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乳腺線維腺腫について

[管理番号:1748]
性別:女性
年齢:28歳
はじめまして。
半年ほど前からなんとなく右胸に違和感があり、徐々により気になり始めた為、先月始めて検診に行きました。
検診センターのようなところに行ったのですが、その際、触診は淡々と終わり、何も無しで安心していたのですが、エコーの際に気になる部分だけピンポイントで時間が長く、右と左とで違いがないか再度触診されたりで、とても不安な思いでした。
結果は
触診異常なし。
エコーで
右乳腺繊維腺腫疑い カテゴリー3
で要精密検査でした。
要精密検査とでて、不安な思いもありますが、なかなか病院の予約がとれず、来月精密検査に行きます。
しかし、最近今まで以上に違和感が酷くなり、耐えられないほどではないですが、痛みが時々あります。
インターネットで検索すると、乳がんは痛みがない場合がほとんどで、またカテゴリー3だと90%が良性だったり、検診では過剰に精密検査を勧めることがある内容も拝見しましたが、やはり不安もあります。
痛みがあるということで、安心していていいのでしょうか?
このような検診結果ですと、精密検査の内容はどのような感じなのでしょうか?
良性だとしても、痛みや違和感がある場合の対処方などございますか?
よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「右乳腺繊維腺腫疑い カテゴリー3」は「28歳という年齢」も併せて考えれば、「線維腺腫の可能性が高い」と言えそうです。
「乳がんは痛みがない場合がほとんどで、またカテゴリー3だと90%が良性」
⇒これらは正しい情報です。(ネットにしては珍しく?)
 
「検診では過剰に精密検査を勧めることがある」
⇒これもその通りです。
 「検診はあくまでも、(良性、悪性にかかわらず)何か所見があるか」つまり「スクリーニング」が役割です。
 ○検診で「良悪の判断」をしてはいけないのです。
 ◎本当に「線維腺腫なのか?」は「精密医療機関=クリニックとか病院」で判断するという「役割分担」があるのです。
 
「痛みがあるということで、安心していていいのでしょうか?」
⇒「痛みがあるから良性」というのは「賛成できません」が…
 実際には「痛みは乳腺の刺激症状」でしょう。 「線維腺腫も痛みを伴うこともあります」
 
「このような検診結果ですと、精密検査の内容はどのような感じなのでしょうか?」
⇒どの程度の所見(超音波での)かに寄ります。
 「画像上、明らかな線維腺腫と判断できる」場合(扁平できれいな楕円など)
⇒これなら「画像だけで良性(線維腺腫)」と判断してしまします。
 「画像上、線維腺腫とはいいきれない」場合
⇒「細胞診や組織診を提案されるか、経過観察」
 (今回、これは無さそうですが)「画像上、積極的に癌を疑う」場合⇒「組織診」
を行います。
 
「良性だとしても、痛みや違和感がある場合の対処方などございますか?」
⇒ありません。
 「ホルモンによる刺激症状」は必ず「いずれ改善」します。
 どうしても「痛い」場合には「鎮痛剤」を内服しましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日はお忙しい中、回答いただきありがとうございました!
昨日クリニックで再検査を受けてきました。
エコーをし、線維腺腫もしくは葉状腫瘍の可能性があるといわれ、次回MRIと針生検をすることになりました。
乳がんの可能性は低いが、こういった検査が始めてにしてはしこりが大きいこと(今年10月しこりに気付き現在2cm)、血流が多いことを言われ乳がんではないと断言するため、そして線維腺腫か葉状腫瘍かを判断する為の検査だと言われました。
葉状腫瘍の場合、良性でも手術した方がいいとのことでしたが、腺腫腺腫の場合も手術をした方がいいのでしょうか?
切除後に実は悪性だったと分かる方もいるようですが、仮に線維腺腫と診断された際、どのような場合に手術を進めるのでしょうか?
またMRIは生理開始から5~12日の間がいいといわれ、今月はいっぱいだったため予約がとれたのが来月末です。
生理が遅れたりすると、またそれに合わせてMRI検査を伸ばすものでしょうか?
そして、MRIをするということは葉状腫瘍の可能性が高いなどありますか?
順調にいくと結果がでるのが、今から二ヶ月後になるため、とても不安です。
わたしは少しでも怖いと思うとすぐパニックになり過呼吸がでてしまう体質です。
過去に親不知を抜くのも静脈麻酔を使ってもらいました。
採血や注射も苦手です。
次の検査自体も怖くて仕方がないです。
こんなめんどくさい患者で恥ずかしいし、申し訳ない気持ちになりますが、中にはパニックになる患者さん、いらっしゃいますか?変な質問まですみません。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「葉状腫瘍の場合、良性でも手術した方がいいとのことでしたが、腺腫腺腫の場合も手術をした方がいいのでしょうか?」
⇒線維腺腫の場合は「2cmくらい」ならば経過観察でもいいでしょう。
 ただ、針生検では「葉状腫瘍と線維腺腫の区別」は必ずしもつかないのです。(最終的には摘出しないと確定しません)
 
「切除後に実は悪性だったと分かる方もいるようですが、仮に線維腺腫と診断された際、どのような場合に手術を進めるのでしょうか?」
⇒「増大スピード」や「サイズ」です。
 線維腺腫でも「3cm以上」や「増大傾向著明」の場合には勧められます。
 
