[管理番号:9352]
性別:女性
年齢:57
病名:非浸潤性乳管がん
症状:
投稿日:2021年4月28日
海外在住で非浸潤性乳管がんの治療に関して色々と決め兼ねている点があり、ご多忙の中大変申し訳ありませんが、先生のご意見をお聞きし、決定する参考とさせて頂ければと思います。
今年2月に乳がんのマンモグラフィと超音波の検診をしました。
2年前に疑わしいと指摘された左乳房1時に関しては真ん中の深さの非対称性線維嚢胞組織の領域に血管性が存在しない上、他の重要な腫瘤や石灰化は乳房に見られなかったので、クリアとなりました。
しかし、12時のに関してはマンモトーム生検で真ん中の深さの石灰化はDCIS-非浸潤性乳管がん、中等度の核、面皰壊死および石灰化との病理診断となりました。
その後にMRI検査も実施され、結果は英語からの自動翻訳ですが、以下となります。
乳頭から5.7cmの真ん中の12時に、既知のDCISの残留物であると考えられる生検マーカークリップのすぐ近くに、4.5mmの強調の最悪の運動性cuvve中程度のプラトーがあります。
生検後の変化を表すと考えられている矢状面の頭尾側管状形態を伴うゆっくりとした増強を取り巻くかすかなものがいくつかあります。
他の重要な発見はありません。
右側乳房は問題なし。
原文はAt 12:00 middle third 5.7cm from the nipple, thre is a 4.5mm focus of enhancement worst kinetic cuvve medium plateau in close proximity to the biopsy marker clip thought to be the residue of known DCIS. There is some faint surrounding slow enhancement with a cephalocaudal tubular morphology on sagittal views that is thought to represent postbiopscy change. No other significant findings.
追って4月に乳房温存部分摘出の施術し、12時辺りから3mmのDCIS、architectural
patterns Solid、Grade 2の癌を摘出しました。
なぜか生検の時と違い、今回摘出した部分に面皰壊死はなかった様です。
摘出した組織は重さが20gで、サイズは内から外5cm、上から下4.5cm、前後2cmでした。
エッジは1cm以上ありましたが、外側(Lateral)だけは1MMしかありませんでした。
そのまま放射線治療をするか再手術かを問われ、2週間後の再手術を選択しました。
以下が再手術した結果です。
向き:短い-上、長い-横方向
皮膚:存在、4.2 x 0.5cmの大きさ
重量:28グラム
内側から外側:5.5cm
上から下へ:2.8cm
前後:5.5cm
セクショニング:外側から内側に向??かって9つのスライスに連続的にセクション化
肉眼的所見:隣接する以前の手技部位の変化で特定された明確な腫瘤病変はない。
残りの乳房組織:わずかな線維性筋
生検のすぐ後に標準治療としては部分摘出の後は放射線治療とホルモン陽性のためホルモン治療と説明がありましたが、ホルモン治療は断る予定です。
放射線治療に関してはまだ迷っております。
今回の追加手術は外側薄くとるとの説明でしたが、3mm の癌にしては先回よりも多くの組織を取られた様です。
57さんの年齢に加え、MRIの検査もリンパや他の部分も癌が見当たらなく、父側祖母が乳癌だった為に遺伝子検査でBRCA1、2などの検査も遺伝が見当たらないとの結果でしたので、放射線治療に躊躇しております。
再手術の先日に放射線の先生と話した印象では放射線治療は必ずしなければいけないものではない様な言い方でしたが、近い内に会う予定の手術の担当医から当初標準治療の説明を受けておりましたから、放射線治療を勧めてくる様な気がします。
以上の状況を踏まえ、ぜひ先生のご見解をお聞かせください。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
温存術は(例え、非浸潤癌でも)術後照射が大前提とはなります。
ただし、3mmの非浸潤癌でマージンも(追加手術により)十分と主治医が言い切れるのであれば、十分「省略」も有りです。
質問者様から 【質問2 】
DCISに関しての治療方針についての質問です。
性別:女性
年齢:57
病名:DCIS
症状:特になし
投稿日:2021年5月28日
管理番号:9352 DCISに関しての治療方針について質問した者です。
先日は早速のご返事ありがとうございました。
その後、手術担当の先生やホルモン治療の先生および放射線科の先生と術後の方針について相談しました。
手術担当の先生からはがん細胞は綺麗に取れた筈ですが、保証はできないので、やはり
標準治療を勧められました。
ホルモンの先生はもし放射線治療をしないのなら、なおさらモルモン治療をした方がいいと言われ、副作用に関しては、取り敢えず飲み始めてから様子を見た方が良いと提案されました。
どの種類の薬を使うかについて骨密度の検査があり、検査結果についてまだ先生のお考えを聞いてませんが、以下となりました。
The aggregate T-Score of the lumbar spine is: 0.1. The Z-score is 1.6 The lowest relevant T-Score of the hips is: -3.0. The lowest Z-score is
-1.8
FRAX – Ten year risk for hip fracture: 1.9%
FRAX – Ten year risk for other major osteoporotic fracture: 6.7%
Femoral neck BMD for FRAX Calculator: 0.627 g/cm2 Region: NECK Left
放射線に関して、DCISのオンコタイプのテストをしましたが、敢えて治療を強く薦めされませんでした。
771人の50歳以上でサイズ1cm以下の患者の比較で、DCISのスコアは36、再発率約10%、浸潤癌としては6%の確率だそうです。
以上のテストの結果も踏まえ、最終決定を月曜日までに決めたいと思いますが、いくつかまだ不明な点があります。
1、病巣が取り除かれた後でも同サイドの乳房の方が再発率が高いと言われましたが、なぜでしょうか。
2、なぜ生検で言われたコモドタイプが実際手術後ではコモドタイプではない結果になるのでしょうか。
よくある事ですか。
3、2年前に再検査を勧められて今回やっと手術した結果、3mmの癌でしたが、平均より成長の遅い癌と理解して良いのでしょうか。
4、放射線治療後に心臓などの手術をする場合は放射線治療の影響で通常と違うやり方となる可能性があるのはなぜでしょうか。
放射線治療後同じ側での再手術が難しくなるのと同じ理由でしょうか。
5、放射線治療後で再発した場合は陽子線治療は不可能でしょうか。
6、何cmまでの癌なら放射線だけで治癒できる可能性がありますか。
7、ホルモン治療を長くしたり、年齢を重ねることによって、ERタイプが変わることはありますか。
8、今回出た骨密度の検査での数値は今後骨折する可能性がかなり高いと理解すべきでしょうか。
9、再発率約10%、浸潤癌としての再発率6%はがんになった事のない人と比べて、
どのくらい高い数字でしょうか。
この数字をどう理解すべきでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、以上の質問に対してお答えして頂けたら幸いです。
そして、今回出たテスト結果も踏まえ、再度先生のお考えをお聞かせください。
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
非浸潤癌なのに余計なことに悩みすぎ!(今すぐ止めましょう)
「手術担当の先生からはがん細胞は綺麗に取れた筈ですが、保証はできない」
⇒それであれば、(標準療法である)「放射線だけ」行いましょう。
非浸潤癌ではホルモン療法は絶対に(私なら)しません。
ご参考に。