状況は以下です。

乳癌(小歯癌か入管癌) / しこり5cm 皮膚まで広がるように拡散(ひきつれ、くぼみ、
浮腫みあり)/ Ki67 5% / ホルモン受容体66% / HER2未検査 / 胸骨傍リンパ節転移5mmか(セカンドオピニオン初日に、前病院から引き継いだ資料を見て医師が指摘(診断はなし)。
「あばら骨の裏に5mm腫れが見える」との所見、術後放射線で小さくすると言われる)

<経緯>
1981年頃(27歳)右乳房に 4、5cmのしこりを切除。
結果は良性。

2006年(49歳)横浜市内の病院にてマンモグラフィー、細胞診の結果切ってみないとわからないとの診断。
○○医大にてセカンド・オピニオン受診。
結果良性。

その後2年間、半年に1度の検査。

その後は年に1度の検査結果で再検査になることはありませんでした。

2019年12月定期検診後、昨年(2020年)はコロナの為検査せず。

今年4月(下旬)日、複数のしこり、ひきつれなどが酷くなってきていることから○○県内の病院にて触診、マンモグラフィー検査の結果1ヶ月後、要精密検査。
(触診では癌の疑いはなしとのこと)
別の神奈川県内の病院①にて6月(中旬)日触診、マンモグラフィー再検査、6月(下旬)日超音波、MRI、細胞診検査。
しこりは皮膚まで拡散して5cmになっており、ステージは悪く見て3A、ホルモン受容体陽性、Ki65 5%、小葉癌の可能性が高いとのことで、超音波ではリンパに若干の腫れも見られ、直ぐに全摘出手術をとのことになりました。

不安だったため藁をもすがる思いでセカンドオピニオンの予約を取って都内の大学病院②に伺ったところ、医長である医師により「既にかなり進行している癌だが、
幸いなことにKi67は5%と進行は遅い、ゆっくり何年かかけて進行してきたと思われる。
親分のしこりが足を皮膚まで伸ばして広く引っ張っている感じ。
皮膚が赤くなっているのではないか。
(*赤くなってはいません) 9月まで術前ホルモン療法をやってしこりを小さくして、ホルモンの効きを見てから切り取るのがいい。
(全摘するか、切り取り方もホルモンで小さくすれば変わってくるとのこと) あと、胸のあばら骨の裏が怪しい、5mm腫れている。
これは昔は取ったが今はやらないので、今直ぐに悪さをするものでもないから術後に放射線を当てて小さくしていく。
腋窩リンパも怪しい、腫れてる、センチネルというわけではないかもしれない(リンパ節か)」とのことでした。

告知を受けた病院①では直ぐにでも全摘ということで今月(中旬)日に予約を入れて下さっていたのですが、知識も薄かった中で直ぐに全摘よりもホルモンで小さくして様子を見てから9月に手術を提案して下さった大学病院の方にお願いすることを両親と共にその場で決めて、病院①の全摘は断りました。

先生は「来週(本日)、リンパを確認するために細胞診と超音波をやる、またホルモン剤の処方も開始する」とのことで、こちらの大学病院にお世話になることを決めて、本日初診に伺ってきました。

しかし、診断して下さったのは、セカンドオピニオンをして下さった教授ではない別の若い女性医師で彼女がエコーを撮ってくださり所見は「幸いなことにセンチネルへの転移はなさそう。
前回教授が今日リンパへの転移を調べるために細胞診をということだったが、やる必要がない。
転移はなさそうなので、もしあったとしても手術の時にわかることなのであえて細胞診をやらなくても良いレベル。
リンパ節ってドーナツ型、悪いものになってくるとリンパ自体の大きさが大きくなる、黒いところが増えてほとんど真っ黒の丸みたいになると転移を疑うが、可能性はなさそうなので採血と腫瘍マーカーだけ行う。
教授は術前ホルモンを始めるといったと思うがそれもちょっともう少しみんなで相談してホルモン剤で小さくなるかもわからないし、化学療法を先にやって小さくするのがいいかという話も出ているから少し待って。
メインのしこりを今一度見直してみる」とのことでした。

