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乳ガン浸潤がん発覚全摘予定

[管理番号:8588]
性別:女性
年齢:46歳
病名:乳ガン
症状:左右の乳首腫れて痛い
投稿日:2020年6月1日

4月中旬右胸にしこりを見つけ、5/(中旬)に告知。
6/(中旬)に右胸全摘手術予定。
告知の頃には右乳首奥辺りがピリピリしていました。
5/(下旬)から左右両方の乳首が腫れて大きくなり、触れるのも痛くて、衣類も下着も着けられない状態。
汁系は出ていません。
裸でいれば何も触れないので赤みはなくなりますが少しでも触れると激痛。
衣類を着たり下着を着けると激痛と乳首が赤く腫れます。
病院に助けを求めましたが、様子を見ての返答ばかり。
左胸にも転移してしまったのでしょうか。
ガンがどんどん進行しているのでしょうか。
とにかく痛くてどうにもならないです。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

まずは冷静になりましょう。
事実は以下の2つ

1.乳癌が対側に転移することは「絶対に」無い。
2.乳頭の症状は100%(年齢やストレスからくる)不安定となったホルモンによる症状

「告知の頃には右乳首奥辺りがピリピリ」
「5/(下旬)から左右両方の乳首が腫れて大きくなり、触れるのも痛く」「衣類を着たり下着を着けると激痛と乳首が赤く」

⇒上記2です。

「左胸にも転移してしまったのでしょうか。」
⇒それは「絶対に」ありません。
 ご安心を。

「ガンがどんどん進行しているのでしょうか。」
⇒これも「絶対に」ありません。
 ご安心を。

 ★おそらく、この余計な心配(癌がどんどん進行)が、「ホルモンをより不安定」としていることでしょう。

「とにかく痛くてどうにもならないです。」
⇒「少しでも触れると激痛」とありますので、(何かを挟むなりして)触れないように工夫しましょう。(必要なら痛み止めの内服を)

是非、『今週のコラム111回目  大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。』をご参考にしてください。
 乳頭は乳管が集まっているから「ホルモンのバランスが乱れた際に、最も高頻度に痛くなったり痒くなったりする」典型的な症状です。