乳がんの手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:5890]
性別:女性
年齢:42歳
いつも田澤先生の温かく適切なご回答に深く感銘を受けながら、拝読し参考にさせて頂いております。
私も勇気を出してご質問させて頂きたいと思います。
よろしくお願い致します。
まず乳がんの確定診断が出るまでの経緯を聞いて下さい。
2年ほど前から生理前の胸の痛みが気になりながらも、周期的なものかなと様子を見ていた。
でも左乳房の方が症状が強いことが気になり、今年7月末に乳腺外科を受診。
マンモグラフィでは異常なく、エコーで左乳房乳輪下に小さな腫瘍が見つかったが、マンモグラフィの乳腺の様子から左乳房に乳腺症の症状があることは間違いないので3ヶ月経過観察と言われる。
でも不安で待ちきれず、2ヶ月後の9月末に再度受診すると、7月に見えた腫瘍は消えていて、別の位置の左乳房外側上部に腫瘍が見つかる。
主治医の先生は「しっかり経過観察はしますが、今すぐ検査しないといけないものには見えません。
でも今後安心して経過観察したいと言うなら検査しますよ。」と仰ったので、不安を取り除きたくて細胞診をしてもらう。
「きっと悪いものは出ないと思いますが、結果を1週間後に聞きに来て下さい。」とのことだったので、1週間後の結果は安心するために行くぐらいの軽い気持ちで行ったのに、まさかの悪性診断。
その日のうちにセレロ生検を受けたが、2週間後に出たその結果は悪性所見が出ずだったため、確定診断のために10月末に腫瘍摘出生検手術をすることになる。
一応悪性の可能性を前提
に、MRI検査で腫瘍の広がり、CT検査で転移の有無を調べて手術を受ける。
摘出後の病理診断
で、やはり硬癌と確定。
主治医の先生のメモと口頭の説明によると、
浸潤部6ミリのT1bNOMO
悪性度:Ⅱ
増殖度:23%
ホルモンを餌にしている癌で、ルミナールAタイプの大人しい顔つきの癌なので、25回の放射線治療と5年~10年のタモキシフェン服用で、
ちゃんと治療すれば、ほとんど心配ありませんとのこと。
そして摘出手術の前の説明で「悪性だった場合も考慮して、なるべく大きめに切りますが、もしも取り除いたものの端に癌が残っていたら追加切除の再手術とセンチネルリンパ生検をさせて頂きます。」との話が、「病理診断の結果、取り除いたものの端には全く癌が残っていなかったことと、画像診断からもリンパ節転移は全く疑われないので、追加の手術もセンチネルリンパ生検も必要ありません。」となり、ただ今放射線治療を受けています。
でもいくつか不安が拭いきれないままなので、田澤先生に質問させて頂きたく思います。
質問①主治医の先生は、大きめ(全体で3センチぐらい)に切ってしっかり取った自信はあるようにおっしゃいますが、本当に追加切除は必要ないのでしょうか?プリントアウトしてもらった病理診断結果には記載がないですが、口頭では断端陰性の説明は受けています。
質問②プリントアウトしてもらった病理診断結果には、高度の腫瘍辺縁部脈管侵襲(-)と記載されていますが、どんなに早期であっても浸潤癌の場合はセンチネルリンパ生検をするとネットでは書いてあるし、こちらでの田澤先生のご説明にも度々出てくるので、本当にしなくて良かったのかが不安です。
質問③手術前にMRI検査とCT検査をしてもらっていますが、転移がないことはそれらの検査で判るものなのでしょうか?これも主治医の先生は断定的におっしゃっています。
質問④7月に見つかった乳輪下の腫瘍はやはり手術前のエコーでもMRIでも写ってなかったみたいですが、それは乳腺症によるもので消えたということでしょうか?
質問⑤7月には見付からず9月に見付かったというのは、やはり7月は見逃されたということですか?そしてそれは6ミリのものだったら見逃しはあり得ることと受け止めたらいいのでしょうか?さすがに術前のMRIとCTで、他の病変を見逃されたということはないでしょうか?
