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乳腺症、石灰化

[管理番号:9078]
性別:女性
年齢:38
病名:乳腺症
症状:乳腺症
投稿日:2020年12月25日

女性

②年齢
38歳

③質問のタイトル
石灰化、乳頭分泌物

④質問文
2年前より、右乳頭分泌物で乳腺外科でフォローしていただいています。
2人目の子供出産後の授乳終了(2年前)期に血性乳頭分泌物を認めて、急いで乳腺外科を受診しました。
エコー、マンモで少し石灰化あり、MRIで問題なし、ただ分泌物細胞診が良悪判定不能のため、6ヶ月フォローとなりました。
2年経過した今年の12月のフォローのマンモグラフィの時に久しぶりにやや血性乳頭分泌物をみとめ、2.3日で止まりました。
また、エコーは問題なし、分泌物細胞診で良悪判定不能、ただ、マンモで石灰化がやや増えている印象、とのことで、ステレオガイド下生検をすることになりました。
生理前にチクチク右胸が痛むことがあります。

不安か多いのですが、生検は受けるつもりにしていますが、癌の可能性は高いでしょうか。

⑤病名
乳腺症

⑥症状
乳頭分泌物、石灰化、痛み

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「不安か多いのですが、生検は受けるつもりにしていますが、癌の可能性は高いでしょうか。」
⇒残念な診療により「余計な心配をしている」ようです。

まずは、いろいろな事を「ごちゃ混ぜ」にせずに整理しましょう。

1.血性分泌
 これは断乳後のものや、(今回も)一時的なようなので、「綺麗さっぱり」忘れましょう。
2.分泌細胞診
 全く無意味な検査、忘れてしまいましょう。
3.生理前にチクチク右胸が痛む
 ⇒これは、「女性ホルモンによる刺激症状」であり、癌とは10000%無関係忘れましょう。

つまり残ったのは「マンモで石灰化がやや増えている印象」これだけです。
 その石灰化をST-MMT予定とのこと。それでいいのです。

ST-MMT

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

乳腺症
性別:女性
年齢:38
病名:乳腺症
症状:乳腺症 石灰化
投稿日:2021年1月4日

先日、乳腺症と石灰化で質問させてもらったものです。
乳頭分泌
物の細胞診の結果は忘れましょう、とありますが、乳管を通って
がん細胞が出てきてる可能性はないのでしょうか。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

乳頭分泌に対する「分泌液細胞診」は全く無意味(経験上)です。
私は一切行っていません。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

9078 乳腺症 石灰化
性別:女性
年齢:38
病名:DCIS
症状:乳腺症 石灰化
投稿日:2021年1月28日

以前、質問させてもらったものです。
よろしくお願いします。

残念ながら、ST下マンモトーム生検の結果、広範囲DCISの診断が下りました。
年齢も45歳以下であり、HEAR2 3+であるので遺伝子検査も加えて行いました。
マンモグラフィ上ですが、病巣は広範囲(4cmぐるいはあるそうです)であり、全摘します。
遺伝子異常の可能性もあるし、ホルモン陰性、HER2も陽性の珍しいタイプと教えてもらいました。
そのため、術後追加治療が必要に
なる可能性や再発、転移の可能性があり、同時再建は勧めないと言われました。
病勢が早い可能性があり予後が心配だと言われました。
次回MRI撮影で病巣範囲を確認後、3月頭に手術予定になっています。

・1ヶ月で病巣が大きくなる可能性はありますか?浸潤してしまう可能性もありますか?
・このまま、手術しなかったらとても大きなしこりができていたと考えたらいいのでしょうか?
・広範囲DCISの一部が浸潤癌になってしこりをつくるのですか?
・大きな腫瘍ができるのを防げた早期発見症例と考えていいのでしょうか?

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

物事はシンプルに考えましょう。
質問者はDCIS(非浸潤癌)なのです!
DCISでは本来「HER2]検査自体、保険適応外です。

私であれば「当然」HER2検査自体オーダーしませんし、「当然」遺伝子検査もしません!!

非浸潤癌で全摘すれば根治、シンプルにそれだけです。
その担当医の「過剰診療」のおかげで「全く無駄な心配」に曝されていることは非常に残念だし憤りさえ感じます。