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手術後のホルモン治療の必要性について

[管理番号:9356]
性別:女性
年齢:51
病名:粘液乳がん
症状:
投稿日:2021年4月30日

術式:乳房部分切除術 局在部位:BD 浸潤径:17×17mm
組織型:粘液癌(100%)
核グレ-ド:Grade 1(核異型スコア1 核分裂像スコア1)
組織学的グレ-ド:Grade 1(腺管形成スコア1 核異型スコア1 核分裂像スコア1)
T因子:pT1c 癌波及度:f リンパ管侵襲:Ly0 静脈侵襲:V0 断端:-
断端評価:最短断端の方向深部方向、距離5mm
リンパ節転移:pN0(sn) センチネルリンパ節(F#1)(0/1)
ER:100% PgR:60% HER2 score:0 Ki67:10% Synaptophysin:陰性 TIL:1%
乳管内進展(DCIS)あり
*先日、温存手術をうけ(リンパ転移なし)、上記内容の病理結果がでました。

*今後は、放射線治療は確定しています。

*ホルモン療法に関しては、してもしなくてもよいと、主治医から言われ自己判断にまかせますとのことで、大変困惑しております。

*必ずホルモン治療するはずと、考えていたので、主治医からのどちらでもよいとのお話に対して、すべきかどうか悩んでいます。

*ホルモン治療に場合は、服薬期間は5年。
閉経前ならタモキシフェン閉経後ならアナストロゾ-ル
を案内されています。

*ホルモン治療をした場合・しない場合の再発率の差異/ホルモン治療のメリットデメリット
田澤先生ならどうなさるか、ご回答いただければと思います。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

ホルモン療法を省略してもよいという根拠がありません。

「*ホルモン治療をした場合・しない場合の再発率の差異」
⇒それは不明です。

「ホルモン治療のメリットデメリット」
⇒メリットは「再発率を下げる可能性がある」
 デメリットは「副作用」や「経済面」

「田澤先生ならどうなさるか、ご回答いただければと思います。」
⇒冒頭に示したように…

 5mm以上ある浸潤癌で「ホルモン療法をしなくてもいい」という根拠がありません。(つまり「普通に」ホルモン療法を勧めます)
 ご参考に。