[管理番号:5180]
性別:女性
年齢:48歳
初めまして。
今週のコラム及びQ&A参考にさせていただいています。
貴重なお時間ありがとうございます。
今週のコラム及びQ&Aを拝見し、お伺いしたい事があり、ご相談できればと思っています。
??病理検査の結果
・粘液癌、周縁には乳管内癌病巣を伴う
・腫瘍の大きさ 3.5×2cm、浸潤径 3.5×2cm
・HG 2、NG 2、tb2、nc2、mt2
・Ki67 10~17
・リンパ節転移なし
・f(+)、s(-)、p(x)、ly 0、v
・ER+、PgR+、HER2-
・ルミナルA
??手術内容
・手術施行 2017年6月
・左乳腺悪性腫瘍手術 (乳頭乳輪温存乳房切除術 センチネルリンパ節生検あり)
・ティッシュエキスパンダー挿入
??術後の治療
・ホルモン治療(内服薬10年、皮下注射2~3年)を予定
※現在、内服薬を何にするか検査待ちの状態で、皮下注射(ソラデックス)のみ一回処方いただいたところです。
・抗がん剤、放射線治療の予定はありません
??お伺いしたいことを
①粘液癌の種類について
上記組織検査の結果から、当方のタイプが純型か混合型か判断可能でしょうか。
病理検査の結果に「周縁には乳管内癌病巣を伴う」と記載され
てますので、混合型になるのでしょうか。
②針生検を受けた皮膚を切除できていない場合の局所再発リスクについて
Q&Aを拝見したところ、粘液癌の場合、針生検を受けた皮膚も切除する必要有と説明くださってますが、当方の手術跡を見る限り、針生検を受けた皮膚は切除されていないようです。
針生検をうけた皮膚を切除していない場合、局所再発リスクはどの程度あるのか、教えていただけないでしょうか。
※針生検の際、一本の針を3~5箇所程度刺された記憶があり、術後の今も、しこりのあった場所付近の皮膚に、針跡らしき染みが残っています。
※針生検の結果は、悪性で乳がんだったことだけを聞き、詳細を確認できていなかっため、術前に粘液癌と診断されていたかどうか不明です。
[しこりの位置について]
・しこりは、乳頭の下方約4cmの外側寄りの位置に、皮膚の約2~4mm程度の深さにあったように思います。
[手術跡について]
・脇の下より約3cm下の位置から真っ直ぐ下方に約6cmの直線状に表れています。
③針生検を受けた皮膚を切除できていない場合の対応について
局所再発リスクを低下させる方法について、今からでも、対処可能な方法等ありましたら、期待される効果(程度)と併せてご教示いただけないでしょうか。
※可能なようでしたら、放射線治療、もしくは、半年~1年後のインプラント再建手術の際に、皮膚を切除する方法で対応できればと考えています。
④予定してますホルモン治療を受けた場合の、再発率と10年生存率を教えていただけないでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「①粘液癌の種類について 上記組織検査の結果から、当方のタイプが純型か混合型か判断可能でしょうか。」
⇒記載内容だけを見る分には「純型」のようです。
「病理検査の結果に「周縁には乳管内癌病巣を伴う」と記載されてますので、混合型になるのでしょうか。」
⇒無関係です。
「針生検をうけた皮膚を切除していない場合、局所再発リスクはどの程度あるのか、教えていただけないでしょうか。」
⇒局所再発の再発率など、どこにも存在しません。(そんなに、めったに起こるものではありません)
「今からでも、対処可能な方法等ありましたら、期待される効果(程度)と併せてご教示」
⇒効果の程度は不明ですが、その部位の皮膚を切除することでしょう。
「ホルモン治療を受けた場合の、再発率と10年生存率を教えていただけないでしょうか。」
⇒再発率18%
10年生存率86%