今までの経緯が手術後に凄く不安になり、放射線治療に入る前に主治医の先生に上記の質問をしたら、私の不安な気持ちをじっくり聞きながら、一つ一つに「心配ありませんよ。」と丁寧に誠実に答えて下さったので、このまま信じて頑張ろうと思えたのですが、どうしても今までの経緯(私が細胞診をお願いしなかったら経過観察になりかけたことや、術前にセレロ生検で確定できなかったこと)を考えると、本当に信じていいのか不安が残っています。
主治医の先生は人間的にはとても良い人だと思うので信じたい反面、自分の命にかかわることだから、人間性の印象だけで信じてしまっていいのか…という思いがグルグル巡ります。
ちなみに病院は市立の総合病院で、私の住む地域では乳腺外科と言えばこの病院という感じです。
チームによるカンファレンスのもと、治療方針は決められているようで、私の治療方針も主治医の先生だけで決めたわけではないことは確認しましたが、不安が拭いきれません。
どうか田澤先生のご意見をお聞かせ頂けないでしょうか。
よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
結果としてはご本人が自ら早期発見早期治療を勝ち取ったということです。
それにしても(結果として)癌だったものを(組織診せずに)「無駄に経過観察(小さいから…という理由でしょうか?)」しようとしたり、「6mmの病変をCELEROで外した」となると…
私的な感想ですが…
結局、その(小さいものは何でもかんでも経過観察で済ませようとする)「その消極的な姿勢」こそが、「組織診の精度が上がらない」要因なのでは? と思います。
(組織診を積極的に行う事で技術が向上し精度は上がるのです)
「MRI検査で腫瘍の広がり、CT検査で転移の有無を調べて」
⇒MRIはいいとしても…
 癌と診断が(なかなか)つかないような病変で「転移の有無???」
 そのセンスに問題がある。
 ただ、(その医師自身の判断ではなく)「チームカンファレンスなる場
「本当に追加切除は必要ないのでしょうか?」
⇒必要ありません。
 結果的に6mmの病変で断端陰性なのだから、追加切除する理由がありません。
「どんなに早期であっても浸潤癌の場合はセンチネルリンパ生検をするとネットでは書いてあるし、こちらでの田澤先生のご説明にも度々出てくるので、本当にしなくて良かったのかが不安」
⇒ものごとは「バランス」が重要です。
 (針生検などで診断がついている)「6mmの癌」と(外科的生検で)「6mmの癌」では、同じ様に見えて実際は異なるのです。
 前者であれば、「初回手術」となるので、(病理結果によっては)浸潤径が大きくなる可能性もあるし、「同時にできる」のでセンチネルリンパ節生検の適応となりますが、
 後者(質問者のケース)では6mmの癌と確定しており(つまりリンパ節転移の可能性は非常に低い)、外科的生検という手術がすでに終わっているのに、敢えて(転移の可能性が極めて低いのに)センチネルリンパ節生検を追加する必要は感じないのです。
「質問③手術前にMRI検査とCT検査をしてもらっていますが、転移がないことはそれらの検査で判るものなのでしょうか?」
⇒ここでいう転移とは「リンパ節転移」のことですか?
 「6mmの癌であること」「画像上も腫大したリンパ節が無いこと」以上より、ほぼ断定できるのです。
「乳輪下の腫瘍はやはり手術前のエコーでもMRIでも写ってなかったみたいですが、それは乳腺症によるもので消えたということでしょうか?」
⇒そのようです。
「質問⑤7月には見付からず9月に見付かったというのは、やはり7月は見逃されたということですか?」
⇒それは(結果として)間違いないでしょう。
「6ミリのものだったら見逃しはあり得ることと受け止めたらいいのでしょうか?」
⇒超音波技師のエコーですか?
 担当医が「経過観察」にしようとしていた位だから…
 見逃され易い程度の病変なのかもしれません。
 ただ、エコーをやる以上、その程度の精度では困ったものです。
「さすがに術前のMRIとCTで、他の病変を見逃されたということはないでしょうか?」
⇒考え過ぎです。
 
