乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:3312]
性別:女性
年齢:35歳
いつも勉強させていただいています。
5月半ばに妊娠がわかり、同時に胸が張り、左胸のシコリが気になり出しました。
すぐに乳腺外来で診てもらったところ、気になっていたシコリは心配いらないもので、全く触っても気付かない、上の方に癌が見つかりました。
バセドウ病で、大学病院に通っていたので、紹介状を書いてもらい、同じ大学病院で診てもらっています。
赤ちゃんが16週を過ぎたら手術、産後に治療という計画だったのですが、9週頃に流産してしまいました。
赤ちゃんがいるから頑張らなければと思っていたのに、ショックでした。
その後、治療計画も変わり、マンモトーム生検、MRI、CT、マンモグラフィーも行い、腫瘍の大きさ9mm、核グレード3、トリプルポジティブ、ステージ1、術後はTC4回+ハーセプチン18回、ホルモン療法5年ということでした。
手術日も早まり、一昨日温存手術を行いました。
転移はないだろうと言われていたのに、センチネルリンパ節生検で、3つのうち2つに転移があり、リンパ節も取ったというお話でした。
術前のエコーでも脇に異常はなく、取り出したリンパ節も特に異常が見られなかったそうで、先生達も驚いたそうです。
早期の癌であると言われ、治療を頑張ろう、もしかしたら妊娠も可能かもしれないと前向きにいたのに、ステージも変わってしまい、ショックで仕方ありません。
抗がん剤も、強いお薬で期間も長くなるかもしれない。
生理もなくなる可能性が高くなるので、受精卵凍結を真剣に考えた方が良いと言われました。
このような状況で、今後の妊娠を考えても良いものなのか、悩んでいます。
腫瘍が小さいのに転移していたということは、勢いの強い、再発しやすい癌ということでしょうか?
これから考えられる抗がん剤とはどのようなものでしょうか?
5歳の娘がいます。
兄弟を作ってあげたい気持ちでいっぱいでしたが、娘の成長を長く見守りたいです。
自分の体を優先させるべきでしょうか。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「妊娠」の喜びから、一転して「癌の発覚、流産」、そして「リンパ節転移」と、お気持ちお察しします。
ただ「リンパ節転移」を必要以上に心配することはありません。
「抗がん剤も、強いお薬で期間も長くなるかもしれない。」
⇒これは(当初の予定である)「TC(3カ月)⇒アンスラサイクリン+タキサン(合計6ヵ月)」へ変更するかもしれないという事ですね?
 病理結果次第ですが「リンパ節転移2個」だけだったとしたら、その必要はないでしょう。
 
「生理もなくなる可能性が高くなる」
⇒これは誤りです。
 そもそも「TC」でも、その可能性は高く「アンスラ+タキサン」だから高いという認識は誤りです。
 TCの時点で(そもそも)「化学療法閉経」します。
 
「受精卵凍結を真剣に考えた方が良いと言われました。」
⇒これは「その通り」です。
 ただし、「アンスラ+タキサンだから」ではなく「TCでも同様」です。
 必ず「化学療法閉経」します。ただ30代だと「その後に自然に再開」する可能性も高いです。
 
「このような状況で、今後の妊娠を考えても良いものなのか、悩んでいます。」
⇒全く問題ありません。
 抗HER2療法(化学療法+ハーセプチン)が終了したら「妊娠出産」すればよいのです。(出産後、ホルモン療法開始)
 
「腫瘍が小さいのに転移していたということは、勢いの強い、再発しやすい癌ということでしょうか?」
⇒違います。
 そのように考える患者さんが多いことに驚かされます。
 たまたま「リンパ行性があった」というだけです。(腫瘍の位置やその他の条件で)
 
「これから考えられる抗がん剤とはどのようなものでしょうか?」
⇒アンスラ+タキサンの可能性を担当医は言っている様ですが…
 病理結果(センチネル以外に転移があるのか?)を待ってから考えるべきです。
 
