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病理検査結果 marginについて

[管理番号:3528]
性別:女性
年齢:52歳
お世話になります。
初めて質問させていただきます。
marginについて教えてください。
1か月ほど前に右乳房全摘手術と同時再建手術を受けました。
  pT1b  ly or v: -, g  ルミナールタイプ
先日病理検査結果説明の際、主治医の先生は「がんはきれいに取り切れてます。」とおっしゃっていました。
その後帰宅して、いただいて帰った検査レポートを見直していたところ、
  margin (2-5 mm) DCIS/ductal spread: なし, IC: #6裏面(muscle)
  margin (<2 mm) DCIS/ductal spread: なし, IC: なし
という記述があり、気になっています。
これは、#6裏面という部分の胸壁側断端 2-5mmのところに 浸潤がん細胞が見つかった ということではないでしょうか?
2mm以内には「なし」なので、問題ないと考えて大丈夫なのでしょうか?
通常、断端5mm以内に見つかると「margin +」として再切除や放射線をするように書かれているように思い、不安になってきました。
主治医先生に確認したほうがよいでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
マージンについては「部分切除」と「全摘」では全く違うことに注意が必要です。
「全摘」であれば、それ以上「摘出する乳腺は残っていない」のだから問題ありません。
 それに対して「部分切除」の場合には「追加で取るべき乳腺が残っている」のだから、より慎重にならなくてはなりません。
「通常、断端5mm以内に見つかると「margin +」として再切除や放射線をするように書かれているように思い、不安になってきました」
⇒取るべき乳腺は残っていないのです。
 ただたんに、「摘出した乳腺の端に近い部分まで癌がありましたよ」という情報にすぎません。
「再切除や放射線をするように書かれているように思い」
⇒全摘で(乳腺を全て摘出している)のに、「どこを再切除」するのですか? 「どこに」放射線をかけるのですか?
 よく考えてみましょう。