[管理番号:1518]
性別:女性
年齢:53歳
自分が乳がんになりこちらでいろいろ勉強させていただいています。
このような場を設けていただきとても感謝しています。
5月の中旬に乳がん告知を受け6月下旬に温存手術を受けました。
病理結果
浸潤性乳管がん
浸潤部 15㎜、9㎜
全体 36×23×9㎜
グレード2
リンパ節転移 陰性
ER>95% PgR25%
HER(2+)→DISH-陰性
Ki67 中間程度
8月上旬よりアリミデックス(血液検査で閉経確認)を服用し8月下旬よ
り放射線治療開始。
25回+5回ブーストをし10月上旬に終了しました。
病理結果のKi67の数値は教えて貰っていないのでどれくらいか分から
ないのですが抗がん剤服用の上乗せが5%ということで悩みに悩んで抗
がん剤はしないことにしました。
現在は副作用もなく傷の痛みも全くなく術前の生活とほとんど変わらず
に生活しています。
今後はアリミデックス5年服用と定期検診になると思うのですがどのよ
うな事に注意して生活をすれば良いのでしょうか。
かなり前向きに生活していこうと思っていますが抗がん剤をしていない
不安もないとは言い切れません。
自分の体なので出来ることはしておきたいと思っています。
先生は一通り治療が終わり定期検診になるご自分の患者さんにどのよう
なアドバイスをされているのでしょうか。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT1c(15mm, 9mm), pN0, luminal typeですね。
十分な「早期乳癌」です。
Ki67の「中間程度」とは「20%-30%」なのだと推測しますが、「上乗せ効果が5%」であれば、実質「luminal A」と言えます。
回答
「どのような事に注意して生活をすれば良いのでしょうか。」
⇒特にありません。
ホルモン療法中に「特別な注意は不要」なのです。
「先生は一通り治療が終わり定期検診になるご自分の患者さんにどのようなアドバイスをされているのでしょうか」
⇒特別なアドバイスはしていません。
患者さん自身が「その内、自分が乳癌で治療をしている」ことすら頭から離れてしまうものなので、「薬(ホルモン療法剤)だけは継続してください」とだけ注意喚起しています。
質問者様から 【質問2】
以前、術後の生活のことで質問させていただきました。
今月の末で術後1年になります。
現在は3か月に一度の検診を受けております。
ここ数日肋骨に痛みを感じます。
日常生活には問題ないのですが深く息を吸い込んだり咳やくしゃみをすると痛いです。
痛いのは手術した側で腕の上げ下ろしや回したりすることは問題なくできますがジムのマシンなどで負荷がかかると痛くて出来ませんでした。
腕の付け根と胸の境目当たりの骨を押すと痛いです。
先週、検診を受けたばかりなのですがその時は血液検査はしておらず触診のみです。
3か月前の血液検査ではマーカーの上昇はありませんでした。
3か月後(8月末)の検査では血液検査のほかにマンモと超音波、骨密度の検査があります。
骨に転移しているのでしょうか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「ここ数日肋骨に痛み」
「日常生活には問題ないのですが深く息を吸い込んだり咳やくしゃみをすると痛い」「痛いのは手術した側」
⇒骨転移とは症状が「違う」ように思います。(経験上)
♯骨転移は「血行性転移」であり、「直接浸潤ではない」ので「手術側とかは無関係」です。
逆にいうと「術側」であれば、「手術による影響、腕の動かし方その他」が関係していそうです。
「骨に転移しているのでしょうか?」
⇒違うと思います。
が、「単純レントゲン」撮影すれば解ることです。