「チームによるカンファレンスのもと、治療方針は決められているようで、私の治療方針も主治医の先生だけで決めたわけではない」
⇒一見素晴らしい事のように感じるのでしょうが…
 このような医療は「無責任(「皆で」というだけで、多少の間違いも許されてしまう)」となり、医師の成長にはマイナスとなっていることを指摘せざるをえません。
☆つまり、今回の件でも
 1.病変を経過観察としてしまった。
 2.CELEROで6mmの病変を外した。
 3.本当に術前CTは必要だったのか?
 4.外科的生検後の治療方針はどうあるべきか?
 これらのことを、本来は、その担当医自身が「自ら考え、自ら反省し」そして成長するべきなのです。
 それが、いちいちカンファレンスなるもので(守られながら)「上から言われたから」みたいにやっていては何時まで経っても「自分に何が足りなくて、何が必要なのか?」成長する道のりは遠いようです。
 
 

 

質問者様から 【質問2 乳がん】

性別:女性
年齢:42歳
田澤先生、先日はご多忙にも関らず質問に丁寧に答えて頂き、本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
治療までの経緯に対しての田澤先生のご指摘、ご意見に深く納得できました。
そのような経緯があっても、「結果として早期発見早期治療を勝ち取れた」と田澤先生に仰って頂けたこと、
まずはホッと致しました。
6ミリでpT1bNoMoの段階で治療を開始できたのだから、不幸中の幸いだったと思って前向きに今までの生活を取り戻したいと思っているのですが、まだまだ現実を受け入れられず、悲しみと不安に襲われる毎日です。
自分の弱さが恥ずかしいです。
ご多忙極める田澤先生に、再度ご質問をするのはとても心苦しいのですが、ご回答頂けないでしょうか。
よろしくお願い致します。
質問①経緯はどうあれ、今回私は適切な初期治療を受けられたと思っていいのでしょうか。
質問②田澤先生が早期乳がんを治療中の方に度々仰っているように、私のような場合も、今後のことをそれほど悲観せずに過ごしてもいいのでしょうか。
質問③他の病変を見逃されたのでは…などと考えるのは考え過ぎであり、今やらなくてはいけないこと(放射線治療25回中残り5回、ホルモン療法)だけを考えたらよいでしょうか。
質問④乳がんを告知された方々は、どのように立ち直り元の自分を取り戻していくものでしょうか?やはり元の自分を完全に取り戻すことは難しいものでしょうか?
このような場で精神面のご質問をするのは不適切かもしれませんが、今までたくさんの患者さんを診てこられた田澤先生のご意見をお聞かせ頂けたら幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「質問①経緯はどうあれ、今回私は適切な初期治療を受けられたと思っていいのでしょうか。」
⇒そこには「疑問の余地は全くない」と、いいきれます。
「質問②田澤先生が早期乳がんを治療中の方に度々仰っているように、私のような場合も、今後のことをそれほど悲観せずに過ごしてもいいのでしょうか。」
⇒コレも、全くその通りです。
 想像の翼を広げてみてください。
 (そもそも)早期乳癌では「転移再発」を起こす確率は1割にも満たないのです。
 さらに、今回は(その医師が)「経過観察しようとする程度の病変」であり、いわば「たまたま見つかった癌」なのです。
  ♯皆さんには「同じ」に感じるかもしれませんが、実際には「両者には大きな隔たりが存在」するのです。
 ★(医師であれば)「誰がどう見ても癌」と、(医師の中には)「見逃してしまう程度の癌」は、やはり異なるのです。
  私の経験上、云わば「たまたま見つかった早期癌」で転移再発は無いと思います。
「質問③他の病変を見逃されたのでは…などと考えるのは考え過ぎであり、今やらなくてはいけないこと(放射線治療25回中残り5回、ホルモン療法)だけを考えたらよいでしょうか。」
⇒その通りです。
 それを疑ってしまったら…
 医療は全く成り立ちません(「彼ら」の好きなMRIも撮影しているのだから)
「質問④乳がんを告知された方々は、どのように立ち直り元の自分を取り戻していくものでしょうか?やはり元の自分を完全に取り戻すことは難しいものでしょうか?」
⇒「時間」だけが、解決します。
 
