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乳輪の隆起した皺の様な物について

[管理番号:5976]
性別:女性
年齢:47歳
ちょうど一年一度の検診時期だったので、
毎年お願いしている乳腺科で、
乳がん検診を今日受けて来ました。
超音波とマンモグラフィの検査をして異常なく、
ありがたい事だと思っています。
ところで検査に先立つ10日程前に、
突然右の乳頭と乳輪に痒みを覚えました。
分泌液やしこりもないので様子を見て、
痒みはもう治まっているのですが、
今日の検診を受けた際にも伝えました。
その時に一緒に伝えたのですが、
痒みが治まって数日した一昨日位に、
右の乳輪の右上あたりに、
乳首から乳輪外側に向い、
細い線の様な盛り上がりが2本、
並行に出来ているのに気づきました。
医師は診るまではモンドール病かと思ったそうですが、
気にするまでもない事と一笑に付されました。
検査もして異常ないのでそれこそ大丈夫なのでしょうが、
乳輪にこうした隆起した皺みないなものが、
突然できる事はあるのでしょうか?
乳輪は刺激すると縮むような変化を見せますが、
そういう時には盛り上がりも強く感じるものの、
そうではない柔らかい時には然程感じません。
もしかしたら痒みがあった時に掻いたからかとも思いましたが、
明らかに左の乳輪にはない症状なので、
少し気にかかっています。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「突然右の乳頭と乳輪に痒み」
⇒これはホルモンの刺激です。 『今週のコラム 111回目 大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。』を是非、ご参照のこと
「乳首から乳輪外側に向い、細い線の様な盛り上がりが2本、並行に出来ている」
「乳輪にこうした隆起した皺みないなものが、突然できる事はあるのでしょうか?」

⇒診察すれば、すぐに解ることでしょうが…
 可能性としては「乳管の拡張」か「血管(皮下浅い部位)の拡張」ということでしょう。
 ♯乳管よりは(皮下の血管の方が)浅いので「皮下の静脈の拡張」の可能性が高そうです。(所謂モンドールです)
「医師は診るまではモンドール病かと思ったそうですが、気にするまでもない事と一笑に付されました。」
⇒その医師の気持ちは解ります。
 つまり我々医師には「乳がんが関連するかも知れない症状」と「乳がんとは100%無関係な症状(どうでもいいと、一笑にふすような)」の区別ができるからです。
 ♯逆に言えば、それ(区別がつくこと)こそが、我々医師の存在意義であると言えます。
  そこに「信頼をおかない」と医療はなりたちません。
「検査もして異常ないのでそれこそ大丈夫なのでしょうが」
⇒その通り、大丈夫です。
 いずれ(乳管拡張にせよ、モンドールにせよ)消失するので御心配なく。