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Ki67の数値について

[管理番号:5653]
性別:女性
年齢:43歳
田澤先生
初めて質問させていただきます。
診断を受けて一ヶ月と少し経ちました。
ネットで検索すると様々な情報が飛び交い、落ち込んだり恐怖に陥ったりする中、先生のこのサイトでは温かく時には叱咤激励と共に、先生の経験から、また様々な研究結果等あげられており、自分のこの病気を知り、前向きに治療がうけれるような気持ちになってきました。
このサイトにはいろんな意味で助けられ本当に感謝しています。
出会えてよかったと心の底から思っています。
約3週間前に温存手術を終え、病理結果でHER2受容体の追加検査の結果待ちです。
術前はスコア1であったため、動揺はしておりますが、陽性と出れば科学治療を受ける覚悟はできつつあります。
今日の相談はki67の数値についてです。
HER2が陰性と出た場合の治療方針について悩んでおり、質問させてください。
以下が病理結果です。
浸潤性乳管癌
pT1cN0M0 ステージ1
腫瘍の大きさ 1.1×0.7cm
所属リンパ節 pNO
センチネル ①- ②-
遠隔転移 MO
病期 Stage1
脈管侵襲なし ly0 v0
核グレード 1
ER 98% PgR 99 %
HER 2 score2
Mib:18.1% (術前ki67:8.3%)
切除断端 陰性
ki67とMib1は同じと考えて良いのですよね?
術前は8.3とされていたのに、術後18.1となりました。
お世話になっている大学病院では14が基準のラインで15~30をグレーゾーンとしています。
主治医の見解としては“核グレードや脈管侵襲の状況から化学療法を
強くすすめることはしない”と言われており、あとは自分の判断で決めることになりそうです。
主治医は私の心配性な性格等理解してくださり、
時間もかけて話を聞いてくださり、信頼しています。
が、地方に住んでいるので専門的な病院もなく、他に相談できるところも見つからず、先生のサイトを頼りにしているところもあります。
先生のこのサイトすべてに目を通したわけではないですが、同じ様なQ&Aやki67に関するweekly colum(*^^*)98回~101回も拝見させていただいています。
全てを理解できているとは思いませんが、ki67 の基準は機関や、施設、国でも異なっていると理解しています。
そして14という基準は初期の考えであるということも分かりました。
こちらで勉強させていただいてから、追加検査でHER2が陰性とでたら「(化学療法はせず)放射線+ホルモン療法でいこう」と思うようになりました。
私のケースでの田澤先生の見解を聞かせていただきたいです。
このサイトをしっかり読んでいれば分かるはずとおっしゃられそうですが、不安症なところもあり、また家族も心配しており、田澤先生のご意見が聞きたいです。
もう一つ、ki67の数値は細胞をカウントする人や施設などにより、同じものでも大きく異なることがあるとどこかで読んだか、聞いたことがあります。
どのくらいの誤差があるのかも気になっています。
18.1という数字を信じていいのかも少し心配しています。
高額なので迷うところですが、オンコタイプDXを受けた方がいいのかとも悩んでいます。
お忙しいところすみませんが、よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「ki67とMib1は同じと考えて良いのですよね?」

⇒その通りです。
「大学病院では14が基準のラインで15~30をグレーゾーン」
⇒14を基準はいくらなんでも誤りです。
「私のケースでの田澤先生の見解を聞かせていただきたい」
⇒ご本人も予想されているとは思いますが…
 抗癌剤を勧めることは絶対にありません。
「18.1という数字を信じていいのかも少し心配」
⇒問題無いと(私は)思いますが、勿論納得するために「オンコタイプDXを受けた方がいい」ことは間違いありません。