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術後の化学治療についての質問です

[管理番号:2884]
性別:女性
年齢:64歳
2015/5/(下旬)に右乳房全摘手術をしました。
術後病理検査の結果
大きさ22mm
ホルモンER10%のみ
LK67 20%
HER2 +3
グレード3
当初抗がん剤計画
FEC6クール+タキソ4クール+ハーセプチン1年
実際FEC2クール(7/17、8/14)白血球が下がった為終了
ハーセプチン&パクリタキセル(9/(中旬)から12/(下旬))3か月16回で終了
現在1/(上旬)から三週間に一回のハーセプチンと3回/一日のUFTの服用を9月までの予定で治療中です。
質問はUFTの服用を止める選択は再発転移の危険性を高めますか?
この治療は標準治療でしょうか?
先生のサイトをもっと早く知っていればアドバイスが欲しかったです。
HER2でグレード3では再発転移して死ぬと考え薬がないと眠れません。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT2(22mm), pN0?, luminalB(HER2陽性)
○リンパ節についての記載がありませんが、「リンパ節転移無」だとすれば、そもそも最初から「非アンスラサイクリンレジメン」が考慮されるべきです。
「FEC2クール(7/17、8/14)白血球が下がった為終了 ハーセプチン&パクリタキセル(9/(中旬)から12/(下旬))3か月16回で終了」
⇒FECが2回で終了した分、パクリタキセルを(本来の12回から)16回へ延長投与したのだと推測しますが…
 そもそも「非アンスラサイクリンレジメン」では「パクリタキセル12回のみとなり、アンスラサイクリン(FEC)は行いません」
 
「質問はUFTの服用を止める選択は再発転移の危険性を高めますか?
この治療は標準治療でしょうか?」
⇒UFTはそもそも不要です。
 標準療法ではありません。
 
「HER2でグレード3では再発転移して死ぬと考え薬がないと眠れません」
⇒全く無用な心配です。
 その心配が担当医に伝染し、(いくらか)過剰治療となっているのかもしれません。(それとも、その逆でしょうか?)
 ○抗HER2療法は再発率を半分にする、大変優れたものです。そのお陰で、いまや「HER2タイプの予後は、ルミナールタイプと同等以上」と考えられます。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生 こんにちは
回答いただいた2884の患者です。
迅速な回答ありがとうございました。
前回記入もれていましたが、
センチネルリンパ節転移なしです。
先生のUFT必要なしとの回答に涙が止まりませんでした。
元気に生きる希望が出てきました。
本当にありがとうございます!
過剰に心配をしてしまう原因は術前と術後の検査結果の大きな違いが原因の一つです。
当初の針検査では18mmで顔つきが良い癌と言われていましたが病理検査の結果は前記の通りです。
また治療の内容が、病院から貰ったパンフレットに比べていつも過剰なことで私がかなり悪い状態なんだと思いました。
FEC 2クール終了した時点で白血球の値が悪くなり6クールを2クールで終了しました。
Weeklyハーセプチン&パクリタキセル(9/(中旬)から12/(下旬))まで毎週点滴16回 3か月で終了しましたが初めは24回の予定でした。
パンフレットでは通常12回とありましたので24回必要ですかと確認しましたがそうだと言われFECを脱落した為仕方ないのかと思いました。
パクリを16回で終了した時点で、次回からは9月までハーセプチンとUFTにしましょうと言われました。
UFTを止めることは出来ないかと確認した際はUFTは副作用がほとんどないけど効くことが証明された抗がん剤だという説明でした。
パンフレットではパクリ後はハーセプチン単独14回とあったので私は再発の可能性が高くUFTが必要なのだと考えていました。
ハーセプチンは1年必要なので9月までとの説明です。
質問ですがハーセプチンは回数が14回ですか?期間が1年ですか?
3週間に一度でなく4週間になることがあります。
一年すれば回数は少なくてもOKでしょうか?
ハーセプチンとUFTの併用についてはあまり例がないので調べている際に偶然先生のブログを見つけました。
田澤先生のブログにもっと早く出会えていたらと思います。
ハーセプチンの点滴終了後は、ERが10%陽性で8%以上はホルモン剤有効なので5年間のホルモン剤治療と言われています。
この治療については何かアドバイスがありますでしょうか?
私の行っている病院では、術後1年に一回はマンモとCT検査になっています。
転院やセカンドオピニオンについてもアドバイスをいただけないでしょうか?
今になって最初に病院を選ぶことは本当に大事なことだと痛感しています。
化学治療に入る際にセカンドオピニオンについて確認しましたが転院は出来ないと言われました。
主治医の先生を基本的には信頼していますが外科医で乳腺専門ではありません。
治療方針が変更される場合いつも突然でこちらが考える余地がありませ
んでした。
説明ではあなたの場合転移していないので後で後悔しない為治療をしましょうという説明でした。
セカンドオピニオンをする雰囲気はない病院ですが
治療は長期になるので将来を考えれば真剣に考えざるを得ません。
江戸川病院も視野(少し遠いですが)に入れて検討するつもりですが今の
状況では転院するのは難しいでしょうか?
どんなアプローチが出来るか検討しています。
アドバイスがあればお願いします。
先生のように患者の心にも寄り添う治療をしてくださる病院は少ないと思います。
このQ&Aの存在に救われる患者は多いと思います。
田澤先生に感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました!
 

