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外科生検後の全摘手術について

[管理番号:9274]
性別:女性
年齢:45
病名:非浸潤乳管がん
症状:定期健診で石灰化あり
投稿日:2021年3月26日

おうかがいしたいことがあり、質問させていただきます。

先に右に非浸潤がん疑いがあり、針生検その後PET検査行い、全摘手術になりました。
その時に左にも、非浸潤がん疑いで、細胞診→結果出す、右手術時に外科生検し、非浸潤がんでした。
結果は、下記の通りです。

乳管内に充実性増殖を示す異型線上細胞をみます。
p63の免疫染色にて明らかな乳管外への浸潤をみません。
ck5 6の免疫染色にて染色性の低下をみます。
明らかな脈感内侵襲像をみません。
非浸潤乳管がんと考えます。
標本上切除断端は陰性ですが、切除断端まで0.1のぶぶんをみます。

核異型スコア 核分裂像スコア 各1点 核グレード グレード1
ERTS8=PS5+IS3 PgRTS7=PS4+IS3 どちらもjscore3b

確認したいことは、外科生検で結果は、病名確定なのでしょうか。
主治医からは、
断端までの距離短いから、全摘で放射線治療とホルモン治療もあるかもと言われました。
家庭の事情で外科生検から約3ヶ月あき、色々調べているうちに、気になってきました。
主治医の先生からは、外科生検で約5ミリのしこりと周りも切除したから、緊急を要しないと言われてます。
はじめは、全摘したらホルモン治療もいらないかもが、どんどん治療が増えて、転移があるのでは?と考えるようになってます。

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

極めて混乱して「極めて無駄な心配(失礼!)」をされているようです。
物事はシンプルに考えましょう。

非浸潤癌で薬物療法(ホルモン療法も)は不要もしも全摘すれば放射線は不要(根治です)、このまま部分切除ならば(ホルモン療法は不要ですが)放射線は必須です。

★つまり選択肢は以下の2つ
1.(このまま)放射線照射
2.全摘(この場合、無論無治療)

ご参考に。

質問者様から 【結果2 】

結果
性別:女性
年齢:45歳
病名:非浸潤性乳管がん
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

病理結果で、非浸潤性乳管がん、リンパ転移なし、断端陰性でした。これからホルモン治療するかしないかを検討中です。コメントいただきありがとうございました。

<Q&A結果>

質問者様から 【質問3 】

全摘手術後の治療方針
性別:女性
年齢:45歳
病名:両側非浸潤乳管がん
症状:
投稿日:2021年5月10日

先日は回答いただきありがとうございます。

術後の治療方針について、先生のご意見をおうかがいしたいと思い、再度質問させていただきます。

右の非浸潤乳がん続き外科生検の結果に基づき 主治医より左の非浸潤乳がんも全摘を進められ手術を受けました。

結果は下記の内容でした。


p63とCK5/6の免疫染色を実施。
明らかな2相性欠如認めず。
CK5/6の染色
低下を見ません。

乳腺症の乳管内過形成を腺症の範疇と考えます。

乳管内微小乳頭状様病変を見ますが、2ミリを超えた病変ではなく、異形上皮内病変の範疇と考えます。

明らかな悪性と判断できる像なし。
断端部に病変なし。

主治医からは、外科生検で非浸潤乳管がんであったが、全摘した残りの乳腺には、がんはなかったと説明がありました。

前回ご質問させていただいた時に、先生より「非浸潤乳がんで全摘ならホルモン治療等薬物療法は不要」とのことでしたが、病理説明の時に主治医より「悪性度も低く、全摘で再発はぼぼないので、ホルモン療法するかしないか微妙なところ」と言われました。

話を聞くほど、受けた方がいいのか、受けなくても大丈夫なのかわからなくなり、改めて相談になりました。

ホルモン治療になると「タモキシフェン」もしくは子宮筋腫があるので「リュープリン」を薦められてます。

おうかがいしたいことは、下記の点です。

①「微妙なところ」の発言があるのは病理検査内容の「乳腺症の乳管内過形成を腺症の範疇」「乳管内微小乳頭状様病変を見ますが、2ミリを超えた病変ではなく、異形上皮内病変の範疇」が関係ありますか。

②「リュープリン」は、ホルモン治療には効き目が弱い?と言われました。

リスクあっても「タモキシフェン」がリスク下げるのに有効ですか。

また、ホルモン治療をするなら、早めにはじめたほうが良いと言われましたが、右側は、手術して約半年です。

今から治療でも問題なしですか。

よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

非浸潤癌で全摘なのだから、「当然」無治療です。(私は、その主治医の考え方には
「全く」興味がありません)
ご参考に

質問者様から 【質問4(質問3 結果1)】

皮膚温存全摘について
性別:女性
年齢:48
病名:非浸潤乳がん
症状:皮膚の変色
投稿日:2024年02月05日

いつも乳がんプラザを見て、勉強しています。今回は久しぶりに質問させていただきます。約3年前に「両側非浸潤乳がん」診断され、皮膚温存全摘手術(乳頭乳輪はのこさず)→再建をしました。(子宮筋腫あるためリュープリンしています)
来月定期検診予定ですが、傷口縫合の末端(乳頭から6センチ上あたり)が数ミリ薄い
茶色く変色していました。傷あとも「Q&A」で「皮膚温存全摘」温存ではなく乳房全摘にあたると書いているのも読み、非浸潤乳がんは基本再発しないとも書いてます。
また、全摘で再発の場合は、初回手術の取り残しが要因と書いてました。皮膚を残さない術法より皮膚温存全摘の方が取り残しが発生しやすいなどありますか?
あと、1ヶ月後に定期検診がありますが、
すぐに病院へ行く必要ありますか。

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

傷口縫合の末端(乳頭から6センチ上あたり)が数ミリ薄い茶色く変色1ヶ月後に定期検診がありますが、すぐに病院へ行く必要ありますか。
⇒「丘疹ではなく、変色(色素沈着)」は、そもそも心配なさそうだし、「1か月後」で十分でしょう。(緊急性はどう考えても見当たりません)

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/2/14
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