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ルミナールbのホルモン治療のみについて

[管理番号:2906]
性別:女性
年齢:49歳
はじめまして。
よろしくお願いします。
3月(上旬)日にほぼガンといわれ、その後、大学病院を紹介され行きましたが、
手術が5月末までできないと言われ、近くの病院で3月末に、左乳房全摘術を受けました。
その時の結果が、腫瘍径3.5cm、乳頭腺管癌>硬癌、ER-3b、PgR-3b、
HER2-0、ki67-49%、センチネル0/7、0/3、波及度f、リンパ侵襲fy2、血管侵襲v0、グレード3、でした。
予後リスクが中リスクと言うことで、Adjuvant!Onlineで、ホルモン治療のみの予後予測をたてて、ホルモンのみで行くか、抗ガン剤治療もやるか決めることになったのですが、Adjuvant!Onlineが工事中で、
4月(下旬)日に復旧と言うことでしたが、せっかく早く手術ができたのだし、術後治療をはやくしないともったいないと言うことで、4月(中旬)日より、ノルバデックスと、ゾデラックス注射の治療を始めました。
主治医の先生は、ホルモンがよく効くタイプなので、このままホルモン治療のみで行く方針みたいですが、私は、抗ガン剤治療の上乗せ効果があれば、抗ガン剤治療もしたほうがいいのではないかと思っています。
ちなみに、大学病院では、リンパ節転移0では、抗ガン剤の上乗せ治療はしない方針だそうです。
私のような場合、抗ガン剤による上乗せ効果はどのくらいなのか、再発率など、知りたいです。
また、田澤先生でしたら、どのような治療をおすすめしていただけるでしょうか。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
質問者にとっては「今更」となりますが、どうしても目に付くのは「センチネル0/7、0/3」という表記です。
センチネルリンパ節転移陰性なのに(追加郭清までして)「結局10個のリンパ節を郭清」していますが、何故でしょう? 
術後の有害事象を考えれば(長期的なものでは当然、腋窩浮腫もその一つです)「腋窩は必要最低限にすべき」です(だからこそのセンチネルリンパ節生検なのですが…)
 
「ちなみに、大学病院では、リンパ節転移0では、抗ガン剤の上乗せ治療はしない方針」
⇒いまだに、「そんな前時代的な方針」では困ったものです。(逆にリンパ節転移が陽性ならば、サブタイプにかかわらず抗ガン剤をするということでしょうか?)
 
「主治医の先生は、ホルモンがよく効くタイプなので、このままホルモン治療のみで行く方針みたいですが、私は、抗ガン剤治療の上乗せ効果があれば、抗ガン剤治療もしたほうがいいのではないか」
「私のような場合、抗ガン剤による上乗せ効果はどのくらいなのか、再発率など、知りたいです。」
⇒ 10年再発率は
        
 無治療 50%
 ホルモン療法単剤 34%
 ホルモン療法+化学療法 23%
 つまり、「化学療法の上乗せ」は11%あります。
 ○この数字ならば、質問者のように「上乗せがあるのであれば、化学療法を厭わない」のであれば、尚の事「化学療法すべき」と思います。
 
「また、田澤先生でしたら、どのような治療をおすすめしていただけるでしょうか。」
⇒TC療法です。
 ホルモン療法としてはタモキシフェンは必須、LH-RHagonistの適応もあります。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日、ルミナールbのホルモン治療のみについて質問させていただいた者です。
お忙しい中のお返事ありがとうございました。
その後、失礼があったようで申し訳ありませんでした。
先日のお返事で、抗ガン剤の上乗せ効果が11%あるという事で、抗ガン剤を頑張ろうという気持ちで、もう一度病院からもらった組織診断報告のコピーをみていました。
その中に、浸潤部3.5×3×3.5㎜と書いてありました。
しこりの大きさ
は、3.5cmと聞いていたので、しこりの大きさ=浸潤部と思っていましたが、cmと㎜ではだいぶ値がちがうので、しこりの大きさと浸潤部は、別の意味なのでしょうか?
それとも、pT2との記載があるので、cmと㎜の書き間違えでしょうか?
主治医の先生に聞けばいいことかも知れませんが、主治医の先生と、手術した病院が違うため、どちらに聞いていいかわかりません。
もし、しこりの大きさと浸潤部の意味が違うとしたら、治療の方法や、
再発率など変わって来ますか?
よろしくお願いします
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「浸潤部3.5×3×3.5㎜と書いてありました。しこりの大きさは、3.5cmと聞いていたので、しこりの大きさ=浸潤部と思っていましたが、cmと㎜ではだいぶ値がちがうので、しこりの大きさと浸潤部は、別の意味なのでしょうか?それとも、pT2との記載があるので、cmと㎜の書き間違えでしょうか?」
⇒pT2という記載があるのであれば「3.5cmの間違い」だと思います。
 (腫瘍の大きさが3.5cmで)「浸潤径が3.5mm」であればpT1aとなりますので…
 
「もし、しこりの大きさと浸潤部の意味が違うとしたら、治療の方法や、再発率など変わって来ますか?」
⇒その通りですが…
 今回の件は(前述したように)「ただの記載ミス」の様です。