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しこりのない乳がんについて

[管理番号:9393]
性別:女性
年齢:46歳
病名:乳がん
症状:胸の大きなしこり
投稿日:2021年5月16日

はじめまして。
いつもQ &A参考にさせていただいてます。

先日 乳がんを告知されました。
それまでの経過としてもともと乳腺症がありましたので昨年は2月にマンモ&エコー 10月にはエコーで検査もしてもらっており その時は異常が見られず次の検査は1年後でよいと言われたのですが 今年に入り右胸に大きなしこりを感じました。
自分の手で触れると大きさ的に7cm×5cmほどであまりの大きさにびっくりしたものの この大きさは癌ではなく乳腺症だと勝手に思い様子を見ました。

ある時、乳首にひきつれを感じたので 急に不安になりかかりつけの病院で診察を受けました。
エコーで明らかに前回と組織が違うという事でその場で針生研をし その結果乳がんとの診断をうけ 手術する病院を紹介され、先日MRIをした結果 かなりの範囲という事でとても早期発見とは言えないとの事でした。
ステージとしては2くらいだとの事でした。
CTの結果 転移はなく脇のリンパが腫れているが転移ではないと思うとの事でした。

気になるのはどちらの先生も癌としてしこりを作らないタイプだとおっしゃっていて 手で触ってしこりを感じてもエコーやマンモではしこりとしては映ってないとの事でした。

でも 触るととてもごついしこりがあるのです。
MRI画像で白い部分が怪しい部分と言われ不形成なのでしこりではないとは言われましたが 今私が触れるこのしこりはガン部分だと思った方がよよいのでしょうか?このような癌は珍しいのでしょうか?
そして見つけにくいのでしょうか?
温存でなんとかできるレベルではないとの事で全摘手術は決まっております。

昨年の10月にも検査をしていたのに 早期発見ではないと言われやはり見つけにくかったのでしょうか?
まだサブタイプの結果は出ていないとの事です。

長くわかりづらい文章で申し訳ありません。

あまりこのような症例を見かけないので もしわかる事があれば
教えていただきたいです。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

典型的な「腫瘤非形成性の乳癌」ですね。
是非『今週のコラム 178回目 乳癌診療の基本Ⅱ vol.2 実際には、「(検診レベルでは)気付かれにくい」+「(ベターっとしているので)自分で蝕知しずらい」だけであって、決して「進行が早い=悪性度が高い」というわけではないのです。』を熟読してください。

★乳管内を(シコリを作らずに)ベターと拡がり、(この段階では積極的にMMTEで診断をつける習慣のない乳腺外科医では気付かれない、無論検診でもスルーされます)⇒(その後)広範囲の病変が一気にvolume upするので「突然、大きな病変が!」みたいになるのです。