胸骨傍リンパ節については何も触れられなかったためこちらからお尋ねしたところ、その情報を引き継いでおられなかった様子で、「そうなんですか、エコーの時は注意深くそれは見なかったので、今エコーで見ても特に見えないですが、主治医(主治医になるのはまた別の女性医師)とも相談してまたフォローアップします。

もしそうであれば術前化学療法もあるかも」とのなんとも不安な返事でした。

今日初診に訪れるまでの1週間で田澤先生のコメントを拝読していた中で、まず疑問に感じている点が複数あります。

●術前ホルモン療法を勧められたが手術予約を取るための時間稼ぎの心配
9月まで2ヶ月なので悪化することはないと思うが、母親は再発リスクを抱えるよりも全摘をしたい気持ちでいるので温存の意思はなく、小さくしてから手術をするORホルモンの効きを術前に確かめる意義があるのか。

また2ヶ月ではそもそもホルモンで小さくなるようなことはないのではという点、術前ホルモンになることでのデメリットはあるかなど。

●胸骨傍リンパ節5mmの腫れについて
教授は「あばら骨の裏に5mmの腫れがあるが、それは取り除けないから放射線になると思う」と仰られていたので、胸骨傍リンパ節への転移と理解したのですが、その理解で間違いなさそうでしょうか。

また今日のエコー担当をして下さった女性医師はその点を把握していない様子で「術前化学療法もあるかも」と言っていましたが、そもそもセンチネルリンパへの転移もなさそうで本日行う予定だった細胞診までキャンセルされたにも関わらず、胸骨傍リンパ節に転移していることなどあり得るのか。

ガン以外の理由で胸骨傍リンパ節が腫れて見えることは少ないと思うが、そのほかの理由で所見で間違って見えてしまった可能性などあるものか(具体的に5mmくらいと言っておられましたが…)
術後にトモセラピーをするのが一番か、その場合の治療期間や副作用などについて

●腋窩リンパ転移について
胸骨に転移しているのであれば、既にセンチネル(もしくはリンパ節)に転移しているはずであって、細胞診をするべきではないのか。
細胞診をしないまま術前ホルモン/化学療法のどちらかを行なった後に全摘手術をすることになりそうだが、リンパ転移の広がりなど悪影響はあるか。

●術前化学療法
ホルモン受容体が高いと思われるのですが、温存の希望もないにも関わらず術前化学療法をする意味はあるのか。
するとすれば最低半年は行われるものではないのか。
その場合、全摘手術が遅れるが悪影響は考えられるか。

ちなみに、しこりは右胸下側、脇の下に近い辺りです。

リンパは少し腫れているように見えると所見で言われていたにも関わらず、本日のエコーで急遽センチネル転移はなしとなり、このまま術前ホルモンもしくは化学療法をしてからの全摘?(小さくなれば部分なのか)を行う方針で果たしていいのか非常に不安になっております。

リンパ転移、胸骨傍転移双方であれば3Cの可能性もあるかと思い、間違った治療方針で漫然と進み悪化するようなことは避けたく、是非田澤先生のご意見をお伺い出来ましたら大変幸甚です。

胸骨傍5mmの腫れ、という教授のセカンドオピニオンでの所見が何かの誤りであることを願ってしまいますが…先生ご多忙の中、誠に申し訳ございません。

根治を目指して母とともに家族一丸となって戦いたいと思っております。
何卒どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

メール内容読みました。
率直に言って、如何にも「大学病院らしいな(詳細は割愛します)」です。

患者さんにとって何がベストか?ではなく、「当院(大学)では、こうしているから」的な一方的な内容だと思います。

シンプルに全摘ならば「術前療法など不要」
手術をして、術後に「サブタイプに応じて、患者さん自身も受け入れられる治療」をするのが一番です。

★傍胸骨リンパ節は評価が難しいので、実際に画像で確認し(状況によっては)PETも考慮すべき(心臓の傍なので、「ついでに照射する」領域ではないのです)

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

乳癌告知と同時に胸骨傍リンパ節転移の可能性
性別:女性
年齢:母親66歳
病名:浸潤性乳管癌(invasive ductal carcinoma) scirrhous type (硬性型)
ER(+)(>90%), PgR(-X0%), ki67<5% HER2 1+ ルミナールA 腋窩リンパ節 MRIでは腫大ありそうだがUSでは不明瞭 腫瘍の位置はBD (PC画面上ではこのように書かれていましたが、主治医は小葉癌か硬癌と言っておりました)
症状:
投稿日:2021年7月13日

