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非浸潤性乳癌の術後、健側の肋骨に影。

[管理番号:6574]
性別:女性
年齢:26歳
初めまして。
現在26歳です。
よろしくお願いします。
時期不明ですが、自覚として小学生の頃から
右乳房の真下(脇側)に大きなしこりがあり、
中学生になってから摘出手術を行い、
一回目は「良性腫瘍」と、その後、再発?し、
二回目は「混合性」と診断され、
両親と色々な病院に行きました
(この頃の記憶が曖昧で病理診断の用紙も手元にありません)
時期として平成16年前後だと思います
その後、結婚し、平成26年に第一子を出産しましたが、
妊娠中から出産後5ヶ月頃にかけて、
右胸の乳頭から血性分泌あり、潜血反応が+3。
A病院の医者より「現状、病変があったとしても今は何も分からない」と。
恐怖で胸を触ることができず、
妊娠することを避けていましたが、近所のB病院で相談し
平成27年に第二子を無事に授かることができましたが、
妊娠5ヶ月で左乳房の乳癌(ステージ0)と診断されました。
出産の兼ね合いもあり、再び転院し、
C病院で左乳房全摘手術を行いました。
出産後は、タモキシフェンを3ヶ月服用し副作用がきつく出たので中止。
(本来は5年服用予定でした)
病理結果は、
HER2 陽性10%
ER 陽性 30% スコア3a
PGR 陽性 スコア3b
ki-67 16% でした。
現在は、無治療ですが、
右乳房に腫瘍が2~3個ほどあります。
(主治医の説明が少ない)
乳頭を中心に上側の腫瘍は生検をし、良性腫瘍と診断(1年前に)。
下側の腫瘍はエコーのみ「異常なし」と。
現状、半年にMRI(造影剤)レントゲン、腹部エコー、乳腺エコー、採血。
1年ごとに骨シンチを行ってますが、
今回、5月に(術後2年半)骨シンチで、
右第7肋骨に点状の影があり(レントゲンは異常なし)
読影医より「外傷歴無いならば転移除外必要。
CTにて確認下さい」と記載あり、
乳腺エコーは前回と同じで、
主治医より「異常なしって書いてるから~」と。
そこで疑問ですが、
①約1ヶ月半(3月下旬~)、咳が止まらず肋骨の痛みを自覚していましたが、それは外傷歴に含まれるのですか?
主治医へ同様に伝えましたが「異常なし」で診察を終えそうとしたので、自らCTをお願いしました。
(胸部レントゲン、MRIは病変なし)
②CTを行い、6月の診察で再び「咳」による「外傷」と診断されました。
日常生活ではあまり痛みは感じませんか、ふとしたときに今だに痛みがあり、気味が悪く感じてしまいます。
検査医とトラブル(腫瘍が存在しているのに見逃しが2回)があり、どうも信用しきれない自分がいてます。
咳による外傷だとして、こんなにも痛みが続くものでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
まず物事を整理しましょう。
質問者の中には「右の再発する複数の(良性)腫瘍」と「左非浸潤癌」が、ごちゃごちゃになっているようなので、その「整理」が最も重要なことです。
重要なこと
1.乳腺の右と左は全く無関係である。
  乳がんは決して対側乳腺に転移することはありません。
  つまり、右の腫瘍(線維腺腫なのか葉状腫瘍なのか、乳頭腫なのか?)が何であれ、左乳がんとは「全く無関係(1000%)」なのです。
2.非浸潤癌で全摘しているので根治です。
  術後にタモキシフェンを何故内服したのか?(対側の予防とか?もしくは若いから?) そもそも不要でした。
  骨シンチにしろCTにしろ私なら(ご本人がいくら要求しても)撮影しません。
「約1ヶ月半(3月下旬~)、咳が止まらず肋骨の痛みを自覚していましたが、それは外傷歴に含まれるのですか?」
→その通り。
 まず間違いありません。 
 
「咳による外傷だとして、こんなにも痛みが続くものでしょうか?」
→それ以外に考えられません。
 余計な検査(特に被ばくするもの)をこれ以上行うのは辞めましょう。
☆ ①左乳癌は根治なので遠隔転移を想像することは今後いっさい辞めましょう。
  ②右は組織診をして何なのか?はっきりさせましょう。
  上記①,②は全く別々のことであり、頭を整理して「ごちゃ混ぜにしない」ことが寛容です。