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抗がん剤治療を受けるか迷っています

[管理番号:8474]
性別:女性
年齢:71歳
病名:乳がん 浸潤性乳管がん
症状:精神的に少しうつ状態、食欲不振
投稿日:2020年4月24日

初めてご相談させて頂きます。

温存手術後、一か月になり、今後の治療方針を主治医と相談する段階です。
病理検査の結果は以下になります。

硬がん、核異型グレード2、切除断端ー、脈管侵襲ー、しこり
3.5cm、ER90%、PgR40%、HER2は1、KI67 30%、T2N1miM0ステージ2B 主治医からは放射線治療、ホルモン療法の前に上乗せの抗がん剤治療を進められておりますが、迷っております。
田澤先生のご意見の中にKI67 30%はグレーゾーンとありました。
自分の中では年齢的にも体力的にも避ける方向に傾いておりますが、ご助言を頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「田澤先生のご意見の中にKI67 30%はグレーゾーンとありました」
⇒その通りです。

 本当に判断するには、OncotypeDXするしかありません。

〇 71歳は高齢者ではありませんが…
  「あるあるQ]の60『高齢者に術後抗がん剤すべきか?については「8370 治療方針について」をご参照ください。』もご参考にしてください。

質問者様から 【感想2 】

*【感想】として扱います。

抗がん剤治療 回避へ
性別:女性
年齢:71歳
病名:
症状:
投稿日:2020年5月19日

管理番号8474で質問させていただきました高齢者(?)です。
まずは70歳は高齢ではないのではとの先生のご意見が少々うつ気味の私に笑みを与えて下さいました。

あるあるQ、60と8370を拝見し、皆様方のQ&A、コラムを必死に読みました。
その上で私なりに総合的に判断致しまして抗がん剤治療を回避致しました。
主治医からはしこりが大きい事が気になるとの事でしたが、無理には勧めずレトロゾールを5年以上服用する事になると言われ、もうすでに飲んでおります。
そして、6月(上旬)日からトモセラピー25回を受ける予定です。
現在はホルモン剤の副作用も無く普通の生活をしております。
田澤先生のこのサイトが多くの患者、とくにお若い女性の救いになっていることを私を含めて痛感しております。

日本でもオンコタイプの様な検査がもっと受けやすい環境になること、抗がん剤治療が患者に不利益を被らないように進められ、もっともっと苦痛が軽減されるようになることを願うのみです。
質問というより田澤先生に感謝申し上げたく投稿致しました。
本当にありがとうございました。

質問者様から 【質問3 】

ステージの確認
性別:女性
年齢:71歳
病名:
症状:
投稿日:2020年6月21日

管理No.8474にてお世話になりました。
本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

現在、トモセラピー25回の半分終えた所です。
今回、再度、質問させていただいたのは病理診断のT2N1miM0stageⅡb、しこり
3、5cmについてです。
今となってはどちらでもの心境ですが、このサイトで「浸潤径は足し算しない」との先生のコメントを発見、やはりきちんと確認しておきたかったのです。

全体径32×16×15mm
C区域に2時半方向に低エコー腫瘤二つ描出されてます。
明らかな連続性は認めず
①乳頭側17*16*16mm
②末梢側14*10*11mm
最大径の①を選択して私のステージはⅡaになるのでしょうか?
お忙しいのに余計な質問で申し訳ありません。
宜しくお願い致します。

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「全体径32×16×15mm
C区域に2時半方向に低エコー腫瘤二つ描出されてます。
明らかな連続性は認めず
①乳頭側17*16*16mm
②末梢側14*10*11mm」
「最大径の①を選択して私のステージはⅡaになるのでしょうか?」

⇒質問者は勘違いされています。

上記所見は「描出」とあるので、画像所見のようです。
腫瘍の大きさとは(最終的に)病理学的浸潤径となるのです。(画像所見ではありません)

質問者様から 【結果4 】

ステージの確認
性別:女性
年齢:71才
病名:乳ガン
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

早速、回答していただきましてありがとうございました。私の認識不足でした。主治医を信頼してこれからの治療に当たりたいと思っております。
心より田澤先生に感謝申し上げます。

<Q&A結果>

質問者様から 【質問5 (質問3 結果2)】

対側乳ガンの疑い
性別:女性
年齢:74歳
病名:
症状:
投稿日:2023年4月6日

こんにちは。
3年前に管理番号8474にて大変お世話になりました。
今でもこのサイトで勉強させていただいており、いつも心強く感謝致しております。

前回は右側(T2N1miM0 ki30% ルミナール2B)温存手術、トモセラピー、レトロゾール服用4年目になります。
抗がん剤は勧められましたが回避しました。

この3月、検診で対側乳ガンの疑いありで7月下旬に造影剤MRIの予定になっております。
エコーの画像に黒い円が少しだけ傷ついているように見えました。
マンモには写らなかったようです。
主治医からは初発と聞いております。

