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授乳中のマンモグラフィー

[管理番号:112]
性別:女性
年齢:31歳
現在、第二子(3ヶ月)に授乳中の31才です。
20代の頃から毎年乳腺クリニックで乳がん検診(マンモ、エコー)を受けています。
前回は第二子妊娠の半年前に受けて、マンモグラフィーで石灰化を指摘されましたが、悪い物ではないので1年に1回マンモグラフィーで経過をみれば良いと言われました。
次の検診が来月あるのですが、マンモグラフィーを受けてよいか不安があります。
医師は、授乳中でもマンモグラフィー撮れるのでやりましょうと言っていますが、授乳中の乳腺が被曝してしまうことに抵抗があります。
非授乳期の乳腺より、授乳期の乳腺の方が被曝の影響を受けやすいなど、逆に乳がんになる可能性を上げてしまったりしないでしょうか?
授乳中のマンモグラフィーと被曝について教えてください。
なお、現在しこりなどの症状は何もなく、授乳は今年いっばいで断乳する予定で、断乳後半年にはしっかりマンモグラフィー、エコーを受けるつもりでおります。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「授乳中のマンモグラフィー」とても気になると思います。
 それでは回答します。

回答

「非授乳期の乳腺より、授乳期の乳腺の方が被曝の影響を受けやすいなど、逆に乳がんになる可能性を上げてしまったりしないでしょうか?」
⇒授乳期のマンモグラフィーが乳癌になる可能性を上げることはありません。
 マンモグラフィーはもともと低線量(1回あたり0.1mSv)なので、1年に1回程度の撮影(それが授乳期であろうと)でリスクの上昇はありません。
 (一般論として細胞分裂の盛んな細胞は放射線感受性が高いので)理論上は「授乳期乳腺が非授乳期乳腺よりも放射線感受性が高い」可能性はありますが、(マンモグラフィーのような低線量では)いずれ影響は微々たるものです。
 治療照射のような高線量では「違いがでるのかもしれませんが」正確なデータはありません。
 
◎ただ、授乳期乳腺は「マンモグラフィーで解りずらい=診断能力が低い」ので基本的には勧められません。
 超音波検査で十分でしょう。
 半年前の「石灰化所見」も「悪い物ではない=良性と思われる」であれば、そのためだけにマンモグラフィーを撮影する必要はありません。
 
「授乳中のマンモグラフィーと被曝について教えてください」
⇒マンモグラフィーレベルの低線量では被爆の影響は十分無視できるレベルです。
 

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