[管理番号:9537]
性別:女性
年齢:47歳
病名:左乳乳がん
症状:しこり
投稿日:2021年7月4日
田澤先生、はじめまして
先日、経過観察中で診てもらっていたしこりが大きくなっていたので針生検をし乳がんと告知されました。
紹介先の病院で診ていただいたところ、
紹介状と同封されていた針生検結果(用紙)だけでは情報が少ないので、これだけでは癌かどうかわからないとの事。
元のクリニックからプレパラート?を送ってもらってそれをこちらの病理検査でも診てみるとのことで、並行して次回はMRI検査をすることになりました。
腫瘤の大きさは9.9mm
病理検査報告書には
1.腫瘤の切片は網目状や地図に増殖する腫瘤細胞がある
2.腺腔や偽腺腔の形成あり
3.免疫染色の増生細胞はck5/6-,ER +,CD10/p63陽性の筋上皮の介在は見えない
よって乳がんと思われる。
浸潤の有無はHEでは間質の反応変化に乏しく切片では確定困難。
と記載されています。
乳がんは針生検で確定診断と思っていたのですが、
このような曖昧?な結果となることもあるのでしょうか?
田澤先生もこれだけの情報だと判断しかねますか?
検査を進めて結果が出るのも怖いですが、万が一これが癌ではない場合、今後もいつ癌になるかと爆弾を抱えて経過観察するより、摘出生検で白黒つけた方がよいのでしょうか?
ちなみに、一番最初に見つけた時(多分3年前)の大きさは5ミリほどでした。
どんどん大きくなっています。
癌だったら浸潤か非浸潤かもわからず、告知されてから体重が3キロも減ってしまいました。
怖くてたまりません。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「元のクリニックからプレパラート?を送ってもらってそれをこちらの病理検査でも診てみる」
⇒この結果で「やはり乳癌」と断定されれば、迷うことはありません。
★もしも「癌とは言い切れない」という結果が出た場合に、(その後)どうするか?
考えればいいのです。
現段階では「もしも癌と言い切れないという結果だったら、どうしたらいいのか?」という「仮定の質問」には回答できません。
★★ いずれ「再検査になる=癌だとしても微妙な病変=超早期」となるので、無駄に悩む必要は全くありません。
ご安心を。
質問者様から 【質問2 】
非浸潤癌から浸潤癌に
性別:女性
年齢:47
病名:乳癌
症状:
投稿日:2021年7月18日
田澤先生、こんにちは
(前回、慌てて打ち込んだのか年齢を間違えておりQ &Aの掲載をみて気付きました。お許しください。)
病理検査の結果、「非浸潤性乳管がん」と診断されました。
しかし、
後日出たMRIの結果では
・病変領域に線状~分枝状高信号があり乳管内血液貯留が疑われる
・造影後画像では背景乳腺にわずかな点状濃染域が散在性に見られる
・不整形腫瘤がある
・造影早期相で不均一に濃染、造影後期相で内部の増強効果が減弱
・主病変頭側に上記同様の信号変化がある結節が複数あり娘結節が疑われる
との内容で、結果「浸潤癌」との診断に変わりました。
先生が、癌であっても超早期だから悩む必要はないと言って下さり、病院では非浸潤癌と言われ気持ちも少しは落ち着き受け入れて前向きになっていた中、今回の診察では浸潤癌と言われ心が追いつきません。
曖昧だった結果が→ステージ0→ステージ1以上です。
遠隔転移があればステージ4になるとも言われました。
動揺していたのでCTなどの結果を聞くのを忘れてしまいましたが、
MRI結果の最後に
「右肢高、内胸リンパ節に優位な肥大は認められない」と記載されています。
これは、転移の可能性は低いという事ですか?
このMRI結果からは、先生はどのように診断しますか?
8月中旬に手術予定です。
告知から2ヶ月後ですが大丈夫でしょうか?
2年前、顔つきが悪いからと細胞診をして結果良性と言われた部分です。
(グレードは聞いてません)
でもそこで針生検もしていたら浸潤癌にはならずに気づけたかもしれませんね。
経過観察は怠っていませんでしたが、これは先生の言う「早期発見早期診断」の「早期診断」が欠けていたのだろうかと悲しくなります。
非浸潤癌ではサブタイプの検査はしないと言われましたが、
ステージ1以上になったので、術前なのか術後の病理検査で詳しく検査はするのですよね?
最初の針生検結果には「ck5/6-,ER +,CD10/p63陽性の筋上皮の介在は見えない」記載されています。
と言うことはルミナルの可能性が高いのでしょうか?
わたしは抗がん剤が必要でしょうか?
術後明らかになっていくのだと思いますが、術後の治療について心の準備やばウィッグを探しておきたいと思っています。
宜しくお願い致します。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
質問者は「大きな」勘違いしています。
メール内容を読む限りでは「病理診断はあくまでも非浸潤癌」であり、浸潤癌を疑っているのはMRIですよね??(MRIで浸潤癌を疑うなんて「バカバカしい」の一言です)
★MRIは診断目的で使用しては「絶対に」いけません。 MRIはあくまでも「拡がり診断」目的なのです。
「病理検査の結果、「非浸潤性乳管がん」と診断されました。
しかし、後日出たMRIの結果では結果「浸潤癌」との診断に変わりました。
⇒MRIの結果「浸潤癌」なんて、馬鹿げています。
あくまでも「「病理検査の結果、「非浸潤性乳管がん」と診断でいいのです。
「遠隔転移があればステージ4になるとも言われました。」
⇒病理診断で非浸潤癌なのに、こんなことを言うような(馬鹿げた 失礼!)医師のコメントは「綺麗さっぱり」忘れましょう。