先日、母親(66)の乳がん及び胸骨リンパ節転移についてお伺いさせて頂きました者です。

本日主治医による初めての診療でした。

????????
浸潤性乳管癌(invasive ductal carcinoma) scirrhous type (硬性型)
ER(+)(>90%), PgR(-X0%), ki67<5% HER2 1+ ルミナールA
腋窩リンパ節 MRIでは腫大ありそうだがUSでは不明瞭
腫瘍の位置はBD
MRI 右D~C領域にかけて広範な病変
右腋窩Level I に数ミリ大のリンパ節腫大2個あり、有意な腫大ではないがやや円形で転移の除外が必要
左9時に軽度造影効果が目立つ部分あり、小さなDCISを見ている可能性があり経過観察が必要腫瘤は可動性あり。

皮膚露出はなし。

腫瘍?の大きさは広い、特定できる感じではない、5cmは超えている
元の親玉は3cmくらいだがそこから広がっている
リンパに行ってない可能性があるが、皮膚まで露出、浸潤してるとなるとT4 なのでステージ3か
????????

まさに田澤先生から前回ご助言頂いた通り、主治医からはPETを勧められ、明日直ぐにPET検査に行く予定です。

今日の診断結果は以下でした。

・乳頭が造影剤で白く見えてる、皮膚の外側、皮膚にまでがん細胞が行っている、浸潤している可能性が高い。
乳頭まで到達している可能性、取ってみないと分からないが怪しい。

・下の方、乳腺の4分の1位に広がってるが、触診で動くので、取れないものではないという印象。

・基本的には手術で取っていくことにはなるが、MRIで見る限り大胸筋にちょっとくっついていて浸潤している、リンパの脇が腫れていなくても血の巡りによってどこかに転移している可能性もある。
可能性として転移があるならば胸を取るよりは薬で、抗がん剤やホルモン剤をやった方がいいかも。

・断言は出来ないがセンチネルリンパへの転移はなさそう、だが胸骨の奥のリンパ節にに流れることはある。

・血液検査の結果、転移を疑うようなデータは出なかった。

・大きく皮膚に行っているので手術できないことはないが、一度全身の検査をしたほうがいい。
明日以降ホルモンを飲んでもらう。

・小葉癌だろうが硬癌だろうが治療には変わらない、全身の転移がないかもPETで見ていく
・今だと皮膚を結構大きく取らなきゃいけないから再建はできないし、インプラントも難しい。
かなり皮膚を取るので今すぐに再建を考えないほうがいい。
場合によっては筋肉に行ってる場合には放射線が必要、もし再建まで考えたいということであれば抗がん剤。
腫瘍は下なので、しかも乳頭も取ってとなるとだいぶ皮膚の伸び。

術前の抗がん剤で小さくすれば再建はできるかもしれない。

Q1. 腫瘍(BD)は5cm以上で皮膚・胸筋にも浸潤している可能性があるとのこと、胸筋への浸潤と胸骨リンパ節転移はまた別の転移になるのでしょうか。

Q2. 全摘手術後の予後は悪いのでしょうか、また局所再発の可能性は高いでしょうか。

Q3. 「術前に小さくすることによって全身の治療を早く始められる、皮膚をより大きく取れる」と主治医に言われましたが、そのようなことはあり得るのでしょうか。

Q4. 「術前の抗がん剤で小さくすれば再建はできるかもしれない」「皮膚とかを取残さずに取るには小さくしてからのがいいかも、手術まで時間あるので薬だけは出す」とのことでしたが、母は再発リスクを抑えて根治するのが最大の目的なので、再建は強く望んでいませんが、術前に小さくすることでのメリットは何かありますでしょうか。

Q5.今回告知と同時にこれら全てが判明しました。
通常術後の転移で見つかることが多いような気がするのですが、既に遠隔転移している可能性は高いのでしょうか。
(母は長年しこりを乳腺症だから心配不要と言われ続け、毎年検査を行っており、今年4月の検査時でさえも乳がんではないとの診断結果でした)

