[管理番号:3011]
性別:女性
年齢:26歳
初めてご質問致します。
去年の4月に別の病気で、造影剤を飲んだところたまたま右胸に白い影が見つかりました。
エコーや針検査で、右胸にしこり2cmありました。
病理組織検査結果では、領域的な間質増生と乳管上皮増生を認め、線維腺腫の一部が採取されていると考えられる。
一部乳管内に偽?状に増生する病変を認めたが、免疫染色により二相性を確認した。
悪性所見を認めない。とありました。
また、いろんな病院にも行きマンモーなどしましたが乳腺線維腺腫ではないかと言われました。
ところが、先月4月(中旬)日の病理組織検査結果では、fibrotic stromaの間に小型腺管が少数見られ、免疫染色ではp63+の筋上皮の随伴がみられるものの、上皮細胞はck5/6の染色性が低下しています、従ってDCISの可能性が残ると言う事でした。
元々しこりが気になったので、来月(中旬)日に手術します。
この判断は正しいでしょうか?
また、私は非浸潤性乳管癌だったのでしょうか?不安過ぎて押しつぶされそうです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
十分な組織量が採取されていないために確定診断に至らないケースがあります。
今回の質問者のケースでは、これ以上「診断を詰めることはできない」ように思います。
私であれば「マンモトーム生検で十分量の組織を採取」することで「術前に確定診断をつける」ことができますが、いずれにしても「気になるので外科的生検を来月に予定」というのも選択肢としては間違いではありません。
「この判断は正しいでしょうか?また、私は非浸潤性乳管癌だったのでしょうか?不安過ぎて押しつぶされそうです。」
⇒この標本では「これ以上、予想」しても無意味です。(良性の可能性が高いようですが、確定とすることはできません)
「この判断=外科的生検」は間違いではありません。
ただし、「2cmのしこり」という実体のあるものは(石灰化や乳頭分泌などとは異なり)「きちんとマンモトーム生検で診断を確定させる」ことが本来できます。