田澤先生から 【回答2】

今日は。田澤です。
○担当医は随分、標準療法からアレンジして「過剰なレジメン」にしているようですね。
やはり、エビデンスを重視した「ガイドライン」は順守すべきものだと思います。
有害事象もあることだし、保険診療で行うものなので「やればやる程良い」というものではないのです。
 
「FEC 2クール終了した時点で白血球の値が悪くなり6クールを2クールで終了しました。」
⇒そもそも(アンスラサイクリン単独ならばまだしも)タキサンとの組み合わせで「6クールを予定していた」時点で過剰です。
 ○本来「アンスラサイクリン+タキサン」の組み合わせならば「アンスラサイクリン3カ月+タキサン3カ月」が標準です。
 
「Weeklyハーセプチン&パクリタキセル(9/11から12/25)まで毎週点滴16回 3か月で終了しましたが初めは24回の予定でした。」
⇒「始めは24回の予定」というのは、正直たまげました。
 ○アンスラサイクリンの後にタキサン単独で24回(6ヵ月)!
 ちょっと考えられません。
 通常は最長で「アンスラサイクリン3カ月+タキサン3カ月」なのです。
 
「質問ですがハーセプチンは回数が14回ですか?期間が1年ですか?」
⇒期間が1年です。
 
「3週間に一度でなく4週間になることがあります。一年すれば回数は少なくてもOKでしょうか?」
⇒その程度は問題ありません。
 
「ハーセプチンの点滴終了後は、ERが10%陽性で8%以上はホルモン剤有効なので5年間のホルモン剤治療と言われています。この治療については何かアドバイスがありますでしょうか?」
⇒ホルモン療法は「ハーセプチン単剤となった時点」で併用すべきです。
「ハーセプチン終了後」となると1年「ホルモン療法しない」ことになってしまいます。
○ホルモン療法はアロマターゼインヒビター5年間が標準です。
 
「転院やセカンドオピニオンについてもアドバイスをいただけないでしょうか?」
⇒セカンドオピニオンについては、「当然の権利」と捉えるべきものです。
 最初から転院だと、(移ってから)「こんな筈では…」となるリスクがあるので、最初は「セカンドオピニオンで受診」して「この医師にこの方針でお願いしたい」と感じたら、そこへの転院を希望してもいいでしょう。
 
「江戸川病院も視野(少し遠いですが)に入れて検討するつもりですが今の状況では転院するのは難しいでしょうか?」
⇒ハーセプチン単剤は、副作用は無いですが、それでも現実的に通えるのかが鍵でしょう。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

田澤先生 こんにちは。
2884の患者です。
いつも迅速な回答ありがとうございました。
忙しい中、誠実な回答本当にありがとうございます。
転院について色々交渉した結果○○センターへ可能となりました。
UFTは不要とのことで今後の治療については残りのハーセプチンと並行してホルモン剤5年となりました。
ホルモン剤はアリミデックス1mgとなりました。
1日1錠です。
アロマターゼインヒビターとアリデックスは同じと考えてよろしいでしょうか?
手術から一年が経過し転院のタイミングでもあるので検査をしましたが今のところ転移はなく安心いたしました。
田澤先生のお蔭で前向きに生きていくことが出来ます。
本当に感謝しています。
田澤先生の誠実な対応に深く深く感謝いたします。
本当に田澤先生のブログで救われました。
お忙しい中くれぐれもお体ご自愛くださいませ。
先生のブログは治療で悩む患者にとって最後の砦のように力強いものです。
ブログはすぐ満了になってしまいお礼が遅くなり申し訳ありません。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「UFTは不要とのことで今後の治療については残りのハーセプチンと並行してホルモン剤5年となりました」
⇒妥当なところです。
 
「アロマターゼインヒビターとアリデックスは同じと考えてよろしいでしょうか?」
⇒同じです。
 アロマターゼインヒビターの中に以下の3種類があるのです。
 1.アナストロゾール(商品名:アリミデックス)
 2.エキセメスタン(アロマシン)
 3.レトロゾール(フェマーラ)
   



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