「生理が遅れたりすると、またそれに合わせてMRI検査を伸ばすものでしょうか?」
⇒生理とは無関係です。
 延期する必要はありません。
 
「そして、MRIをするということは葉状腫瘍の可能性が高いなどありますか?」
⇒関係無いと思います。
 手術の参考にしたいのだと思います。
 
「中にはパニックになる患者さん、いらっしゃいますか?変な質問まですみません。」
⇒MRIは「閉所恐怖症が無ければ」心配無用です。
 針生検は、それ程構えるものではありません。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

いつも丁寧な回答をいただきありがとうございます。
先日クリニックから、エコー結果が送られてきました。
右側10時に24×10mmのやや歪な楕円状を呈する腫瘤を認めます。
境界一部不明瞭、内部やや不均一を示し微細な石灰化を疑います。
また豊富な血流信号が認められます。
葉状腫瘍、線維腺腫等の良性病変を疑いますが、念のため悪性病変の否定が必要と思われます。
内容は上記通りです。
直接診察していただいたわけではないので、難しいとは思いますが、
先生からみてこの内容で何か気になる点やこれぢゃないかなどありますか?
10月上旬に最初に検診した際、触診は異常なしでした。
この大きさでわからないものなのでしょうか?
急に大きくなったんぢゃないかと不安です。
針生検をして、線維腺腫だと判定されて、念のため切除しようと思っています。
その際、線維腺腫たと判断されていたら、マージンはとらないのですか?
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「先生からみてこの内容で何か気になる点やこれぢゃないかなどありますか?」
⇒特に「葉状腫瘍を疑わせる所見(多結節や内部の嚢胞、隔壁など)」もないようですね。
「血流豊富」とありますが、「年齢的には線維腺腫であっても増大傾向がある」ので
「線維腺腫」で矛盾しないような印象です。
  
 
「10月上旬に最初に検診した際、触診は異常なしでした。この大きさでわからないものなのでしょうか?急に大きくなったんぢゃないかと不安です。」
⇒解りそうな気もしますが…
 腫瘍の部位(浅い部位なのか、深い部位なのか)によっても「解り易さ」は異なり
ます。
 「浅い部位(皮膚直下)」であれば、「より触知しやすく」なります。
 
「針生検をして、線維腺腫だと判定されて、念のため切除しようと思っています。その際、線維腺腫たと判断されていたら、マージンはとらないのですか?」
⇒つけないことが多いとは思います。(その医師の考え方にも依ります)
 でも「希望」すれば可能だと思います。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

お忙しい中度々失礼します。
以前より質問させていただいていた件の本日針生検とMRIの結果がでました。
針生検結果↓
上皮性成分がsclerosing adenosis及びblunt duct adenosisの像を示す
mastopathic typeのfibroadenoma です。
No malignancy
MRI結果↓
高濃度乳房 背景乳腺の増強効果 minimal
?右乳腺AC域に分葉状腫瘤20×18×12mmがあり、T2WI不均一な高信号、造影後はfast-plateauの増強パターンを呈しています。
線維腺腫の疑い。
?右D域にfocus3mmを認め、fast-washoutの増強パターンを呈しています。
良性変化を疑いますが、明瞭なwashoutを伴う点がやや気にかかります。
今回針生検をしたしこりは線維腺腫だと言われましたが、MRIの写り方がもやもやと曇って写っていること、エコーでは気付かなかった2つの目のしこりの造影後の様子が気になる
ということで、半年後に再度エコーをし、必要であればMRIと言われました。
とりあえず線維腺腫ということで安心しましたが、見慣れない単語ばかりで、よく分からず、またモヤモヤしながらの生活がしんどいです。
直接診察していただいた訳ではないのに、毎度申し訳ないのですが、田澤先生からみて気になる点はありますでしょうか?
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
「線維腺腫」でしたね。
おめでとうございます。
「病理レポート」からは、きちんと標本採取もされているようで「確定診断」として申し分ありません。
ただし、担当医の(診断として)「MRIに頼る診療」には全く賛成できません。(MRIはあくまでも癌の拡がり診断でのみ使用するべきです)
MRIを診断目的で用いると(MRIで良性所見だから)という免罪符ができてしまい、「乳癌の早期発見の機会を見逃すことになる」のです。
「MRI好きの大学病院」でしょうか?
 
「?右乳腺AC域に分葉状腫瘤20×18×12mmがあり、T2WI不均一な高信号、造影後はfast-plateauの増強パターンを呈しています。線維腺腫の疑い。」
⇒これは、その線維腺腫に相当します。
 
「?右D域にfocus3mmを認め、fast-washoutの増強パターンを呈しています。良性変化
を疑いますが、明瞭なwashoutを伴う点がやや気にかかります。」
「エコーでは気付かなかった2つの目のしこりの造影後の様子が気になる」
⇒本当に「気になる」のであれば、「経過観察」ではなく、
 (技師任せではなく)自らエコーをもう一度して、「そのMRIに相当する病変を評価」すべきです。
 そして、「そのような病変が確認」できれば(どんなに小さくても)「組織診すべき」です。
「半年後に再度エコーをし、必要であればMRI」
⇒診断にMRIは無用です。
 (半年後ではなく)今すぐに「自らエコーすべき」です。



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