「自分の体を優先させるべきでしょうか。」
⇒同じ様な悩みを持っている方が、このQandAでも多くいらっしゃいます。
 「化学療法」⇒「妊娠出産」⇒「ホルモン療法」でいいのです。
 ホルモン療法が終了するまで(6年)待つ必要はありません。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

おはようございます。
病理結果が出ましたので、改めてご相談させて下さい。
T1(13mm)N1(2/20)MO StageIIA
Sci HG=2(3、2、1)Ki67=5%
ER=6 PgR=7 HER2=5.9/14.3
リンパ節転移は、術中に見つかった2つのみで、今後の治療としてはTCH6回+ハーセプチン18回に変更とのことでした。
カルボプラチンを使うのは、リンパ節転移が2つあったためで、リンパ節転移1~3個あった場合には、TC療法ではなく、TCH療法を行っているそうです。
抗ガン剤4回の予定が6回になり、ショックだったのですが、カルボプラチンというお薬はあまりこちらのQ&Aでも見かけない気がします。
一般的な治療法なのでしょうか?
副作用もTCよりキツイかもとのことで、4回まではしっかり行い、5、6回目は薬の量を少なくすることもあるかもと言われました。
バセドウ病で、チウラジールを飲んでおり、白血球が下がったらチウラジールが使えなくなると聞いていたり、5歳の娘がいますが、周りに親類がいないので、抗ガン剤を乗り切れるのか不安で仕方ありません。
また、前回妊娠の件でご相談させていただいたのですが、ちょうど入院中のタイミングで採卵のための注射が始められたので、受精卵凍結をしました。
しかし、1つしか凍結できず、もう一度チャレンジするかどうか、決断を迫られています。
もう一度するとなると、予定していた抗ガン剤の時期が2、3週間遅れてしまい、術後約2ヶ月弱での抗ガン剤スタートとなりますが、遅くはないのでしょうか?また、薬の影響で子宮に水が溜まり、生理が来れば大丈夫とのことですが、予定生理日を過ぎてもまだ生理が来ません。
体にダメージのある状態で抗ガン剤を始めるのは良くないと主治医に言われたこともあり、もう一度抗ガン剤を先延ばししてでも採卵をするべきなのか、悩んでいます。
主人は、治療を優先すべき。
もう採卵はしなくて良いと言っておりますが、やはり流産してしまった悲しみがずっと消えず、モヤモヤしています。
少し珍しいタイプのガンと言われ、2年以内の再発はないであろう。
5年位までに注意が必要と言われましたが、どうなのでしょうか?
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「カルボプラチンというお薬はあまりこちらのQ&Aでも見かけない気がします。
一般的な治療法なのでしょうか?」

⇒抗HER2療法の中で「非アンスラサイクリンレジメン」には以下の3種類があります。
①TC+HER
②weekly PTX+HER
③TCH
 質問者は③を提示(Cがカルボプラチンの略です)されているわけです。
 カルボプラチンは、抗HER2療法のこの場面のみにしか乳癌の適応がありませんが、一般的なものです。
「もう一度するとなると、予定していた抗ガン剤の時期が2、3週間遅れてしまい、術後約2ヶ月弱での抗ガン剤スタートとなりますが、遅くはないのでしょうか?」
⇒問題ありません。
 術後の補助療法は焦る必要ありません。
「5年位までに注意が必要と言われましたが、どうなのでしょうか?」
⇒リスクが高いわけではありません。
 生活の質も考えましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

