[管理番号:6867]
性別:女性
年齢:43歳
病名:乳癌
症状:
田澤先生はじめまして。
7月に乳癌の診断を受け、9月に温存手術、先日病理結果が出ました。
針生検でki67 が40%と高めだったたこと、またこちらのQ&Aで病理が近いタイプで抗がん剤をしている例があったため抗がん剤を覚悟していたのですが、下記の所見でホルモン療法と放射線治療のみと診断されました。
抗がん剤がなくなったのはありがたいのですが、一方で本当にやらなくて問題ないのか不安になっています。
所見
組織型:浸潤性入管癌
浸潤系:2.1センチ
リンパ節転移:なし
脈管侵襲:なし
異型度:グレード2
切除断端:陰性
エストロゲン:陽性
プロゲステロン:陽性
ki67 :中間30%
HER2:0
質問1. 抗がん剤は不要でしょうか。
抗がん剤をしても上乗せは数%と主
治医に言われました。
できればやりたくありませんが、子供が小さいの
で再発防止のメリットが大きければやることも考えます。
質問2.私はルミナールAかBかどちらなのでしょうか?
主治医は中間との見解でした。
田澤先生は他の方の回答に「物事はシンプルに」とアドバイスされてました。
現在いろいろ調べすぎて混乱しています。
是非シンプルにアドバイスよろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
一言でいえば、『OncotypeDXをしましょう』
「質問1. 抗がん剤は不要でしょうか。」
⇒それへの回答は唯一「OncotypeDXしましょう。」ということです。
「抗がん剤をしても上乗せは数%と主治医に言われました。」
「主治医は中間との見解」
⇒何を根拠に??
私の推測ですが…
主治医は「リンパ節転移あり=抗がん剤、 リンパ節転移なし=抗がん剤なし」的な(昔風の)発想に引きつられているようです。(おそらく、質問者にリンパ節転移があったら、「抗がん剤しましょう」となったように推測します)
「質問2.私はルミナールAかBかどちらなのでしょうか?」
⇒それを知るためには…
「OncotypeDXしましょう」(3回目の登場)ということなのです。
質問者様から 【質問2 再質問6867 ルミナールAかルミナールBか治療方法について】
性別:女性
年齢:43歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:
田澤先生、ご回答いただきありがとうございました。
オンコタイプDXの
結果がRS20だったので(ホルモン剤単独と化学療法併用の差が3%)、
コラム143回目と腫瘍内科の先生の意見を参考にして、ホルモン治療と術後放射線治療で進めることにしました。
今週のコラム 143回目 「リンパ節転移無」においては51歳以上ではRS26から、50歳以下ではRS21から化学療法によるbenefitがある
事前にこちらのサイトで情報収集したことが役立ち本当に感謝しております。
とはいえ、RS20は中間リスクです。
10年遠隔再発率も13%と低リスク
より高めなのが心配です。
標準治療を受けつつ、患者で普段の生活面の改善でパーセンテージを下げるようにしたいのですがアドバイスをお願いします。
なるべく和食にして太らないように食事の改善はしています。
ただ、どうしても再発転移の心配をしてしまい、心がネガティブになっています。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「患者で普段の生活面の改善でパーセンテージを下げるようにしたいのですがアドバイス」
→「なるべく和食にして太らないように食事の改善」と「運動」ですね。