[管理番号:9323]
性別:女性
年齢:50
病名:乳癌
症状:
投稿日:2021年4月14日
はじめまして。
毎日Q&Aを読んで参考にさせていただいています。
術後の治療と、オンコタイプを受けるべきかについて先生のご意見を伺いたく、よろしくお願いします。
約1カ月前に左乳房全摘、腋窩リンパ節郭清を受け、先日術後病理検査結果が出ました。
腫瘍は全部で11個あり、最も大きいものが
12㎜x7㎜でした。
エストロゲン、プロゲステロン受容体ともに3b
で、組織学的異形度グレード1でした。
リンパ節転移は15個中2個で、脈管浸潤 ly1 vo です。
ki67は11個中4個調べて1番高いもので8.9でした。
ただ、術前に2つのしこりを組織検査して、そのうちの1つが26%だったので、
結果報告書の増殖能は中間となっています。
今後の治療について、オンコタイプを勧められ受けようと思います。
お聞きしたかったのは、
①担当の先生の話では、オンコタイプを受ける際に11個全部送ることはできないため大きいもの2つを調べてもらう、ki67が26%だった腫瘍は3x2㎜だったので出さないとのことでした。
全ての腫瘍を調べてもらわなくても、そしてki67の値が悪かった腫瘍を調べてもらわなくても結果は同じなのでしょうか?
②オンコタイプの結果が化学療法の明らかな上乗せ効果なし、だったとしてもホルモン療法に加えて内服の抗がん剤を2年間飲んだほうがいいと思う、と言われました。
閉経前・リンパ節転移ありのHR陽性患者の術後補助療法では化学療法の上乗せが有効という記事を見たので、当てはまるのかなと思うのですが、田澤先生のご意見をお聞かせください。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「田澤先生のご意見をお聞かせください。」
⇒私だったら…
一番大きな腫瘍のOncotypeDXを行います。(それが予後を規定するため)
「ホルモン療法に加えて内服の抗がん剤を2年間飲んだほうがいい」
⇒くれぐれも…
Capecitabineなどの「適応外」治療はしないようにしましょう。
質問者様から 【質問2 】
多発乳がんと内服の抗がん剤について
性別:女性
年齢:51歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2021年9月12日
こんにちは。
先日はお忙しい中、質問に回答いただき、ありがとうございました。
先生に再度質問したく、前回から今までの経過を聞いてください。
オンコタイプdxの結果は(12㎜と10㎜の2つの腫瘍を検査してもらいました)2つとも再発スコア12、9年遠隔再発率13%でした。
これによって化学療法は無くなったのですが放射線治療と内服の抗がん剤はした方がいいと言われました。
全摘しているし、リンパ節転移も2つ[2ミリ)で郭清もしているので不要では?と言いましたが、小さい腫瘍が多発してるタイプの乳がんなのでリスクが高い、というような説明を受け、結局放射線治療を受けて6月末に終了しました。
次は内服の抗がん剤を、と言われていますが
今のタモキシフェン+リュープリンでいいのでは?と思ってしまいます。
主治医も放射線科の先生も
「同時性多発性の乳がんで、リンパ節転移もあったためリスクが高い」と言われます。
①先生は多発性乳がんはリスクが高いとお考えですか?私の場合は小さいものは0.5ミリ、最大で12ミリの11個のがんが見つかりましたが、11個はやはり多いと思われますか?
1番大きながんを基準に考えるのは間違いでしょうか?
②内服の抗がん剤(UFT)は不要ですか?
必要ないと思うのですが、再発が怖くて勧められた治療はした方がいいのでは…と迷ってしまいます。
先生のお考えをお聞かせください。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
「①先生は多発性乳がんはリスクが高いとお考えですか?私の場合は小さいものは0.5ミリ、最大で12ミリの11個のがんが見つかりましたが、11個はやはり多いと思われますか?」
⇒全く思いません。
「1番大きながんを基準に考えるのは間違いでしょうか?」
⇒それが普通です。
「②内服の抗がん剤(UFT)は不要ですか?」
⇒不要です。
OncotypeDXをしたのに、「それに従わない」なんてナンセンス!!