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左胸乳がん

[管理番号:9226]
性別:女性
年齢:40
病名:乳がん温存手術後
症状:
投稿日:2021年3月4日

よろしくお願いします。

半月ほど前に乳房温存手術を受けました。

病理検査の結果には、

腫瘍径 15mm
リンパ節転移個数 0/1個
ホルモン受容体 ER+60% PgR+80%
HER2蛋白 陰性
Ki-67 15%
組織学的悪性度 2
臨床病期 I期
サブタイプ ルミナールA
推奨される補助療法 ホルモン療法+放射線照射

と書かれていました。

①手術の3週間前のエコーでは腫瘍は10mmないと言われていたのが、1.5倍になっててショックでした。
急に大きくなったのか、ちゃんと測れていなかったのでしょうか?

②この病理検査の結果で、先生が私におすすめする治療はどのようなものでしょうか?ホルモン療法と放射線照射でいいのでしょうか?

③私のこれからの人生、5年10年20年30年以降、再発と転移の確率はどのくらいになりますでしょうか?何もしなかった場合とホルモン療法だけした場合とホルモン療法と放射線照射の両方をした場合では、確率はどのように変化するのでしょうか?

不安で仕方ありません。

よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「①手術の3週間前のエコーでは腫瘍は10mmないと言われていたのが、1.5倍になっててショック」
⇒「画像診断での大きさは、肉眼レベル」なのに対し、「病理診断での大きさは、顕微鏡レベル」なのです。
 当然、「差はあるもの」と考えてください。

「②この病理検査の結果で、先生が私におすすめする治療はどのようなものでしょうか?ホルモン療法と放射線照射でいいのでしょうか?」
⇒まず治療を「局所療法」と「全身療法」に明確に分けて考えましょう。

局所療法 手術と放射線
全身療法 薬物療法(ホルモン療法、抗ガン剤、分子標的薬)

局所療法 (質問者は)温存手術なのだから、放射線は必須

全身療法 (質問者は)ルミナールタイプ(ホルモン療法が効くタイプ)なのだからホルモン療法を行うのは当然です。
      焦点は抗がん剤すべきか?ですが、Ki67=15%だから(私であれば)抗がん剤は勧めません。

 ★つまり、結論として(局所療法として)放射線、(全身療法として)ホルモン療法が推奨されます。

「③私のこれからの人生、5年10年20年30年以降、再発と転移の確率はどのくらいになりますでしょうか?」
⇒それを知りたかったら、OncotypeDXするしかありません。

「何もしなかった場合とホルモン療法だけした場合とホルモン療法と放射線照射の両方をした場合では、確率はどのように変化するのでしょうか?」
⇒放射線は局所療法だから、(あくまでも局所再発率は下げます)が、全身の遠隔転移再発率を下げる効果はありません。(ホルモン療法は全身療法だから、全身の遠隔転移再発率を下げます。ただしその数値を知るにはOncotypeDXするしかないのです)

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

左胸乳がん 温存手術後
性別:女性
年齢:40
病名:左胸乳がん
症状:
投稿日:2021年3月11日

先月半ばに左胸乳がんの温存手術をしました。

病理検査の結果は、

腫瘍径 15mm
リンパ節転移個数 0/1個
ホルモン受容体 ER+60% PgR+80%
HER2蛋白 陰性
Ki-67 15%
組織学的悪性度 2
臨床病期 I期
サブタイプ ルミナールA
推奨される補助療法 ホルモン療法+放射線照射です。

先日は補助療法について、詳しく説明していただき、ありがとうございました。
納得することができました。

①今飲み薬を飲みはじめていますが、私の場合リュープリンは必要でしょうか?

転移と再発に関しましては、やはりオンコタイプをしなければ分からないということですね。
そんなに心配ならと主治医からもパンフレットを渡されましたが、高額だったので一度お断りをしていました。

②確率の話なので、ステージ1でも再発や転移する人もいれば、
ステージ3でもしない人もいるということは理解していますが、
私の場合とは限らずとも、一般的にステージ1の15mmで温存手術の場合、転移と再発はどのくらいの確率と考えておけばいいしょうか?

