[管理番号:6936]
性別:女性
年齢:39歳
病名:
症状:
現在、不妊治療中で、凍結胚移植を予定していましたが延期しました。
乳がんに関しては、しこりなどの自覚症状なしです。
10月(中旬)日、
人間ドックの乳がん検査(エコーのみ)を受けて、
「右乳腺内リンパ節腫大」の所見。
判定Bで、再検査の必要は無かったのですが、
去年も「右腋窩リンパ節腫脹」と、
2年連続で右胸に所見が出たので移植前に安心しておきたいと思い、乳腺外来のあるクリニックを受診しました。
11月(上旬)日、
クリニックにて、エコーとマンモグラフィー検査。
エコー異常なし。
マンモグラフィー検査で、左胸に石灰化の所見。
石灰化を診れる病院を紹介しますとのことで、紹介状を書いてもらって大学病院へ。
11月(上旬)日、
大学病院にて、再度エコーとマンモグラフィー検査。
石灰化が薄く、マンモトーム生検が難しい、
生検をやっても取れないかもしれないという感じの事をドクターに言われ、
(マンモグラフィーの画像が薄いのか、石灰化自体が薄いのかは分かりません。)
この時は、取れないかもしれないのに痛い思いしたくないとマンモトーム生検を断ってしまいました。
マンモトーム生検をしないなら、MRIを撮りましょうということになりましたが、
喘息持ちなので、造影剤を入れられないということで、MRIもしないことになりました。
結局、経過観察で半年後に再検査で、
妊娠してなかったら、左胸だけマンモグラフィー、もし妊娠していたら、マンモグラフィーは撮れないけど、エコーが出来ます。
しこりが出来てないか、自分でチェックするようにして下さいと言われ、帰って来ました。
(この石灰化の大きさなら、1~2年放置しても治療は十分に間に合うようなニュアンスの事も言われて、この時は早く妊娠出産した方が良いのかなとも思いました。)
この時は、早く移植したいという気持ちが大きく、
自分では合理的な判断が出来ていたと思っていましたが、
時間が経つにつれ、
自分の判断が間違っているように思えてきました。
もし妊娠してしまったら、
エコーでは石灰化が増えたかどうかは見えないし、
もし無事に出産出来たとしても、
出産後はマンモグラフィーが見えにくくなると聞きました。
卵を戻す前の今の身軽な状態でこそ、
検査をした方が良いのではないかと思うようになりました。
本来なら、
この大学病院にもう一度マンモトーム生検をお願いするのが筋なのかもしれませんが、
この大学病院のドクターは、マンモトーム生検で取る自信がないから、
こういう言い方をしたのではないかと思えてきて、
この病院で生検をしてもらうのを躊躇してしまいます。
(私の石灰化の範囲も小さくて、本当に難しいのかもしれません。)
田澤先生のQ&Aの文章の中で、
『マンモで写っている以上、取れない石灰化は無い』というのを読み、(管理番号:2912マンモトーム検査で採取不可」のQ&A)
ぜひ先生にお願いしたいと思いました。
39歳なので、不妊治療をするなら、できる治療の回数が本当に限られていて、焦っています。
江戸川病院でも、市川の方の病院でも、
いつでもどちらでも伺います。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
ST-MMTが困難な条件は、
(その困難さの順に)
1.奥にある(乳房を挟んだ際に、根元にあって「引っ張りだせない」)
2.乳腺が薄い(乳房を挟んだ際に、「厚み」が不十分)
3.石灰化が「淡く」て、(局所麻酔などの操作中に)「レントゲンで見失ってしま
う」リスクがある。
メール内容からは上記「3」のように思います。
3であれば、(もしかすると)途中で見失って苦労するかもしれませんが「あまり問題はなさそう」に思います。 (1や2については今週のコラム77,78をご参照のこと)
・今週のコラム 77回目 針は「枠」にしか刺せないのです。
・今週のコラム 78回目 この間、何回も引っ張られたりして大変な思いをした患者さんですが、得られたのも(我々ではなく)「患者さんの勝利」なのです。
「江戸川病院でも、市川の方の病院でも、いつでもどちらでも伺います。」
→ST-MMTは「江戸川」で「火曜日」「夕方」限定としています。
「生検希望メール」してもらうと下記日程を案内します。
火曜日昼に (まずは当院で)マンモ撮影→そのまま診察し説明同意書、採血→(その日の)夕方にST-MMT
以上、1日で終わります。