 

 

質問者様から 【質問3 乳がん】

性別:女性
年齢:42歳
田澤先生、二度に渡る質問に対し、温かくご丁寧なご回答を頂きまして、本当にありがとうございました。
お陰様で、素人なりに自分の状況を把握でき、納得もでき、前向きな気持ちで過ごせるようになりました。
もちろん不安はありますが、どうしようもない絶望感に襲われることはなくなり、元の日常を取り戻しつつあります。
そんな中、放射線治療を1月上旬に終了し、ホルモン療法を開始して1ヶ月余りが過ぎました。
今回は今後の経過観察や検査についてのご質問をさせて頂けないでしょうか。
先生がご多忙極めてらっしゃること、重々承知しながら大変恐縮ですが、どうぞよろしくお願い致します。
(術後の経緯)
10月末に手術、12月~1月上旬に渡って放射線治療を受けてから、一度もエコーなどの画像検査を受けていなく、傷口や皮膚の変化など外からしか診て頂いていません。
そしてホルモン療法開始1ヶ月後の診察も問診だけで終わり、今後は3ヶ月分ずつ処方するので無くなる頃にお薬だけ取りに来るように(診察はなし)とのことで、検査と診察は年1回の定期検診のみだということでした。
検査内容はマンモグラフィーと技師さんによるエコーと血液検査が基本で、
CTは希望する人のみとのことなのですが、ほとんどの人が希望するということで、とりあえず言われるがままに次の10月に以上の4つの検査の予約を入れてきました。
しかし、いろいろ疑問と不安があるので、田澤先生のご意見をお聞かせ下さい。
質問①術後1年もの間、画像検査を何もしないのは不安なのですが、多くの病院ではそれが普通なのでしょうか?少なくとも江戸川病院は、
そのような方針ではなく、3~6ヶ月毎に先生ご自身がエコーをされていると認識しているのですが、それを他の病院で望むことは難しいのでしょうか?
質問②CTは毎年受けても大丈夫なのでしょうか?その日の先生(主治医の代診で70歳過ぎのく乳腺外科院長だった)に、早期に転移など異常を見付けても予後は変わらないが安心のために皆さん希望されますと説明を受けましたが、
CTはどんな場合に必要なのかますます疑問となりました。
どのように必要性を判断したらいいのでしょうか?
質問③田澤先生は、私のようなケースの患者さんには、どのような術後のフォローをされていますか?
どうかご回答よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「質問①術後1年もの間、画像検査を何もしないのは不安なのですが、多くの病院ではそれが普通なのでしょうか?」
⇒QandAや、(外来で)他院術後の患者さん達から話を聞く限り、そのようです。
 術後検査のエビデンスは「1年に1回のマンモグラフィーだけが唯一、有効」となっているのです。
  ♯そのエビデンスをかざしている割には(エビデンスのない)CTを撮りたがりますが…
 
