[管理番号:8467]
性別:女性
年齢:40歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2020年4月20日
はじめまして。
乳がんと診断されました。
温存手術をし、術後病理の結果待ちです。
針生検での病理結果は
浸潤性乳管癌硬性型
1.6mm
核グレード3
Ki67-10%
HER2-
ルミナールA
術前検査(PET?造影MRI?CT)では遠隔転移、リンパ節転移なし。
術中にセンチネルリンパ節生検を行うとの事でしたが、術後の説明で、センチネルリンパ節が見つからず、(肥満の為だと思われます)行ないませんでしたとの説明を受けました。
・無理に行うと周りの神経や血管を傷つけてしまう恐れがあった。
・術前の画像検査でリンパ節転移が認められなかった。
・部分切除の為、術後に放射線治療を行う(その後はホルモン治療)。
この事を踏まえ、腋窩リンパ節郭靖も行わなかったとの事です。
そもそもセンチネルリンパ節生検は画像診断ではわからない微小の転移を見つけるもので、それを行えなかったのは不安で仕方ありません。
そしてそれを行えなかったのなら、本来なら腋窩リンパ節郭靖をすべきだったのでは?とも考えてしまいます。
腋窩リンパ節郭靖をしなくても良いのであればしたくはありませんが、本当にこの判断で良いのか不安です。
追加手術で腋窩リンパ節郭靖は必要とお考えになりますか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「追加手術で腋窩リンパ節郭靖は必要とお考えになりますか?」
⇒必須ではありません。(と言うか、「センチネルリンパ節生検ができなかったから腋窩郭清した」の方が間違いです)
主治医に「責任をもって3か月に1回、(主治医自身に)腋窩エコーしてもらう」
これが一番バランスがとれていますね。(腋窩エコーなど、手間でもありません)
質問者様から 【質問2 】
ホルモン療法の追加について。
性別:女性
年齢:41歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2020年6月24日
以前、センチネルリンパ節生検ができなかったとご相談させていただきました。
その節はありがとうございました。
定期的なエコー検査をしていただくことになりました。
その後の治療に関しての質問をさせてください。
術後病理の結果
浸潤性/硬性型/ER 99%/PgR 99%/HER2-/Ki67(20%)/
リンパ管侵襲ly1/ステージ1
Ki67の数値が、若干高かった為、オンコタイプDXを実施しました。
結果はスコア14の低リスクだったので、化学療法はせず放射線治療+ホルモン治療となりました。
主治医からはタモキシフェンの服用のみを提示され、現在服用中です。
診断時40歳
化学療法なし
リンパ節転移なし
この結果だとゾラデックス・リュープリンは適応外のようですが、私と同じような結果の方(年齢40代)が結構な割合でゾラデックス・リュープリンを追加しているのを知り、私はやらなくて良いのか不安になりました。
ゾラデックス・リュープリンを追加しても上乗せ効果はないのでしょうか?
また、主治医に希望をして、追加していただくとして、何かデメリットはあるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「ゾラデックス・リュープリンを追加しても上乗せ効果はないのでしょうか?」
⇒ありません。
SOFT試験の結果によりLH-RHagonist併用によるメリットは
①35歳未満
②(抗がん剤後の)化学療法から回復した場合
「また、主治医に希望をして、追加していただくとして、何かデメリットはあるのでしょうか?」
⇒副作用と経済的負担です。