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

文面に「転移」と「再発」が出てきますが、用語を整理したほうがいいですよ。

遠隔転移再発 (乳腺や胸壁、腋窩リンパ節ではなく)肺や骨、肝など「遠隔臓器に再発」すること
局所再発 乳房内再発や腋窩再発、(全摘の場合には)胸壁再発もこれにあたります。

★ 質問者が用いる「転移」は(上記)「遠隔転移再発」に相当し、「再発」は(上
記)「局所再発」のことですか?(まずは頭を整理しましょう)

以下、上記と過程して回答します。

「①今飲み薬を飲みはじめていますが、私の場合リュープリンは必要でしょうか?」
⇒『今週のコラム 269回目 Rx PONDER (中間解析) その解釈』を熟読してください。

   (以下、抜粋)
pN0

閉経前では RS 21- 25 TAM+LH-RHagonist RS 25 抗癌剤推奨

  ★つまり、(もしもOncotypeDXをして)RSが20以下なら(LH-RHagonistは)不要となります。

「一般的にステージ1の15mmで温存手術の場合、転移と再発はどのくらいの確率と考えておけばいいしょうか?」
⇒(質問者の言うところの)転移=遠隔転移再発は1期であれば「10%前後」でしょう。

 (質問者の言うところの)再発=局所再発であれば、「温存乳房内再発は一般論として放射線照射すれば5%程度」となります。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

今後の治療
性別:女性
年齢:40
病名:左胸乳がん
症状:
投稿日:2021年3月19日

よろしくお願いします。

転移と再発について、曖昧な評価をしてしまい、分かりづらく申し訳ありませんでした。
別々で考えた方がいいということも知りませんでした。
それなのに丁寧にお答えいただきありがとうございます。

主治医は、リュープリンは副作用が強いので、(私の再発率は高くないので)あえてお勧めはしないが、したいというのなら効果はあると思うので反対はしないという言い方をされました。
どうすればいいでしょうか‥

遠隔転移再発は1期であれば10%前後ということですが、それはホルモン療法をした場合の確率でしょうか?

また、術後1ヶ月になりますが、放射線治療はまだ始まっていません。
大きい病院ではない為、放射線治療科がないので、今度病院を紹介してもらうことになっていますが、いつまでに始めた方がいいというのはありますか?

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

「主治医は、リュープリンは副作用が強いので、(私の再発率は高く
ないので)あえてお勧めはしないが、したいというのなら効果は
あると思うので反対はしないという言い方をされました。
どうすればいいでしょうか‥」

⇒OncotypeDXしないのであれば…

 質問者がLH-RHagonist併用すべきか?に明確な回答はできませんが…
 40歳という年齢だけで考えれば「推奨する根拠がない」となります。(35歳未満で
あればエビデンスがある)

「遠隔転移再発は1期であれば10%前後ということですが、それはホルモン療法をした場合の確率でしょうか?」
⇒その通り。

また、術後1ヶ月になりますが、放射線治療はまだ始まっていません。
大きい病院ではない為、放射線治療科がないので、今度病院を紹介してもらうことになっていますが、いつまでに始めた方がいいというのはありますか?」
⇒術後5か月以内です。
 ご安心を。

 
 

 

質問者様から 【質問4 】

左の肋骨の痛み
性別:女性
年齢:40
病名:左胸乳がん
症状:左の肋骨の痛み
投稿日:2021年4月16日

腫瘍径 15mm
リンパ節転移個数 0/1個
ホルモン受容体 ER+60% PgR+80%
HER2蛋白 陰性
Ki-67 15%
組織学的悪性度 2
臨床病期 I期
サブタイプ ルミナールA
推奨される補助療法 ホルモン療法+放射線照射

いつもお世話になっています。

毎回先生にはとても助けられています。

ありがとうございます。

今回は気になる症状について質問させてください。

2月中旬に温存手術を終え、3月頭よりホルモン剤を飲んでおります。
3月下旬より放射線治療が始まり、本日で17/25の放射線治療を終えました。
そして今月に入り、放射線側(左側)のすぐ下の部分の出っ張っている骨、(肋骨?)がまたにジーンジーンと痛むことがあり気になっています。
術後2ヶ月ですが、転移してるのではないかと不安になってしまいます。
考え過ぎでしょうか?
先生はどのように思われますか?骨に転移した場合はどのような症状があらわれるものなのでしょうか?
病気が分かってから、手術を終えてもなお、精神的なダメージはかなり大きく、食欲もありません。
不安に押しつぶされそうになりながら毎日を過ごしています。
これがこの先ずっと続くのでしょうか‥

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは田澤です。

質問者は「今週のコラム」を読んでいませんね?(責めているわけではありません。念のため)

回答はシンプルに『今週のコラム 93回目 創部の下が痛い場合には「骨(肋骨)転移?」と、心配されるようです』にありますね。
ご安心を。