このサイトで高齢者の新たな腫瘍は悪性を疑い、早期発見、治療が大事と読んだ記憶があります。
7月下旬の検査で大丈夫でしょうか?
ホルモン療法の効果なし60パーセントにはまったのか、やはり抗がん剤をするべきだったのでしょうか?
診断前の質問で大変申し訳ありません。

宜しくお願い致します。

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。

7月下旬の検査で大丈夫でしょうか?」
⇒何故、それまで放置?(私には全く理解できません)

質問者次第ですが(患者さんの考え方も「いろいろ」ですから) 当然、すぐに検査すべきだと思います。(主治医の「初発」と言うコメントからは「癌の可能性がある」と読み取れるから)

ホルモン療法の効果なし60パーセントにはまったのか、やはり抗がん剤をするべきだったのでしょうか?
⇒?

術後の補助療法は「対側乳癌の新規発生予防」のためにするのではありませんよ。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/4/14
***

質問者様から 【質問6 (質問4 結果2)】

異時性対側乳ガン
性別:女性
年齢:74歳
病名:
症状:
投稿日:2023年08月12日

こんにちは。
管理番号8474で大変お世話になり、その後も幾度も質問させて頂いております。いつも的確な回答に感謝致します。この度も宜しくお願い致します。
2020年3月 ルミナール2B 温存手術 (抗がん剤回避)
2023年4月 対側乳ガンの疑いあり。
田澤先生に直ぐ様、御相談したところ、時間をおかず検査して対処するべきとのアドバイスにもかかわらず現在に至りました。MRI.マンモトームの結果、6ミリの浸潤
癌、悪性度3 トリプルネガティブ
主治医からは断定的ではありませんが遺伝子検査、全摘のお話もありした。正直びっくり致しましたがコラム231回を拝見してなるほどと納得しております。
希望としては左温存なので右も温存、トモセラピーで済ませたいのですが無謀でしょうか?
全摘も同レベルと承知しておりますが、その方がベターであれば受け入れます。トリプルネガティブは抗がん剤をせぜるをえないでしょうか?遺伝子検査も今後の治療に役立つのであれば受け入れたいと思っております。
差し迫っておりますが、(中旬)日回答、(下旬)日手術予定です。
どうぞ宜しくお願い致します。

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。

希望としては左温存なので右も温存、トモセラピーで済ませたいのですが無謀でしょうか?
⇒全く問題ありません。
理由 現時点では(BRACAnalysisをしていないので)遺伝性乳癌かどうか不明なため
★仮に(BRACAnalysisを行って遺伝子変異陽性=遺伝性乳癌と診断されたとしても)患者さん自身が乳房内再発のリスクをご理解されたうえで温存手術を選択する分には何ら(全摘一択の)強制力などは無論ないのです。

トリプルネガティブは抗がん剤をせぜるをえないでしょうか?
⇒70歳以上なので(手術標本でも浸潤径6mmであれば)必須ではありません。

遺伝子検査も今後の治療に役立つのであれば受け入れたいと思っております。
⇒その適応はあり、(もしも陽性ならば)Olaparibの適応もでてきますが…

以下の理由から強くは推奨しません。
Olaparibはanthracycline taxane既治療であることが必須となるので、仮に陽性だとしても ECx4⇒DTXx4⇒Olaparib(1年間)となってしまいます。

若年者ならまだしも「70歳以上」かつ「十分早期(cT1b)]でそれが「バランスの良い治療」には(私には)到底思えないからです。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/8/24
***

質問者様から 【質問7 (質問4 結果3)】

管理番号8474 対側乳ガン
性別:女性
年齢:74歳
病名:対側乳ガン
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
投稿日:2023年8月23日

こんにちは。過日、対側乳ガンについて質問させて頂きました。
ご丁寧な回答に心より感謝致します。
この度、2泊3日の入院で退院致しました。温存手術、センチネルリンパ節転移なし。遺伝子検査もやめました。田澤先生のアドバイスが私の希望通りで、主治医も高齢者と言う事でお話を良く聞いて下さいました。
本当に晴れやかな気持ちです。
これからも将来を踏まえ、このサイトでしっかり勉強させていただきたいと思っております。
本当にありがとうございました❤️

