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2月にマンモトーム生検をしました。

[管理番号:7689]
性別:女性
年齢:34歳
病名:
症状:

田澤先生
お忙しい中 申し訳ございませんが宜しくお願い致します。

心配症で6ヶ月に一回はエコーしています。

2月にA病院にてマンモグラフィとエコーをしました。

何か腫瘍っぽいものがあるとのことで「線維腺腫か乳腺症」と言われました。

不安になったので確定診断のためにもと必要ないと言われましたがお願いしました。

マンモトーム生検という局部麻酔をして四ミリほど切開してエコーしながら行う生検でした。

4本採取したそうです。

結果は
「正常あるいは良性
Left breast tissue,negative for
cancer,needle biopsy,
軽度のfibrosisを伴う乳腺組織が採取されていますが、病変の存在を示唆する所見は見られません。

Nocancer cell seen」

そして先日またエコーしてきました。

やはり生検した場所には2月と変わらず楕円形の膨らみがありました。

医師には「これは生検して大丈夫だったのだから気にしないでね」と言われました。

でもやはり気になり
B乳腺外科へ行きました。

念入りにエコーして下さりました。

結果はやはり「線維腺腫か、乳腺症だね」と言われました。

こちらのサイトで、
別の病院で針生検をして良性だったのにも
関わらず田澤先生が針生検をしたら癌だったという内容のものを読み、
田澤先生は神の手やな~!と感動すると同時に自分は大丈夫なのか?
と不安になりました。

田澤先生に何個か質問があります。

ネットで調べました。

引用↓
◯乳腺症とは「その時点では悪性ではないなんらかの乳房の異常」をひっくるめて総称したもので、明確な定義はありません。

治療の必要もないもので、とりあえず乳腺症ということにしておくものです。

癌というのは、分裂増殖していく過程で悪性度を増していき、癌の特徴が出てくるものです。
現在は乳腺症でも今後変化が出てくる可能性はゼロではありません。
癌には
見つかるタイミングというものがあります。
今癌が見つからなかったのならば
今はそのタイミングではなかったのです。
終わり。

質問1、上記記載の内容は本当でしょうか?それが本当なら私の生検の結果は100%確定診断ではないことになります。

質問2、生検結果からはいまいちよく分からない内容ですが
この結果から経過をおっていく中で「実は癌だった」なんてことはありますか?
※これが1番怖いのです。

質問3、生検は4本採取したそうですが少なくないでしょうか?
もし隅に癌があった場合外していることになりますよね。

質問4、上記、
マンモトーム生検の結果を信じていいのでしょうか?

質問5、先日エコー画像見た際に
2月に見たときとあまり変わってないように感じました。
無くなったりするのかと思っていましたが変わらない場合も心配しなくていいのでしょうか?

質問6、乳腺症もエコー画像上シコリに見えますか?

質問7、上記、生検結果からそもそも私は乳腺症でもないのでしょうか?私はなんの腫瘍を持っているのでしょうか?

質問8、ただの心配しすぎでしょうか?

マンモトーム生検した医師は乳ガンの手術もしている医師で60代かな?
腕のある医師だと思います。

1番怖いのが
生検したのに、乳腺症だと言われたのに、
線維腺腫だと言われたのに6ヶ月後の検査で癌だった!というシナリオが怖いのです。

田澤先生にアドバイス頂けたらと思い質問させて頂きました。
田澤先生に言われたらそれを信じます。

宜しくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「◯乳腺症とは「その時点では悪性ではないなんらかの乳房の異常」をひっくるめて総称したもので、明確な定義はありません。」
「現在は乳腺症でも今後変化が出てくる可能性はゼロではありません。」
「今癌が見つからなかったのならば今はそのタイミングではなかったのです。」

⇒「尤もらしい」ことを言っていますね。

言いたいことは解りますが…
この内容はまさに、本日「あるあるQ」に出した『乳腺症が癌化?と心配する方は『乳腺症について』に登場する『「乳腺症の中に乳癌が発生したんだね。」と涼しい顔をして言う医師』の言い訳にすぎません。

★MMTEを積極的に用いれば診断できるのに、(それを怠って)後に「実は癌でした」となった際の「言い訳の手本」まさに、そのものですね。

「質問1、上記記載の内容は本当でしょうか?」
⇒違います。(積極的にMMTEで確定診断を行わない医師側の「言い訳」にすぎません)

「この結果から経過をおっていく中で「実は癌だった」なんてことはありますか?」
⇒これには(正直)お答えできません。
 私自身の結果しか信用できなくなっているのです。(あまりにも多くの事例を経験しているため)

 ★ただ、「画像診断だけでの乳腺症」という診断や「バネ式CNBや細胞診での乳腺症」という診断よりは信頼はおけるとは思います。(当然ですが…)

「生検は4本採取したそうですが少なくないでしょうか?」
⇒確かに、その通りです。

 せっかくMMTEした意味が半減しています。
 因みに私がMMTEする場合には「病変のあらゆる部位から削る」意識なので「無数(病変の大きさによりますが、10本以上にはなります)」となります。

 ★ただし、今回の病変が「均一で、どこを採取しても絶対に同じ結果」というエコー所見であれば、それで十分ではあります。

「マンモトーム生検の結果を信じていいのでしょうか?」
⇒確率は高いとは思います。

 通常このケースでは「画像所見と矛盾しない」のであればOKとなります。(画像所見で「癌疑い」なのに、生検結果が「良性」の場合には、「病変を外しているのでは?」と疑いをかけますが)

「無くなったりするのかと思っていましたが変わらない」
⇒4本だけなら、変わりようがありません。
 少なくとも「大きくはなっていない」という評価となります。

「乳腺症もエコー画像上シコリに見えますか?」
⇒その通り。

「質問7、上記、生検結果からそもそも私は乳腺症でもないのでしょうか?私はなんの腫瘍を持っているのでしょうか?」
⇒MMTE結果からは「乳腺症」という判断となります(画像所見で矛盾もないようなので)←「B病院」でも「「線維腺腫か、乳腺症だね」と言われているわけですから…

「ただの心配しすぎでしょうか?」
⇒そう思います。

 Key pointは画像診断です。
 あくまでもA、B病院ともに「線維腺腫か乳腺症」と言っているわけです。
 MMTEの技術については(私に)判断しようがないですが、「画像所見」からは、それで十分と思います。

「1番怖いのが生検したのに、乳腺症だと言われたのに、線維腺腫だと言われたのに6ヶ月後の検査で癌だった!というシナリオが怖いのです。」
⇒考えること(心配すること)は皆さん同じです。

 『乳腺症について』の質問者も(全く同様に)「(画像上)乳腺症と言われて、MMTEして乳腺症と確定」しています。
 ★「画像所見だけ、もしくは細胞診やバネ式CNBでの」乳腺症との診断と「MMTEでの乳腺症」との診断では、信頼性が「桁違い」なのです。
  ご安心を。