［管理番号:3594］
性別:女性
年齢:47歳
質問させていただきます。
先日、人間ドックで乳癌検診を受けたところ、要再検査となり、本日説明外来に行って来ました。
先生の話ではエコー画像で右胸の乳首の少し上辺りに6mm程の影があり、悪性の可能性もあるので、もう一度エコーで詳しくみると共に針で組織をとって検査したいと言われました。
他にも良性の腫瘍と思われるものが幾つかあり、それらは形が横長なのに比べ、問題のものは縦に長いとのことで、悪性の可能性があるそうです。
私も画像を見ましたが、確かにつぶれた感じではなく、丸に近い感じでした。
先生は調べてみなければまだ分からないと言われましたが、専門医がエコー画像を見れば、悪性か良性かはだいたい判断できると聞いたことがあります。
ということは悪性の可能性が高いということでしょうか？
もし検査して悪性だった場合について先生に聞いたところ、手術で切除するだけではなく、放射線治療やホルモン治療も行うことになるとか。
先生がそこまで言われるということは、癌が進行している可能性があるということなのでしょうか？
完治するものなのか、またその場合、どれ位かかるのか、仕事は今まで通り続けられるのかなど、心配でたまりません。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「専門医がエコー画像を見れば、悪性か良性かはだいたい判断できると聞いたことがあります。」「ということは悪性の可能性が高いということでしょうか？」
⇒「可能性が高い」という程ではなさそうです。（「可能性もある」という文字通りだと思います。）
「もし検査して悪性だった場合について先生に聞いたところ、手術で切除するだけではなく、放射線治療やホルモン治療も行うことになるとか。」
⇒これは、単に「一般的な（早期）乳癌に対する治療法」をお話しただけにすぎません。
「先生がそこまで言われるということは、癌が進行している可能性があるということなのでしょうか？」
⇒本気で「6mmの乳癌（だとして）」で「進行」していると思いますか？？
もしも癌だとしても「超早期癌」の範疇となります。
「完治するものなのか、またその場合、どれ位かかるのか、仕事は今まで通り続けられるのかなど、心配でたまりません。」
⇒それは「診断がついてから」考えて十分だと思います。
質問者様から 【質問２】
田澤先生
再質問させていただきます。
（管理番号３５９４）
先日はご回答いただき、有難うございました。
お蔭さまで安心して再検査を受けることが出来ました。
再検査は医師によるエコーと恐らくバネ式針生検（４～５回程、パチンパチンという音がしていましたので。）を行いました。
エコー診断後、先生が「5ミリ位のモヤモヤッとしたもので、（エコーで見る限り）あまり悪いものでは無さそうな気がするけど、分からないので針生検しましょう。」と仰いました。
そして、１週間ほど後に結果を伺ったところ、特に問題無しということで、乳腺症という診断をいただきました。
ホッとして、とても安心したのですが、こちらのQ＆Ａなどを拝見しておりますと、バネ式針生検で良性と診断された後、何年後かに癌と診断され、実は以前の診断が誤りだったというケースもあるようで、少し心配です。
田澤先生はバネ式生検とマンモトーム生検を使い分けることで確定診断ができると書かれていますが、私の場合、バネ式生検の結果のみで安心しても宜しいのでしょうか？マンモトーム生検をやっていただいた方がより正確な診断となるのでしょうか？
また、針生検の結果は書面でいただいておいた方が宜しいのでしょうか？
ちなみに先生は念のため3か月後に再度エコー検査をして、それで何も無ければそれ以後は通院の必要は無しとのことでした。
再検査を行ったのは○○門病院です。
どうぞ宜しくお願いいたします。
田澤先生から 【回答２】
こんにちは。田澤です。
「バネ式針生検で良性と診断された後、何年後かに癌と診断され、実は以前の診断が誤りだったというケースもあるようで、少し心配」
⇒本来あってはいけない事です。
ただし、実際にそのようなケースを数多く見てきているので私は「自分自身が行った組織診（バネ式にしろ、マンモトームにしろ）しか信用」できなくなってしまいました。
ただ、日本中の全ての腫瘍を私自身が生検することは（当然の事ながら）不可能です。
その○○門病院は、きっと質問者にとって（立派な建物だから）信頼できると考えているのかもしれませんが（私にとっては何の説得力もありません）、本当に自身があれば「3カ月後に最診」というのは感覚的に府におちません。
「私の場合、バネ式生検の結果のみで安心しても宜しいのでしょうか？マンモトーム生検をやっていただいた方がより正確な診断となるのでしょうか？」
⇒どのような病変なのか「実際に見ないと」コメントはできません。
「また、針生検の結果は書面でいただいておいた方が宜しいのでしょうか？」
⇒そうした方がいいでしょう。