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嚢胞内腫瘍疑い→乳癌が確定

[管理番号:7981]
性別:女性
年齢:51歳
病名:乳癌
症状:嚢胞内腫瘍疑いから乳癌が確定

6月下旬に左胸A位置にしこりに気がついたため、乳腺クリニックを受診しました。

先生からエコーしていただいたところ「大丈夫でしょう。
ただ良性の腫瘍も大きくなることがあるので、念のために3ヶ後に来て下さい。」との事でした。

そこで3ヶ月後に受診したところ1cmだったしこりが1.5cmになっていたので、針生検の結果、癌が確定しました。

ルミナールAかBとのことで乳房温存手術をし、術後は放射線とホルモン療法を実施。
抗がん剤治療については、手術で摘出したものを病理検査の結果次第と言われました。

ki67は40%との事で、この田澤先生のQAで勉強したところ、グレーゾーンです。

今のかかりつけの先生は、ki67の数値は手術の後の検査では下がることが多いと言われました。

また、私の場合、神経……なので、抗がん剤治療をする可能性は低いです、と言われました。

(神経……のところは、難しくて覚えられませんでした。情報不足となりすみません。)
そこで、田澤先生の場合、手術後のki67が何パーセントだったらオンコタイプdx を受けるべきとお考えでしょうか。

また、オンコタイプdx の結果については、私の年齢51歳と閉経後ということを考えればスコア26以上の時は抗がん剤をしても良いという判断でよろしいでしょうか。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご教示いただけますと幸いです。

よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「そこで、田澤先生の場合、手術後のki67が何パーセントだったらオンコタイプdxを受けるべきとお考えでしょうか。」
→グレーゾーンは20-40です。

「また、オンコタイプdx の結果については、私の年齢51歳と閉経後ということを考えればスコア26以上の時は抗がん剤をしても良いという判断でよろしいでしょうか。」
→それでいいと思います。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

神経内分泌型について
性別:女性
年齢:51歳
病名:
症状:

お世話になります。

先日は、質問にお答えいただきありがとうございます。

今日はまた気になる事があり、2点質問させて下さい。

質問1 私は喘息の薬を飲んでいる関係で術前のMRIができないのですが、乳房内の広がりが心配です。

温存治療の予定ですがMRI検査をしなくても大丈夫でしょうか。

質問2 私の乳癌は神経内分泌型なので、抗がん剤はあまり効かないかもしれないと言われています。

自分で調べたところ神経内分泌型は、凄く稀なもので予後についてもあまり良くないふうに書いてあるものもありました。

そこで、質問ですが田澤先生も神経内分泌型の患者さんを診察されたことはありますか?
抗がん剤の効果と予後について教えてください。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「質問1 私は喘息の薬を飲んでいる関係で術前のMRIができないのですが、乳房内の広がりが心配です。
温存治療の予定ですがMRI検査をしなくても大丈夫でしょうか。」

→そのようなケースでは(一般的に)マンモとエコーによる拡がり診断で行います。

「質問2 私の乳癌は神経内分泌型なので、抗がん剤はあまり効かないかもしれないと言われています。」
→一般的に大人しいので効かないタイプが多いです。(★を参照)

「自分で調べたところ神経内分泌型は、凄く稀なもので予後についてもあまり良くないふうに書いてあるものもありました。」
→誤り! (★を参照)

「質問ですが田澤先生も神経内分泌型の患者さんを診察されたことはありますか?」
→全くめずらしいものではありません。

今週のコラム 110回目 その成績(2017/1月~10月 乳管腺葉区域切除手術症例 46症例)について』を読んでみてください。
 「神経内分泌分化」と出てきますよね?

 質問者の場合も「嚢胞内腫瘍を疑われた」とあるので、(分泌はなくても)同じような組織型なのだと思います。

「抗がん剤の効果と予後について教えてください。」
→根本的に「誤解」があるようです。

 ★抗がん剤が効く=細胞増殖が盛ん=Ki67(癌細胞分裂の割合)が高いものに効く
 何故かというと、抗がん剤は(細胞分裂の為に必要な)「DNAの合成」や「細胞分裂そのもの」を抑制する機序なのです。

 つまり、「大人しい癌=細胞分裂をあまりしない}には効かないのです。(だからルミナールAには抗がん剤をしないのです。 でもルミナールAは予後いいですよね??)

 以上を踏まえて、まとめると

 1.抗がん剤が効かないタイプ(大人しいタイプ)は、そもそも(大人しいわけだから)予後が良い
 2.抗がん剤が効くタイプ(細胞分裂を盛んにしているタイプ)は、(抗がん剤が効くので)「抗がん剤をすることにより」予後の改善が見込まれる。

 上記でいいのですが、極特殊なタイプとして「抗がん剤が効かない」のに「増殖が強い=予後が悪い」ものがあります。(肉腫のようなタイプです。)
 質問者は1にあたります。
 ご安心を。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

治療方針について
性別:女性
年齢:51歳
病名:乳癌 充実腺管癌
症状:

いつもご丁寧にご回答いただきありがとうございます。

大変感謝しております。

11月下旬に乳房温存術をして、本日結果が出ました。

【結果】
1.乳癌の種類:充実腺管癌
2.大きさ:1.5×1.1cm
3.核異型度:2
4.リンパ管侵襲なし、血管侵襲なし
5.腋窩リンパ節転移無し
6.エストロゲン受容体ER 90%
プロゲフトロン受容体 PR90%
7.HER2蛋白:スコア0
8.切除断端陰性
9.ki-67:30~40%