<Q&A結果>

***
【結果】の送信は、【質問】として扱わないので
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/8/24
(本日から可能です。)
***

質問者様から 【質問8 (質問5 結果3)】

対側乳ガン
性別:女性
年齢:74歳
病名:対側乳ガン
症状:
投稿日:2023年09月15日

こんにちは。
管理番号 8474で大変お世話になっております。
過日、先生の温かいアドバイスで晴れやかな気持ちになっていたのも束の間、病理の結果が出たらまた、主治医から抗がん剤のお話がありました。
PT1bN0M0 Ki70 HG3 NG3 ER1% PGR1%
リンパ侵襲 なし
血管侵襲 記載なし
浸潤径 5ミリ×8ミリ(画像では6ミリでした) Her2 陰性

主治医からはとにかく悪性度が高いし微小癌細胞が身体中に回っていて、脳、肝臓、肺に転移する可能性があるからフルコースの半分の4回をした方が安心です。途中でやめたとしても効果があります。抗がん剤をすれば放射線はしなくても良いかも?とも言われ、段々、不信感がつのってきました。何か他の意図を感じざるを得ません。
術後の傷のフォローに毎週通い3回血水を抜きましたが、また、2週間後に行く事になりました。この治療は良くあることでしょうか?
私はトモセラピーを受けて終了したいと思っております。癌の小さいサイズ、高齢者であることを武器に2週間後、主治医との話し合いに臨みたいと思ってます。今一度、田澤先生のお力をお借りしたくメールさせて頂きました。宜しくお願い致します。

(余談ではありますが通院する総合病院は4年前から癌センターを併設、先進医療に
も力を入れて体制がかわり主治医も代わり若いスタッフも多く高齢の私には不安の中での治療中です)

田澤先生から 【回答8】

こんにちは。田澤です。

抗がん剤をすれば放射線はしなくても良いかも?
⇒温存手術であれば(抗癌剤など全身療法とは全く別個に)照射が必須です。(省略できる理由が無い限り)

それに反し70歳以上であれば(そもそも)術後補助療法としての抗癌剤(再発治療としての抗癌剤は全く話は別ですが)を通常でも私は勧めません。ましてや質問者はpT1bなのだから強く勧める理由がありません。
ご参考に

***
<質問が5回に達した方>
・次の質問(6回目)から、1か月空けてください。
・再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/10/19
***

質問者様から 【質問9 (質問6 結果3)】

対側乳癌
性別:女性
年齢:74歳
病名:対側乳癌
症状:浸出液が止まらない
投稿日:2023年10月25日

田澤先生、こんにちは。
対側乳癌の治療で何度も質問させて頂き、お力を得て自信を持って主治医と接しております。
8月(下旬)日手術、2泊3日で退院しました。以後、浸出液がずっと止まらず、1~2週間おきに通院してその液を抜いてます。血液の混ざった液体です。主治医は高齢者だから乳房の修復に時間が掛かるとのこと、多分、11月中旬頃に放射線に進めると思うとの事です。
体調は今の所、熱もなく普通にしてますが、こんなに長く浸出液が出続けるものなのでしょうか?放射線は術後、いつ頃まで待てるものでしょうか?
先生、宜しくお願いいたします。

田澤先生から 【回答9】

こんにちは。田澤です。

こんなに長く浸出液が出続けるものなのでしょうか?
⇒主治医に従うしかないでしょう。

放射線は術後、いつ頃まで待てるものでしょうか?
⇒術後5か月以内です。(だからあわてる必要はまったくありませんよ)

***
<質問が5回に達した方>
・次の質問(6回目)から、1か月空けてください。
・再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/11/26
***

質問者様から 【結果・経過10 (質問6 結果4)】

対側乳癌 浸出液が止まらない
性別:女性
年齢:74歳
病名:
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
投稿日:2023年10月26日

田澤先生、こんなに早く回答下さってありがとうございました。
時が来るまで焦らず心配せずゆっくり過ごします。
とても、とても安心致しました。
ありがとうございました。

<Q&A結果>

***
<質問が5回に達した方>
・次の質問(6回目)から、1か月空けてください。
・再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/11/26
***

質問者様から 【結果・経過11 (質問6 結果5)】

対側乳癌 浸出液が止まらない
性別:女性
年齢:74歳
病名:異時性対側乳癌
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
投稿日:2023年12月26日

田澤先生、こんにちは。

8月下旬に経過観察中に見付かった対側乳癌の手術後、浸出液がなかなか止まらず、やっと11月下旬から12月中旬に掛けて放射線治療(トモセラピー)が終了致しました。年内に終える事が出来てほっとしております。何度も質問に丁寧にお答え下さり、どんなに心強く対処出来た事か、本当に感謝しております。市川で経過観察をお願い出来ると知りました。予約して伺いたいと思っております。宜しくお願い致します。

<Q&A結果>

***
【結果】の送信は、【質問】として扱わないので
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/11/26
(本日から可能です。)
***