[管理番号:4469]
性別:女性
年齢:43歳
先生、初めまして、宜しくお願い致します。
マーカーの事でご相談させて下さい。
2011年3月に手術を行いました。
術後病理結果
左全摘
粘液がん
非浸潤の広がりの中で8ミリ4ミリ2ミリの3ヶ所が基底膜を破り浸潤していました。
ホルモン共に90%、ハーツー-、グレード2、脈管侵襲共に-、センチネル、リンパ共に-、
でした。
術後TC療法6回、その後ホルモン注射、ノルバデクス五年を今年3月に終了致しました。
定期検査では、特に異常はなく、3月から無治療となりました。
しかし、去年3月の血液検査で、ncc stが、
5.1となり、半年後、再受診、もう一度血液検査をして、結果は5.0でした。
主治医はこの段階で、数値異常なくて良かったね、もう五年経ったし治ったも同然だよ。
と言われましたが、10年目迄は可能性はゼロではないことは私にもわかるので心は少し引っ掛かってしまいました。
そしと今年2月に一年検査で血液検査、マンモ、エコー、CTをし、来週結果を聞いてきます。
※マンモ、エコーは当日結果聞きまして異常無しでした。
主治医は、これはホルモン療法の影響で上がってるのだから、と。
他のマーカーは一度も変化はありません。
ご質問です。
もし、再発していたとしたら、前々回5.1、前回5.0、、半年間でのこういったマーカーの動きも、よくあるのでしょうか?もし再発だとしたら、今回どのくらい数値がはね上がっているのか不安です。
先生からご覧になって、このパターンは、
再発転移の疑いはあると思われますか?
長々と質問してしまい、申し訳ありませんでした。
すみません、宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
NCC-ST 439については以前にも管理番号3573『Ncc st439の上昇について』でもコメントしていますが…
今回も、殆ど同様の回答となります。
「去年3月の血液検査で、ncc st が、5.1となり、半年後、再受診、もう一度血液検査をして、結果は5.0」
「主治医はこの段階で、数値異常なくて良かったね」
⇒その通りです。
そもそも「気にするような数字」では無かったわけですが、実際に「半年間変化なし」と確認しているのだから、「この話は、これで終了」とすべきです。
「一年検査で血液検査、マンモ、エコー、CT」
⇒CTは全く無駄な被爆です。
定期検査ですべきではありません。
「もし、再発していたとしたら」
⇒私には…
全く「再発を心配」する要素が見当たりません。
その前提は受け入れられません。
「このパターンは、再発転移の疑いはあると思われますか?」
⇒ありません。
考え過ぎです。
そんなことなら、次回から「CEAとCA15-3]だけにしてもらえばいいのです。
質問者様から 【質問2 肝臓の値についての心配】
性別:女性
年齢:44歳
先生ご無沙汰しています。
以前にももご相談させて頂きました者です。
前回はとても的確な事をズバリと答えて頂きありがとうございました。
今回のご相談ですが、いよいよ来週に8年目定期検診があります、マンモエコーは先日問題なし、との事で一安心しております。
しかし、また、心配事が出てきてしまいました。
ホルモン療法中に、血液検査で肝臓の値が著しく上がってしまい、ホルモン療法終了後、一気に正常に戻ったことがありました。
安心したのを覚えています。
しかし、またここに来て、この肝臓の値が
また上がって来ていたらどうしよう??とても不安です、
実は毎年検査前になると不安定なり、睡眠不足のためマイスリーを服用しておりまして、そして、今回は特に不安が強かったのか、去年末より規定の倍の量を服用している日々が今も続いています、マイスリーが足りなくなると、市販の眠剤まで購入して服用している始末です。
本当に悪循環です。
検査をクリアすると、マイスリー服用はピタリといつもやめてはいますが、、
ここで、ご質問させて下さい。
①過剰摂取とも言える、服用の仕方をしているため、肝臓の値が悪くなっている可能性はあるでしょうか?あまりに気になりかかりつけ医に肝臓をエコーで見て頂き、異常なし、との事でしたが、エコーで異常なくても血液検査が悪いということはあるでしょうか?
②また、それに伴い、肝臓への転移の可能性は出てくるのでしょうか?
③乳腺に主治医は肝臓の値だけが異常だったとしても定期的に血液検査をされる方ですが、転移がなければ、かかりつけ医での経過観察が希望という事を乳腺主治医に申し出ても良いでしょうか?
④元々の体重が60・9キロで、去年7月の人間ドックで、59キロに下がっていて、さして気にしていなかったため、最近測って55キロまで落ちていました。
もし転移がある場合急にこのように体重が減る事はあるのでしょうか?
ここ最近職場の環境が変わり、朝食も取らず出勤で、お昼に終わっても、新しい仕事に神経衰弱になっており、昼食も殆ど食べません、お腹はしっかり空いているのですが、疲れきって食べる気力がなく、唯一夕食をしっかり食べている状況です、これが原因の減量ならば、安心なのですが、先生は上記の再発転移による影響は可能性があると思われますか?
⑤とても、怖い質問ですが、ステージ1の場合10年までの再発転移は5-10%と理解していますが、私もそこに当てはまるのでしょうか?私の症状ではどのくらいの確率でなるのでしょうか。
いつも長文で本当にすみません。
毎年心配事が、特に今年は心配が強いです。
無事に8年目を迎えられる事を切に願っていますが、色々考えてしまいます。
本当に色々申し訳ありません、ご回答頂けますと、幸いです、宜しくおねがい致します。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「またここに来て、この肝臓の値がまた上がって来ていたらどうしよう??とても不安」
⇒ちょっと、待った!
幾ら、何でも…
実際に「この間採血したら、肝機能上昇していたのですが、○○の心配はありますか?」なら、まだしも(まだ採血さえしていないのに)「肝臓の値が上がってきていたら」は、幾らなんでも『先取りし過ぎ』です。(そんな「先取り」質問には回答不可ですよ)
「①過剰摂取とも言える、服用の仕方をしているため、肝臓の値が悪くなっている可能性はあるでしょうか?」
⇒回答不可です。
よく考えてください。
そんな「無茶な仮定」の上での質問(架空の質問と敢えて言わせてもらいます)は、無茶ですよ。
実際に、そのような際には、「改めて」ご質問ください。
「②また、それに伴い、肝臓への転移の可能性は出てくるのでしょうか?」
⇒そのような「もしも○○だったら、△△の可能性は出てくるのでしょうか?」は、幾らなんでも質問になっていません。
★「架空の質問」はおやめください。
「肝臓の値だけが異常だったとしても」
⇒そもそも、その「仮定」の上での質問は…
★実際に「肝機能異常が有った場合」に心配すべきことです。
(まだ採血してもいないのに)「もしも肝機能異常があったら、それは転移ということですか?」というのは…
良く考えてください。
「もし転移がある場合急にこのように体重が減る事はあるのでしょうか?」
⇒これは過程の上での質問ではないのでお答えしますが…
乳癌の転移で体重減少などありえません。(再発後に長期の化学療法などした場合には、其の副作用で体重減少などあり得ますが、転移そのものでの体重減少などありません)
ご安心を。
「ここ最近職場の環境が変わり、朝食も取らず出勤で、お昼に終わっても、新しい仕事に神経衰弱になっており、昼食も殆ど食べません」
⇒これが体重減少の「真の答え(解釈)」ですね。
「先生は上記の再発転移による影響は可能性があると思われますか?」
⇒乳癌の再発には、そんな症状は1000%ありえません。
「私の症状ではどのくらいの確率でなるのでしょうか。」
⇒全くありません。(0%です)
御心配なく。