Q6. 全身検査の結果次第で、全身治療が必要となれば手術を直ぐに出来ない可能性もあるとのことでしたが、田澤先生のご意見をお伺い出来ますでしょうか。

Q7. 母の声がたまにかすれる事が最近ありましたが、癌に関係ある可能性はありますでしょうか。

次回は肺のレントゲンと心電図が必要とのことです。

乳がんプラザのことを知る前に、実家近くの総合病院からセカンドオピニオンを受けた大学病院に転院してしまっており、様々拝読する中で大学病院の弊害について非常に心配になっておりましたが、母に再び3度目の0から生検などを受けてもらうことで更なるストレスも与えてしまいそうだと思い、田澤先生の貴重なご助言を糧にしながら、この病院で当面治療を行なっていくのかと「現時点では」考えております。

手術を急ぎたいということは申し上げたところ、今月末に最速で予約を入れて頂くことは出来ました。

(ただ、全身検査の結果次第で、全身治療が必要となれば手術を直ぐに出来ない可能性もあるとのことです)
根治(胸骨リンパは難しいのかもしれませんが)をして再発リスクを抑えられる最善の治療法が取れればと思っております。
田澤先生のご意見を是非お伺い出来ましたら幸甚です。
ご多忙のところ大変申し訳ございません。
何卒どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

「Q1. 腫瘍(BD)は5cm以上で皮膚・胸筋にも浸潤している可能性があるとのこと、胸筋への浸潤と胸骨リンパ節転移はまた別の転移になるのでしょうか。」
⇒全く無関係です。(胸筋浸潤は結局ないことが多いですよ)

「Q2. 全摘手術後の予後は悪いのでしょうか、また局所再発の可能性は高いでしょうか。」
⇒ステージが確定してから考えましょう。(リンパ節転移がない可能性もありそうです)

Q3. 「術前に小さくすることによって全身の治療を早く始められる、皮膚をより大きく取れる」と主治医に言われましたが、そのようなことはあり得るのでしょうか。
Q4. 「術前の抗がん剤で小さくすれば再建はできるかもしれない」「皮膚とかを取残さずに取るには小さくしてからのがいいかも、手術まで時間あるので薬だけは出す」とのことでしたが、母は再発リスクを抑えて根治するのが最大の目的なので、再建は強く望んでいませんが、術前に小さくすることでのメリットは何かありますでしょうか。
⇒メリットばかり強調されていますが…

 実際には(抗がん剤が効かなくて)手術不能となる「デメリット」に気を付けた方がいいです。

Q5.今回告知と同時にこれら全てが判明しました。
通常術後の転移で見つかることが多いような気がするのですが、既に遠隔転移している可能性は高いのでしょうか。

⇒ほぼ無いと思います。(経験上)

Q6. 全身検査の結果次第で、全身治療が必要となれば手術を直ぐに出来ない可能性もあるとのことでしたが、田澤先生のご意見をお伺い出来ますでしょうか。
⇒おそらく(PETで)遠隔転移が見つかった場合という意味でしょうが…

 それは、(そもそも)無いと思います。
 考えすぎないようにしましょう。

Q7. 母の声がたまにかすれる事が最近ありましたが、癌に関係ある可能性はありますでしょうか。
⇒縦隔リンパ節転移が増大すると、そのような症状が出ることがありますが…

 それもないと思います。(PETで確認できますよ)

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

告知と同時に皮膚・大胸筋浸潤
性別:女性
年齢:母親66歳
病名:乳管癌硬性型
症状:
投稿日:2021年9月1日

今年6月に初めて乳がん告知、7月30日に乳がん全摘手術を受けた母親(66)についてご相談させて下さい。

浸潤性入管がん 硬性型 皮膚浸潤、大胸筋浸潤
ER(+ >90%) PgR(- 0%) HER2 score2 Ki67 5-10% pN0(i-)(0/1)

クロマチンが増加し明瞭な核小体を有する腫大した類円形核を持つE-cadherin陽性の異型細胞が間質繊維の増生を伴って索条、孤在性に浸潤増殖している。
癌は皮膚(#30)、大胸筋(#35)に浸潤している。
検体深部の切離した熱変性部では、明らかな露出はないが、近接している。
明らかなリンパ節転移はなし。

