[管理番号:7946]
性別:女性
年齢:40歳
病名:乳がん
症状:抗がん剤投与中です。
まだまだ勉強不足で、無知なため質問内容が幼稚でしたら申し訳ございません。
乳がんと診断され、現在抗がん剤投与中です。
HER2タイプのため
TC+ハーセプチン 4回、ハーセプチン14回を予定してます。
ステージ2a センチネルリンパ節検査はやってません。
先日、同じ乳がん患者さんとの集まりに行った際、同じHER2タイプの方でも、EC+ハーセプチン、AC+ハーセプチン、TC+ハーセプチン
それぞれいらっしゃいました。
私、自身は担当の先生を信頼してますので、提示していただいた治療に専念することで納得してますが、なぜ違いがあるのか疑問に思いました。
ネット等で調べてみても素人には理解が難しく、担当の先生を信用していても、自分自身の治療の意味を理解したく質問させていただきました。
何か大きな違い等は、あるのでしょうか?
その場で疑問の声は上がりましたが、素人の集まり何の答えも出ず、ご教示いただけますと幸いです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「何か大きな違い等は、あるのでしょうか?」
⇒「あるあるQ」の38『アンスラサイクリン(AC/EC)とタキサン(DTX/wPTX/TC)について勘違いしている方は『7380 浸潤性乳管癌の治療について』をご参照ください。』及び
「今週のコラム」の『今週のコラム 182回目 乳癌診療の基本Ⅱ vol.6 長いことanthracyclineの時代が続いたので「本当にアンスラサイクリン抜きでいいの?」抵抗がある医師も多いのです』をご参照ください。
ちなみに「、EC+ハーセプチン、AC+ハーセプチン、TC+ハーセプチン」とありますが、
アンスラサイクリンには以下の2つ
Eはepirubicin
Aはadriamycin
TCのTはdocetaxelであり、タキサンです。
つまり「EC+ハーセプチン」と「AC+ハーセプチン」はアンスラサイクリン単独レジメンであり、「TC+ハーセプチン」はタキサン単独レジメンです。
上記コラムに記載したように
「アンスラサイクリン+タキサンの併用レジメン」が最強であり、次に「タキサン単独レジメン」、その次が「アンスラサイクリン単独レジメン」となります。
つまりEC+ハーセプチンやAC+ハーセプチンは「最弱レジメン」となるのです。
それでは何故(最弱なのに)ECやACなど「アンスラサイクリン単独レジメン」を使いたがる医師がいるのか?? これがまさに、上記コラムに記載しています。