[管理番号:2287]
性別:女性
年齢:42歳
いつも参考にさせていただいています。
マンモトーム生検について教えてください。
以前にマンモトームをうけて、乳腺症と言われました。
今回、同じ場所ぐらいだと思うのですが、マンモグラフィーでひっかかり、要精検となりました。
マンモトームをしましょう…と言われていますが、同じ位置の石灰化がガンに変わるのでしょうか。
また、マンモトームは何度もしてもいいものなんでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「以前にマンモトームをうけて、乳腺症」「今回、同じ場所ぐらいだと思うのですが、マンモグラフィーでひっかかり、要精検」
⇒「マンモトームはサンプリング検査」ですから、当然「石灰化を全部採取するわけではありません(極めて狭い範囲の場合には、取りきれる事もありますが…)」
「検診マンモ」では「同部位を再度指摘される」ことは「至極、当然」です。
「マンモトームをしましょう…と言われていますが、同じ位置の石灰化がガンに変わるのでしょうか。」
⇒そんな事はありません。
そもそも「石灰化が癌に変わる」という解釈が誤りです。
○石灰化について
「石灰化」はあくまでも「無機質であり、細胞ではありません」
石灰化が「何かに変わる」なんて事はあり得ません(Caという元素が、別の物質になりえない事は化学で習った通りです)
そうではなく、「順番が逆」なのです。
「癌ができて、その部分にカルシウムが沈着⇒石灰化が出現」(この場合は「癌に伴う石灰化」)したり、「乳腺症の変化が起こる中で、閉塞した乳管の中の分泌液にカルシウムが沈殿⇒石灰化が出現」(この場合は「乳腺症に伴う石灰化」
♯質問者はこちらに該当します)となります。
決して「カルシウムが(物質転換して)何かに変わることは無い」のです。
「マンモトームは何度もしてもいいものなんでしょうか。」
⇒(時間が経っていれば)何度でも、できますが…
「確定診断が付いている」のに「再度、行う必要がありません」