浸潤径:約100mm
浸潤径+乳管内進展径:約100mm
波及度:s,p.
脈管侵襲:なし
切除断端:近接(#18,38,39 1mm以内)
in situ(-)
Nuclear atypic:3, Mitotic counts:1, Tubule formation:3 Nuclear Grade:2, Histological grade: Ⅱ ER(+)(AS:PS5+IS3=TS8), PcR(-)(AS:PS0+IS0=TS0), リンパ節(HE+CKAE1/3):SLN
0/1(i-)

今後の治療として、TC(ドセタキセル タキソテール)シクロフォスファマイド(エンドキサン)の投与を3週間に1回、4クール行う予定
その後、放射線。
期間は未定。

1:医師の説明としては、手術で全て取り切ったとのことでしたが、頂いた標本の資料には、浸潤巣、in situ、断端陽性と書かれています。

これは、手術で取り切れなかったために抗がん剤治療になったということでしょうか。

また、手術先行したことでがん細胞が広がった可能性などありますか。
(7月(下旬)日全摘、9月(上旬)日術後抗がん剤開始)
2:術前には、ルミナールAのため抗がん剤は不要かもとのことでしたが、術後に抗がん剤が必要になったのは、どのような理由が考えられますでしょうか。
既に全身に微細ながん細胞が散在している可能性があるのか、また抗がん剤でそれらをなくすことは可能なのでしょうか。

抗がん剤もききづらいタイプで、HER2も陰性であることから、もし抗がん剤が効かない場合、どのようなことが考えられますでしょうか。

仮に再発した場合は、もう手術も抗がん剤も効かず、緩和ケアしかなくなるのでしょうか。

3:核異型度は3、核グレード2、という理解でしょうか、またこれらはどう評価されるべきものでしょうか。

医師にはルミナールAだと言われましたが、PcR(-)ということは、ルミナールBではないのでしょうか。
今後、どのような治療が望ましいでしょうか。
PgRが0であることが良くないと言われたようですが、これはどう解釈すれば良いのでしょうか。

4:再発リスクについてなど、予想できる範囲で教えて頂けましたら大変幸甚です。

トモセラピー、オンコタイプなど必要でしょうか。

5:皮膚浸潤していたとのことですが、母曰く引きつれなどあったものの特に目に見えてひどく赤くなっていたりはしていなかったようです。

T4でもこのようなことはあり得るのでしょうか。

毎年、マンモを欠かさず行っていたものの、突然の乳がん告知かつ、100mmにも及ぶ局所進行がんであったことが非常にショックです。

今後の生存率などの予想がもしあれば教えて頂けたらとても有難く存じます。
母のために出来ることは何でもしたいと思っております。

<経緯>
1981年頃(27歳)右乳房に 4、5cmのしこりを切除。
結果は良性。

2006年(49歳)○○市内の病院にてマンモグラフィー、細胞診の結果切ってみないとわからないとの診断。
浜松医大にてセカンド・オピニオン受診。
結果良性。

その後2年間、半年に1度の検査。

その後は年に1度の検査結果で再検査になることはありませんでした。

2019年12月定期検診後、昨年(2020年)はコロナの為検査せず。

今年4月20日、複数のしこり、ひきつれなどが酷くなってきていることから神奈川県内の病院にて触診、マンモグラフィー検査の結果1ヶ月後、要精密検査。
(触診では癌の疑いはなしとのこと)
別の神奈川県内の病院①にて6月(中旬)日触診、マンモグラフィー再検査、6月(下旬)日超音波、MRI、細胞診検査。
しこりは皮膚まで拡散して5cmになっており、ステージは悪く見て3A、ホルモン受容体陽性、Ki65 5%、小葉癌の可能性が高いとのこと、超音波ではリンパに若干の腫れも見られ、直ぐに全摘出手術をとのことになりました。

都内の大学病院に転院、術前ホルモンも効果がない可能性があるとのことで、可動性が
あって手術が出来るとのことで術前化学はせずに手術先行して、全摘。

<前回までの所見>
右乳がん皮膚浸潤疑い、右乳腺D領域に僅かな集積示す部分が存在、またこの近傍の皮膚は肥厚している、集積はない。

右腋窩や鎖骨上窩、縦隔リンパ節には異常集積なし。

右腋窩リンパ節に集積認める(SUVmax=3.1-5.7)、右三角筋に集積を認める(SUVmax=2.8) これらはワクチン接種後の変化と考える。
(コロナワクチンをPET2日前に受診)