質問は、
①乳頭腺管癌ではなく、充実腺管侵襲だったため、乳頭腺管癌より予後が悪いのでは…と心配ですが、実際は気にするほどでもないものでしょうか。

②ki-67の数値がグレーゾーンだったので、オンコタイプについて主治医についてきいてみたところ、ki-67が50%だったら進めますが、ホルモン療法が効くし、おとなしいタイプの癌なので抗がん剤は必要ありません、と言われました。

抗がん剤はしなくても大丈夫でしょうか。

→気になるならオンコタイプを受けるべき…と言われそうですが、
敢えて質問しています。
申し訳ございません。

お忙しいところいつも申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「①乳頭腺管癌ではなく、充実腺管侵襲だったため、乳頭腺管癌より予後が悪いのでは…と心配ですが、実際は気にするほどでもないものでしょうか。」
→組織型を気にするのは無意味。

「②ki-67の数値がグレーゾーンだったので、オンコタイプについて主治医についてきいてみたところ、ki-67が50%だったら進めますが、ホルモン療法が効くし、おとなしいタイプの癌なので抗がん剤は必要ありません、と言われました。
抗がん剤はしなくても大丈夫でしょうか。
→気になるならオンコタイプを受けるべき…と言われそうですが、敢えて質問しています。」

→Ki67=30~40%はグレーゾーンです。 「OncotypeDXをしなくてもいい」という理由が不明です。(可能なら当然行うべきです)

 
 

 

質問者様から 【質問4 】

抗がん剤をするべきか
性別:女性
年齢:51歳
病名:充実腺管癌
症状:

お忙しい中、いつも沢山の方々の質問にご回答いただきありがとうございます。

私も再度、質問させていただきます。
よろしくお願いします。

11月下旬に左胸乳房温存手術を受けました。

結果はステージ1の充実腺管癌で、ホルモン受容体陽性、HER2陰性、リンパ節転移なしです。

ki67の数値が30~40%だったのでオンコタイプdx をするかどうか悩んでいます。

質問1 主治医はホルモン療法と放射線だけで良いと言われるのですが、
それは以前、私の乳がんは神経内分泌分化型だと言われ、このタイプは抗がん剤はあまり効かないと言われた事と関係ありますか?

以前、田澤先生にお尋ねしたところ、おとなしいタイプの癌だから抗がん剤が効かないのです、という回答をいただき安心していたのですが、
術後のki67の数値も30~40%と変わらなかったので、主治医が抗がん剤をする必要はないと言う言葉が嬉しい反面、やはりオンコタイプdx をして、きちんと納得するべきか悩んでいます。

質問2 オンコタイプdx の結果が低リスクだった場合、ki67が30~40%でもサブタイプはルミナールAとなるのですか?

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

「質問1 主治医はホルモン療法と放射線だけで良いと言われるのですが、
それは以前、私の乳がんは神経内分泌分化型だと言われ、このタイプは抗がん剤はあまり効かないと言われた事と関係ありますか?

以前、田澤先生にお尋ねしたところ、おとなしいタイプの癌だから抗がん剤が効かないのです、という回答をいただき安心していたのですが、
術後のki67の数値も30~40%と変わらなかったので、主治医が抗がん剤をする必要はないと言う言葉が嬉しい反面、やはりオンコタイプdx をして、きちんと納得するべきか悩んでいます。」
→悩むなら…

 OncotypeDXしましょう。(そのためのOncotypeDXなのです)

「質問2 オンコタイプdx の結果が低リスクだった場合、ki67が30~40%でもサブタイプはルミナールAとなるのですか?」
→勿論ですよ!!

 Ki67は、あくまでも「目安」にすぎません。
 (OncotypeDXが保険適応ではない以上)OncotypeDXをしなければ、Ki67だけで判断するわけですが、それはあくまでも「仕方なく」なのです。

 
 

 

質問者様から 【質問5 】

オンコタイプ結果
性別:女性
年齢:51歳
病名:
症状:
投稿日:2020年1月30日

術後の病理検査の結果ki67が30~40%だったことからオンコタイプdx を依頼していました。

今日やっと結果が出ました。

スコア4で、今後は放射線とホルモン療法のみとなりました。

ki67がやや高めだったことから中間スコアの結果が出ることも想定していましたが、低スコアで本当に安心しました。

田澤先生には、大変お忙しい中、乳がん患者の気持ちに寄り添ったこのようなウェブサイトを運営していただき、心より感謝しております。

最後に一つ質問させてください。

今日、主治医に聞きそびれたのですが、オンコタイプdx の結果を待つ間、ホルモン療法でアナストロゾールを服用していますが、
放射線治療の間も同時に服用してもよろしいでしょうか。

まだまだ寒い時季が続きますので、どうぞご自愛くださいませ。

いろいろとありがとうございました。

 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。

low risk
大変良かったですね。

やはり実際に再発率(かなり低い筈です)の数字を見ると安心されることでしょう。

「ホルモン療法でアナストロゾールを服用していますが、放射線治療の間も同時に服用してもよろしいでしょうか。」
→勿論、それでいいのです。

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