［管理番号:1055］
性別:女性
年齢:42歳
 
 

 
 
先生お世話になります。
今日、主治医から自宅に直接電話があり、
顕微鏡検査？ですかそれの結果が出て治療法を変更しようと思いますと、
1ヶ月後の手術予定でしたが、抗がん剤治療を先にしましょう！
リンパ節の転移もあるし、痛みも続いているので
腫瘍、リンパ節を小さくしてからの手術にしましょう！
抗がん剤治療は乳癌に効くので小さくなりますといわれましたが、
リンパ節にも良いのですか？
先日から脇の下だけでなく肘下から手首にかけても
ちょっと痛みが出てきたのですが…わたし大丈夫でしょうか？
抗がん剤の副作用は脱毛のほかどんな感じですか？
だんだん心配になってきて…どうなるのでしょう…
 

田澤先生からの回答

　こんにちは。田澤です。
　この回答内容が「担当医の方針とは異なり」ますが、私は「自分を偽ることはできない」ので、敢えてコメントさせてもらいます。
「顕微鏡検査？ですかそれの結果が出て治療法を変更」「抗がん剤治療を先にしましょう！」
⇒おそらくサブタイプが「HER2タイプ」だったのだと思います。
HER2タイプの場合には「抗がん剤が奏功する可能性が高い」ので「術前抗がん剤治療」へ方針転換したようです。
　♯HER2タイプでも、100%抗がん剤が奏功するわけではありませんが、「そのリスク」についてはお話されていますか？
 
「腫瘍、リンパ節を小さくしてからの手術にしましょう！抗がん剤治療は乳癌に効くので小さくなります」
⇒「100%効くことを前提としての話のようですが…」『効果が無い場合の話』はされていますか？

回答

「リンパ節にも良いのですか？」
⇒抗がん剤が『もしも、乳癌に効果があった場合』には「リンパ節にも効果」はあります。
　但し、（抗がん剤は100%効果がある訳ではないので）「乳癌が大きくなる場合」には当然「リンパ節も大きく（多く）」なります。
 
「脱毛のほかどんな感じですか？」
⇒「吐き気」「食欲不振」「痺れ」「便秘」「全身倦怠感」などです。
 
●担当医は「抗がん剤が100%効果がある筈」と仮定して「治療選択」をしているようですが、「ご本人が小さくして温存」という希望がなければ、
「術後の抗がん剤」でも『効果は同等』で、（万が一効果が無かった場合の）『リスクが小さい』です。
　担当医と良く話し合うべきです。