「少なくとも江戸川病院は、そのような方針ではなく、3~6ヶ月毎に先生ご自身がエコーをされていると認識しているのですが、それを他の病院で望むことは難しいのでしょうか?」
⇒そもそも「自分自身で(術前でさえ)エコーをする習慣がない」医師に、その発想はないのでしょう。
「質問②CTは毎年受けても大丈夫なのでしょうか?」
⇒無駄な被爆は避けましょう。
「どのように必要性を判断したらいいのでしょうか?」
⇒結局、それら医師にとっては、(自分自身で何も診察していない負い目を)CTを撮影することで解消している面はありそうです。
「質問③田澤先生は、私のようなケースの患者さんには、どのような術後のフォローをされていますか?」
⇒(非浸潤癌や微小浸潤は1年に1回のマンモ+診察エコーのみですが)
 浸潤癌の場合には
  ホルモン療法が有る場合には、(3カ月処方なので)「3カ月毎の診察エコー」+「6ヵ月に1回の採血マーカー」+「1年に1回のマンモ」
  ホルモン療法が無い場合には(3カ月毎に来院する理由がないので)「6ヵ月に1回の診察エコー+採血マーカー」+「1年に1回のマンモ」
 ★ホルモン療法で3カ月毎に通院しているわけだから、そのたびに診察エコーしてもいいのでは?(おそらく、自分でエコーする習慣の無い医師には「その発想自体無い」のでしょう)
  実際にあった例ですが、他院で3カ月毎にホルモン療法で通院していた患者さんが1年目の画像検査(この場合にはマンモ+エコー)で突然「3cmの乳房内再発」を指摘されて当院を受診されたことがありました。
 
『今週のコラム 60回目 担当医が(おかしいな。と)自分でエコーすれば、プローブの角度を変えることで腫瘍ではないことに気付いた筈なのです』をご一読ください。
 このケースでの問題点は、2点
 1.(患者さんにとっては)薬の処方だけとはいえ「3カ月に1回通院しているのに、1年後に3cmの腫瘍とは何事??」
   患者さんにとっては無理からぬところです。(病院に通院しているのに、大きな腫瘍となるまで放置されたという思いは当然です)
 2.(結果として、それは腫瘍ではなく、おそらく術後から存在していたであろう)術後血腫だったのに、その担当医が(日頃からエコーしていないから)「乳房内再発だ!」と大騒ぎをしていること
○自分自身でエコーせずに、検査技師にエコーしてもらうことは(エコーは集中力を要するから)「禁断の果実」であり、一度その「ぬるま湯につかったが最後、抜けられない」ということ
○診察の場で、(自分自身で)エコーするのに対し、「検査技師に3カ月毎にエコーをオーダーする」ことはハードルが高い(検査技師が悲鳴を上げる、または抗議するでしょう)
 以上の事情が見え隠れします。
 
 

 

質問者様から 【質問4 乳がん】

性別:女性
年齢:42歳
この度も丁寧で解りやすいご回答、ありがとうございました。
術後フォローに対する先生のお考えは、他の方々へのご回答で漠然と認識しておりましたが、今回直接ご回答頂けたおかげで、より明白に理解できました。
私は(関西)在住なのですが、田澤先生のような先生に到底出逢えそうにありません。
10月に予約している術後1年目の検診の間に、田澤先生に診て頂くことは可能でしょうか?
もし診て頂けるなら、どのように予約を入れさせて頂いたらよろしいでしょうか?
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
質問者の理解に誤りはありません。
「10月に予約している術後1年目の検診の間に、田澤先生に診て頂くことは可能でしょうか?」「もし診て頂けるなら、どのように予約を入れさせて頂いたらよろしいでしょうか?」
⇒問題ありません。(全く同様な不安を抱えて、市川に通っている患者さんは多いです。)
 市川に予約を取ると(3カ月後だとしても…)遅くはないでしょう。(緊急性は全くないので)
メディカルプラザ市川駅
 
 

 