<CT所見>
単純CT上、脳内には異常吸収域はなし。
副鼻腔、唾液腺、上下咽頭、喉頭、甲状腺などに異常なし
両側肺野に異常なし。
両側腋窩や縦隔リンパ節腫大を認めず。
冠動脈に石灰化はなし。

肝は正常の大きさでその辺縁は平滑、肝内胆管拡張や腫瘤性病変はなし。
胆嚢、膵臓、
脾臓、副腎、腎に異常なし。
描出されている限りの大腸や胃などに壁肥厚などの異常所見なし。

骨盤腔内臓器にも異常なし、胸水腹水認めず、脊髄を含め、描出されている骨に大きな破壊性病変や骨硬化性病変を認めず。

<画像診断>
右乳腺D領域乳がんおよびその皮膚浸潤疑い

ご多忙の中、誠に申し訳ございません。

どうか先生のお知恵をお貸し頂けましたら心より深謝申し上げます。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

「1:医師の説明としては、手術で全て取り切ったとのことでしたが、頂いた標本の資料には、浸潤巣、in situ、断端陽性と書かれています。」
⇒勘違いです。

 近接(露出なし)及びin situ(-)となってますよ。 つまり「医師の説明通り」

「術後に抗がん剤が必要になったのは、どのような理由が考えられますでしょうか。」
⇒放射線は必要ですが、抗がん剤が必要である根拠がありません。

 どうしても気になるならOncotypeDXしましょう。

「仮に再発した場合は、もう手術も抗がん剤も効かず、緩和ケアしかなくなるのでしょうか。」
⇒全く無意味な発想
 再発のことなど考えずに、「今何をやるべきか」だけ考えましょう。

「3:核異型度は3、核グレード2、という理解でしょうか、またこれらはどう評価されるべきものでしょうか。」
⇒核グレードは「nuclear atypia(核異型)+mitotic counts(核分裂)」できまります。
 つまりnuclear atypia 3点+mitotic counts1点なので合計4点となり核グレード2となるのです。(核グレード2は3点以下 核グレード3は5年以上)
 中間というだけの話です(参考程度で)

「医師にはルミナールAだと言われましたが、PcR(-)ということは、ルミナールBではないのでしょうか。」
⇒Aの可能性が高いですが…

 気になるならOncotypeDXしましょう。

「今後、どのような治療が望ましいでしょうか。」
⇒OncotypeDXしないなら…

 (私なら)放射線+ホルモン療法です。

 
 

 

質問者様から 【質問4 】

ルミナールA全摘で術後TC療法 浸潤怪100mm
性別:女性
年齢:母親66歳
病名:浸潤性入管がん硬性型 皮膚浸潤、大胸筋浸潤 浸潤怪100mm 全摘 断端近接1mm
症状:TC療法による副作用
投稿日:2021年9月13日

いつも大変明快なご返信、本当に頼りにさせて頂いております。

以前、先生から回答を頂いた時点で既に抗がん剤初日が始まってしまい、後戻りが出来ない状況でした。

「抗がん剤が必要な根拠がない」というご返信を拝見して慌てて主治医に再度「本当に抗がん剤が必要なのか」と伺ったところ、「浸潤怪100mmで広がっていくタイプのため既に全身にがん細胞が転移している可能性がある、再発予防のためにそれを叩く必要がある」とのことでした。

「オンコタイプが必要では」と再三質問しましたが「必要ない、やっても意味がない」と断言されました。
恐らく主治医は全身に既にがん細胞が広がっていると確信しているような印象を受けます。

私としては、田澤先生の方針や治療姿勢に共感しており、現在の主治医があまり説明をして下さらないタイプの為、現在始まってしまった抗がん剤に非常に不安を覚えています。

現在TC療法1週目が終わろうとするところですが、足首、手足指に電気ショックが走るほどの激痛で殆ど歩けない状態になっています。
母は骨粗鬆症、半月板損傷による変形性膝関節症、腱鞘炎、バネ指などの持病があり、毎月の注射やリリカの処方などがありました。

