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充実乳頭がんとは?(他質問あり)

[管理番号:3383]
性別:女性
年齢:70歳
日頃、乳がんプラザQ&Aを通して様々なことを勉強させていただき、
不安や疑問をひとつずつ解消できていることに本当に感謝しております。
母(70歳)の乳がんについてです。
5月に右乳房の乳頭下側にしこりを自分で見つけ、すぐに受診したところ、乳がんであることがわかりました。
7月中旬に手術を行い、8月頭からホルモン療法を開始したところです。
手術については、乳頭下側のすぐ近くにしこりがあること、
エコー及び細胞診にて腋窩リンパ節転移が確認されたことなどから、
乳房切除術+腋窩リンパ節郭清(レベル2まで)を行いました。
乳房再建の予定はありません。
◆術前 画像・生検結果:
組織型:充実腺管がん
大きさ:15mm
腋窩リンパ節転移:画像上はレベル1に1個
ステージ2A
ER:100% PgR:90% Ki67:5% Her2:陰性(1+)
NG:1 HG:1
◆術後 病理結果:
組織型:充実乳頭がん
病理学的浸潤径:17mm x 13mm x 25mm
腋窩リンパ節 レベル1:1/11、レベル2:0(郭清数の記載なし)
ステージ2B
ER:100% PgR:90% Ki67:5% Her2:陰性(1+) →ルミナールA
NG:1 HG:1
ly0 v0 (波及度の記載なし)
断端陰性
◆術後治療方針:
ホルモン療法 レトロゾール服用を5年間
抗がん剤の適用なし
放射線照射の適用なし
これをふまえ、以下質問をさせてください。
質問1) 充実乳頭がんとはどのようなものでしょうか?
乳頭腺管がんもしくは充実腺管がんの間違いなのかな?と思いましたが、
英語表記が「Solid papillary carcinoma」となっており、「充実乳頭がん」で間違いなさそうです。
患者向けの書籍等ではこの組織型の情報は見つけられませんでした。
インターネットで探すと、論文や学会発表資料にこの組織型の記載がありましたが…。
組織型はあまり気にする必要がないことはこちらのQ&Aを見て理解しているのですが、
どこを見ても「充実乳頭がん」に関する患者向けの解説に巡り合うことができません。
どのようなものか教えていただきたいです。
質問2) 病理学的浸潤径について。
病理学的浸潤径の「25mm」は奥行きでしょうか。
また浸潤径=しこりの大きさと考えてよいでしょうか。
乳頭のちょうど裏側の方へ伸びていたようなことを主治医の先生が言っていた記憶があります。
術前の15mm→最大25mmに少し驚いたものの、素人の感覚だと温存ではなく全摘でよかったなと感じました。
質問1,2以外でも、なにか気になった点がありましたらコメントをいただければ幸いです。
以上、よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
Solid papillary carcinomaですね。
比較的最近の概念で、最近は症例が増えている(正確には、病理医の認識がすすんできた)ことは明らかです。
私の患者さんでも結構いらっしゃいます。(嚢胞内腫瘍のかたちで局麻生検で診断されるケースも目立ちます)
pT2(25mm), pN1, luminalA, NG1
典型的な大人しい「Solid papillary carcinoma」と言えます。
「質問1) 充実乳頭がんとはどのようなものでしょうか?」
⇒文献的には「神経内分泌分化をしばしば示す」大人しい癌です。
 しばしば「浸潤の有無が問題」となります。(質問者の場合にはリンパ節転移が存在しているので「浸潤」となります)
 私の経験で付け加えると…
 ①乳頭近傍に存在する
 ②嚢胞内腫瘍の形を呈する
 ③(乳管内病変だから当然ですが)しばしば分泌(特に血性)を伴う
「質問2) 病理学的浸潤径について。病理学的浸潤径の「25mm」は奥行きでしょうか。」
⇒その通りです。
「また浸潤径=しこりの大きさと考えてよいでしょうか。」
⇒その通りです。
「質問1,2以外でも、なにか気になった点がありましたらコメントをいただければ幸いです。」
⇒非常に大人しいものです。(ルミナールAでわかるように)
 ホルモン療法単独は正しい治療です。

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