質問者様から 【質問5 乳がん】

性別:女性
年齢:42歳
田澤先生、先日もご回答頂きましてありがとうございました。
そして、市川に伺うことを許可して頂きまして、本当にありがとうございます。
ご回答頂いた翌日に早速市川の方にお電話致しましたら、最短日として6月下旬の日をご案内頂きましたので、その日に予約を入れさせて頂きました。
どうぞ当日はよろしくお願い致します。
当日、病理診断を持参させて頂くつもりですが、当日にたくさんの質問を致してしまいそうなので、大変勝手を申しますが、病理診断についての質問と今の乳房の状態や体調についての質問を、この場にてさせて頂いてもよろしいでしょうか。
こちらのQ&Aを拝読し勉強させて頂けることで、かなり気持ちが落ち着き、無知から来る不安も取り除け、元の日常を取り戻せるようになった一方、少し知識が付いたことで、自分の病理診断に対する新たな疑問や不安もいくつか出てきております。
いつも田澤先生を頼ってばかりで心苦しいですが、病理診断をそのまま転記致しましたので、どうかご解説頂けないでしょうか。
省略すべき箇所も判断できず、そのままの転記で重複する部分も多いかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。
【臨床所見】左C領域不整型低エコー域 細胞診で悪性、セレロ標本内には悪性所見を認めず摘出生検を行いました。
断端評価含めてお願いします。
【診断】Invasive ductal carcinoma,
scirrhous carcinoma【本邦規約】/
Invasive carcinoma of no special
type(NST)[2012 WHO
classification]of the left mammary
gland, excisional biopsy
【所見】pT1b(6×4mm),f,EIC(+)
TILs:intermediate,ly0,v0→高度の腫瘍辺
縁部脈管侵襲(-)
tubul formation 3, nuclear
pleomorpism 2,
mitotic count 2
Histological grade; score 7 Grade Ⅱ
Nuclear grade; score 4 Grade 2
免疫組織化学
ER: +(強,40-50%)(陽性細胞,100%)
Allred score:3+4=7,  J-score 3b(高レベル)
PGR: +(強,40-50%)(陽性細胞,90-95%)
Allred score:3+4=7,  J-score 3b(高レベル)
MIB-1 index:23.1%
 #:乳房摘出生検検体です。
乳頭と腫瘍を結ぶ
線を直角に割を入れ、全て病理標本にして検索しました。
肉眼的に割面では脂肪へ浸潤する白色充実腫瘤を認めます。
 組織学的には周囲に膠原繊維の間質を形成しながら索状~小型の充実胞巣の腫瘍が脂肪織へと浸潤しています(最大径6×4mm,#4)。
硬癌です。
腫瘍の核異型は中等度、核分裂像は
10/10HPF、腺腔形成は10%未満の領域に認められます。
TILsは中等度、脈管侵襲は認めません。
腫瘍全体の25%以上のDCISが存在します。
DCISを呈する腺管の間や腫瘍の隣の標本の間質では生検痕と思しき異物巨細胞の出現や瘢痕を認めます。
悪性所見です。
ちなみに別の報告書にて
HER2/neuタンパク染色法(IHC)
スコア判定 1+
HER2/neuタンパク過剰発現 なし
以上です。
主治医の先生の説明では、とても大人しい癌で、悪性度Ⅱ、増殖度23.1%というのは普通のこととのことですが…
質問①悪性度Ⅱというのは田澤先生がいつも仰っているように腫瘍径が小さければ気にしなくてもよいということでしょうか?
質問②増殖度23.1%というのも20台前半ならルミナールAという判断でよろしいのでしょうか?
お世話になっている病院では25%以下は低値としているそうで、何の迷いもなくルミナールAと判断され、抗癌剤などの選択肢は頭から外されていて、その時はホッとしていたのですが、
こちらのQ&AでオンコタイプDXという検査があることを知り、私もしなくてよかったのか少し不安に思っています。
質問③ 田澤先生でしたら、この病理診断を患者さんに説明される際、どのような表現をされますか?簡潔で結構ですので、お聞かせ頂けないでしょうか。
質問④ 3cm近く切除したはずの左乳房が右乳房より小さくなるどころか、少し大きく感じるのは、主治医の先生の説明通り、放射線治療による浮腫のせいでしょうか?乳首も左の方が大きくなっています。
質問⑤ホルモン療法を開始して2ヶ月近くになりますが、今のところこれと言った体調の変化はありません。
このまま副作用を感じなかったらいいなと願っているのですが、まだまだ安心はできないでしょうか?
副作用が出る人はいつぐらいから出ることが多いですか?
いつもいつもご回答を求めてしまい、本当に申し訳なく思っておりますが、どうぞよろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
「質問①悪性度Ⅱというのは田澤先生がいつも仰っているように腫瘍径が小さければ
気にしなくてもよいということでしょうか?」