元々痛さには非常に我慢強い母が、今回は目線も虚ろになりビビッと電気が走ったかのように3分に1回程度ビクッと体を震わせ呻き声を上げて激痛に耐えており、副作用が尋常でないように感じます。
病院に電話をすると手足症候群ではと言われましたが、手足は発赤していません(多少夜になると熱は持ちます)
また手術跡だけではなく胸の中央辺りに激痛が走るようです。

以下質問させて下さい。

1:「OncotypeDXしないなら…(私なら)放射線+ホルモン療法です」
先生が抗がん剤が必要ないと思われる理由を教えて頂けますでしょうか。
また、全身に散らばったがんは放射線で叩けず抗がん剤でしか治療出来ないのでしょうか。

また、担当医がオンコタイプは不要と断言した理由を測りかねているのですが(私が海外在住のため治療同行できず毎回両親に代わって質問をしてもらっていますが録音させて頂いているのでやり取りは明確に把握しています。
抗がん剤開始に合わせ先週から帰国しています)、浸潤100mmの広がるタイプの入管癌硬性型では既に全身に拡散している可能性が高いものなのでしょうか。

2:副作用は手足症候群ではなく(発赤などしていないため)末梢神経障害なのかと調べましたが、1クール目から末梢神経障害の症状が出ることは珍しいのでしょうか

3:上記症状はTC療法の副作用として我慢すべきものなのか、持病に影響を与えて後遺症など残るか懸念していますがいかがでしょうか

4:副作用低減、後遺症予防のため、何か対策はありますか(マッサージや湿布の不可、冷やすか温めるかなど)

5:術前であれば抗癌剤の効果が見えて例えば1、2クールで効果なければ中断して手術なども可能だったのでしょうか。
現在効果が見えず副作用に耐えている状況に、本当に抗癌剤が必要か強い不安を覚えています

6:放射線だけでは叩けない抗がん剤ならではの効果があるのでしょうか ルミナルAでTC療法を今後3クール重ねていくことは妥当でしょうか
もしくは薬の減量や休薬期間を設けるなどが効果的なこともありますか

手術前は非常に活発で元気な母親でした。
抗がん剤により、健康な細胞まで壊して持病などに深刻な影響を与えることにならないか、非常に懸念しています(持病については主治医に伝えてありますが、カロナールが処方されている程度です)。

またそもそも、オンコタイプは不要と主治医が断言された際にオンコをやると更に治療開始まで1ヶ月弱かかることも理由にされたようですが、主治医がそこまで抗がん剤を強く勧められたことに私自身は疑問を感じていますが、浸潤怪100mmで広がりやすいガンのため全身に散らばっている可能性があると聞いた両親は、抗がん剤をいち早くやるということで同意したようです。
ネットで検索すると確かに浸潤が大きい場合などはルミナールAでも抗がん剤を行なっている方もいるようですが、術後で効果が見えない中でこれほどの深刻な副作用で気絶さえしてしまいそうな母親を見ていて(激痛が訪れる波があります)、大変不安です。

先生のお考えを是非お聞かせ願いたいと存じます。

大変お忙しい中恐縮です。
何卒どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは田澤です。

1:「OncotypeDXしないなら…(私なら)放射線+ホルモン療法です」
先生が抗がん剤が必要ないと思われる理由を教えて頂けますでしょうか。」

⇒KI67=5%なので

2:副作用は手足症候群ではなく(発赤などしていないため)末梢神経障害なのかと調べましたが、1クール目から末梢神経障害の症状が出ることは珍しいのでしょうか 」
⇒神経ではなく、筋肉痛では?

3:上記症状はTC療法の副作用として我慢すべきものなのか、持病に影響を与えて後遺症など残るか懸念していますがいかがでしょうか
⇒副作用です。

4:副作用低減、後遺症予防のため、何か対策はありますか(マッサージや湿布の不可、冷やすか温めるかなど)
⇒それは主治医と相談しましょう。



質問者を『応援しています!』 / 田澤先生の回答が『参考になりました!』
という方はクリックしてください。
69+
Scroll Up