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抗がん剤

[管理番号:5624]
性別:女性
年齢:49歳
はじめまして。
ご意見頂きたいので よろしくお願いします。
9月に全摘し 病理検査の結果抗がん剤+ホルモン治療を
すすめられています。
ホルモン反応あり HER2陰性 増殖マーカー低値
センチネルリンパ節生検 陰性
リンパ節転移2個中0
浸潤癌
高度ホルモン反応性 エストロゲン高値 プロゲストロン低値
組織学的異型 グレード2 脈菅浸潤あり
HER2スコア1+陰性 ki-67 18%
閉経前
ルミナールBになるので抗がん剤+ホルモン治療がいいと言われました。
(年齢的な事とか色々みて)
細かな数字とか書いた物は貰ってないのでこれだけしかわかりません。
よろしくお願い致します
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「ルミナールBになるので抗がん剤+ホルモン治療がいいと言われました」
⇒明らかにルミナールAです。
 抗癌剤は不要です。
 未だにKi67=18%をルミナールBと考えているとしたら、(最初期にはKi67のカットオフ値は14とされていました)とんでもない誤りです。
 是非、『今週のコラム98~101』をご参照ください。
今週のコラム 98回目 ♯このグレーゾーンを「AとBに分ける」ためにOncotypeDXがあるのです。
今週のコラム 99回目 ★グレードは「参考程度」ということでいいですね?
今週のコラム 100回目! 「若いから」抗ガン剤をしましょう。は過ちなのです。
今週のコラム101回目 (Ki67が20代はluminal Aの可能性が圧倒的に高く)本当に「Aなのか、Bなのか迷うのは30代以降」と言えるのです。
 それでも主治医が頑固なら…
 OncotypeDXを行えば、「ぐうの音もでない」ことでしょう。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

抗がん剤
性別:女性
年齢:49歳
5624
前回はお忙しい中お答え頂きありがとうございました
もう一度質問させて頂きたく思います
術前針生検
ER 陽性占拠率80% 染色強度 軽度~高度
Pgt 境界域 陽性占拠率5~10% 染色強度 軽度~高度
HER2(IHC) スコア判定1+、HER2/neuタンパク過剰発現なし
ki-67index:18%(hot spot)
術後病理検査
切片14×13mm大のcarcinoma を認めます
一部にductal carcinoma in situ;DCISを残し
間質結合織の増生を伴いながら
主に索状ないし弧在性に増殖するscirrhous carcinoma です
核グレード2(核異型スコア2)+核分裂スコア;核分裂数9個/10HPFの4点(グレード2)
腫瘍組織は乳腺外脂肪へ浸潤しています
切片4では2ヵ所にリンパ浸襲を認めます
静脈浸襲は明らかではありません
lt-btest cancer:invasive carcinoma,scirrhous carcinoma ,g/f,ly1,v0,nuclear grade2(nuclear atypia 2,mitotic counts 2
リンパ浸襲しているので抗がん剤したほうがいいのでは
Pgrが低いのでホルモン治療が効かないのではと…
抗がん剤した場合な効果はどのくらいありますか?
お忙しい中恐れ入ります よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
質問者は何か勘違いしてますね?
ルミナールAでは「抗癌剤による上乗せ」はありません。
「リンパ浸襲しているので抗がん剤したほうがいいのではPgrが低いのでホルモン治療が効かないのではと… 」
⇒全く無関係です。
「抗がん剤した場合な効果はどのくらいありますか?」
⇒ルミナールAには「抗癌剤の上乗せは無」です。