今後の治療
性別:女性
年齢:35
田澤先生こんにちは。
どうしたら良いのか判断ができず…
またご相談させて下さい。
6月に妊娠してすぐに左胸のシコリに気付き、乳腺外科に行った所、シコリは心配のない物と言われ、触っても分からない所に癌が見つかりました。
大学病院を紹介され、その後流産→7月に温存手術→受精卵凍結をして、本日入院、明日TCH療法を始めるところでした。
先週木曜に、最初に自分で見つけたシコリの下にも小さなシコリがあるのを見つけ、大丈夫だろうと思いましたが、気になったので金曜に病院に行きました。
一応2ヶ所細胞診をやっておこうということでしたが、
触った感じも針を刺した感じも悪いものではない。
ただ、2ヶ月前のMRIには1つしかシコリが映っていなかった。
結果は入院時にお知らせしますとのことでした。
本日入院し、抗ガン剤の説明なども済んだところで、細胞診の結果が
「陽性を強く疑う」物であり、抗ガン剤は一旦中止と伝えられました。
1つは5ミリ、もう1つは3ミリで判定不可だったそうです。
担当医から
は、MRIからは白いモヤモヤとしたものがいくつも見えていた。
最初にこちらも癌と分かっていたら全摘を勧めていた。
今後の治療としては、最初の手術から2ヶ月過ぎているので、先に抗ガン剤。
FEC×4、タキソール+ハーセプチン×12→手術→ハーセプチン、
放射線、ホルモン療法と言われました。
私がシコリに気付いてギリギリで検査をしなければこのまま抗ガン剤をやっていたし、そもそも、気になっていたシコリは細胞診をせずに4ヶ月も置いておいたこと、最初から分かっていたら1度で手術も済んでいたのにと、不信感でいっぱいになってしまいました。
一旦退院してきて、明日マンモトーム生検、火曜日から抗ガン剤という流れなのですが、手術先行でなくて良いのでしょうか?
抗ガン剤はこの種類が適当なのでしょうか?
手術先行だと、抗ガン剤がだいぶ遅くなってしまうからよくないとの理由で急いでいるようです。
良性と判断されたものが癌であったというの
は、よくあることなのでしょうか?セカンドオピニオンや、病院を変えることも考えたいと思いましたが、転勤族で土地勘もなく、日にちもないので困っています。
再質問管理番号:3322
再質問タイトル:乳がんと妊娠
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
3322ではなく、3312ですね?
「私がシコリに気付いてギリギリで検査をしなければこのまま抗ガン剤をやっていたし、そもそも、気になっていたシコリは細胞診をせずに4ヶ月も置いておいたこと、最初から分かっていたら1度で手術も済んでいたのにと、不信感でいっぱい」
⇒質問者のお気持ち、お察しします。
 ただ大学病院に、多くを期待してはいけません。
「一旦退院してきて、明日マンモトーム生検、火曜日から抗ガン剤という流れなのですが、手術先行でなくて良いのでしょうか?」
⇒あまり大きな問題はありません。
 そのかわり、形としては「術前抗がん剤となる」ので「抗ガン剤中にしこりが大きくなっていないのか?」きちんと定期的に診察してもらいましょう(おうおうにして、大学病院では術前抗がん剤中に全く診察しないようですので要注意!)
「抗ガン剤はこの種類が適当なのでしょうか?」
⇒全く理解できません。
 何故「抗ガン剤の種類を変える(アンスラ+タキサンへ格上げと言う事ですが…)のか?」
 ○結果的に「腫瘍が多発」だったということですが、「腫瘍が多発と再発リスクには何の関連も無い」のですが…
 抗癌剤を変更する理由が、「順番として術前抗がん剤となると、より効果の期待できるものにしないと安心できない」というものだとしたら、「本末転倒」です。
(だったら、手術先行にしなさい!)
「手術先行だと、抗ガン剤がだいぶ遅くなってしまうからよくないとの理由で急いでいるようです。」
⇒そもそも手術先行でも抗ガン剤は「翌日でも可能」です。
 「困る程、抗がん剤開始が遅れる」ということはありません。
「良性と判断されたものが癌であったというのは、よくあることなのでしょうか?」
⇒ありません。
○本来「術後補助療法としての抗ガン剤」と「再手術」は全く切り離して考えるべきです。(術前抗がん剤のような形になることが、混乱の大本なのです)





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