⇒その通りです。
「質問②増殖度23.1%というのも20台前半ならルミナールAという判断でよろしいのでしょうか?」
⇒そう思います。
 いずれ、6mmで悩むことではありません。
「質問③ 田澤先生でしたら、この病理診断を患者さんに説明される際、どのような表現をされますか?簡潔で結構」
⇒腫瘍径が小さい早期乳癌
 局所療法としては放射線治療、全身療法としては(ホルモン療法が効くので)ホルモン療法となります。
「主治医の先生の説明通り、放射線治療による浮腫のせいでしょうか?乳首も左の方が大きくなっています。」
⇒その通りです。
「副作用が出る人はいつぐらいから出ることが多いですか?」
⇒1カ月以内に出ることが多いので、大丈夫でしょう。
 
 

 

質問者様から 【質問6 乳がん】

性別:女性
年齢:43歳
田澤先生、こんにちは。
 
いつもありがとうございます。
今日は体調のことで不安があり、質問させて頂きたく思います。
よろしくお願い致します。
胃の不調が10日近く続いており、乳がんに続き胃にもまた何か病変が見付かるのではないかと、不安で不安でたまりません。
こちらのQ&Aで学ばせて頂いていることにより、転移の心配はしていないのですが、原発性の病変があるのではないかとばかり考えてしまいます。
と申しますのも、乳房にがんが出来てしまったということは、他の臓器にも出来やすい体質なのではないかと考えてしまうからです。
私の乳がんの組織型は硬癌だっただけに、胃にも硬癌が出来やすいのでは…と根拠のない不安に取り憑かれております。
昨日、乳腺外科でお世話になっている市民病院の消化器内科を受診して、来週に内視鏡検査の予約を入れて頂いたので、内視鏡で中を診てもらうしかないことは解っているのですが、質問にお答え頂けないでしょうか。
どうぞよろしくお願い致します。
質問①乳がんに罹る人は他のがんにも罹りやすいのでしょうか。
質問②乳がんの組織型が硬癌だった場合、胃にも出来やすいということはありますか。
質問③胃の不快感は痛みというより重い感じで、内蔵が冷えているような疲れているような不快な感じで、2,3日前は症状が酷く、何のやる気も出ず体も動かずだったのですが、これはホルモン療法の副作用の可能性もありますか。
便秘や下痢はありませんが、お腹にガスが溜まっている感じもあります。
いつもご多忙のところ大変恐縮ですが、どうぞご回答よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。
「質問①乳がんに罹る人は他のがんにも罹りやすいのでしょうか。」
⇒無関係です。
「質問②乳がんの組織型が硬癌だった場合、胃にも出来やすいということはありますか。」
⇒全く無関係です。
 もしかして乳癌の組織型の「硬癌(スキルス)」と「スキルス胃癌」の連想ですか?? 全く無関係です。
「ホルモン療法の副作用の可能性もありますか。」
⇒可能性もありますが…
 おかしな心配をするよりは、「普通に」胃カメラしてもらいましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問7 】

乳がん
性別:女性
年齢:43歳
先日は市川にて診察して頂き、ありがとうございました。
(ID○○)
田澤先生に直接エコーして頂けたことで、現時点で残っている腫瘍やリンパの異常が無いことに、心から安心できました。
当日は緊張してしまい、自分の治療の経緯もうまく説明できず、整理していったはずの質問も訳がわからない言い回しになってしまい、失礼もあったのではないかと少し落ち込んでおりますが、自分は何が知りたくて質問してしまったのかをもう一度整理し直した結果、質問し直したいことが2つだけあるので、お答え頂けないでしょうか。
これでもう過ぎたことに疑問を持つのはやめ、今後のことだけに目を向けようと思いますので、どうぞご回答よろしくお願い致します。
質問①こちらのQ&Aで過剰な不安は取り除けたおかげで、自分はとても早期で発見、治療ができて幸運だったんだと時間と共に思えてきているのですが、非浸潤がんのうちに発見できなかったのは何故なのかを考えてしまいます。
発見の1年半前にマンモグラフィを受けているのですが、乳腺症の乳腺の性質上、写ることは無理だったのでしょうか?非浸潤がんはマンモグラフィでしか発見が無理だという認識が合っているのかわかりませんが、乳腺症の人が非浸潤がんを発見するのは難しいということでしょうか?
今更そんなことを考えても仕方ないことは解っているのですが、非浸潤がんのうちに発見できる人との違いが知りたいです。
質問②今回経過観察になりかけたり、術前に癌だと診断が付かなかったのは、診断が付きにくい所見だったのではと田澤先生に推測して頂き、
気持ちが楽になっているのですが、診断の付きやすさと増殖度、悪性度は比例しないのかがずっと気になっており、診察では変な質問をしてしまいました。
増殖度が10%台や一桁の方がいる中で、自分の増殖度23.1%や悪性度Ⅱは低い方ではないと勝手に感じていたので、何故所見に癌の疑いが強く出なかったのかが不思議だったのです。
でも田澤先生に、私のそれらの
数値は特に高いわけではなく普通だと仰って頂いて安心はできました。
ただ参考までに教えて下さい。
一般的には診断の付きやすさと増殖度、悪性度は比例するものではないのでしょうか?
勿論、田澤先生はどんな所見でも確実に診断を下されると思いますので、馬鹿馬鹿しい質問で申し訳ないのですが、教えて下さい。
本当に過ぎたことを考えるのは、これで最後にしたいと思っておりますので、どうかご回答よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答7】

こんにちは。田澤です。
いろいろ勘違いされているようです。
非浸潤癌として発見されるケースの殆どは「石灰化」「乳頭分泌」「腫瘤非形成性病変」となります。
「石灰化や乳頭分泌」は、かなり特殊なケースなので、それ以外で非浸潤癌の状態で
発見されるためには詳細なエコーで「腫瘤非形成性病変(この殆どは乳腺症です)」
を発見し、積極的に組織診断(このケースではMMTEがのぞましい)する必要があります。
「発見の1年半前にマンモグラフィを受けているのです。が、乳腺症の乳腺の性質上、写ることは無理だったのでしょうか?」
→そもそも「石灰化」以外で、マンモグラフィーで非浸潤癌(の状態)を診断することは不可能です。
「非浸潤がんのうちに発見できる人との違いが知りたいです。」
→たまたま、「石灰化を起こすタイプなのか?」という偶然の産物です。
 (癌の殆どは石灰化を起こしません)
「何故所見に癌の疑いが強く出なかったのかが不思議だったのです。」
→組織診の精度が一番大きいでしょう。(または、所見に対して、どういうデバイスを選択するのか?という経験に基づいたセンス)
「一般的には診断の付きやすさと増殖度、悪性度は比例するものではないのでしょうか?」
→一般論としては、そうなります。
 ☆顕著な例としては「low grade DCIS」はMMTEでさえも「ADHどまり」となるケースさえあります。
「本当に過ぎたことを考えるのは、これで最後にしたいと思っております」
→それがいいですね。
 前向きに行きましょう。





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