Site Overlay

ホルモン療法と湿疹の関係について

[管理番号:4572]
性別:女性
年齢:44歳
いつも拝見させていただいております。
どうぞよろしくお願いします。
ルミナールB、ステージ2Bとの診断を受け、
AC療法4ク-ルの後、2017年1月に左胸全摘+リンパ郭清し、
2/(下旬)からタモキシフェン20mg/日を内服しています。
なお、生理は2016年11月を最後に止まっています。
しかし、3/(下旬)頃から、右肩や背中全体に痒みが出てきました。
(我慢できる程度の痒み)
その後、いったん痒みは静まりましたが、
3/(下旬)頃から、右肩や右腋の下あたりに
赤くぽつぽつした湿疹が、合計20個くらい出ています。
湿疹は痒みを伴っていますが、それ以外の箇所の痒みはありません。
(左半身は無症状です)
このような症状は、タモキシフェンの副作用なのでしょうか。
副作用だとして、タモキシフェンを止めなくてはならないほど、
危険な副作用なのでしょうか。
(リンパ節転移もあったことから、再発防止のため、
できればこのままタモキシフェンを飲み続けたいと考えています)
また、当面の対応として、
手持ちの軟膏を塗り、痒みをおさえつつ、タモキシフェンを飲み続け、
主治医の診察予定が5月なので、それまで様子をみてもよいでしょうか。
あるいは、早急に主治医の診察を受けるべきでしょうか。
また、このような症状の場合、
田澤先生でしたら、どのような指示をされるでしょうか。
(たとえばフェアストンへの変更、休薬、減量など)
お忙しいところすみませんが、ご意見いただければと思います。
よろしくお願い申し上げます。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「このような症状は、タモキシフェンの副作用なのでしょうか。」
⇒他に心当たりがないのなら…
 そう考えるべきです。
「副作用だとして、タモキシフェンを止めなくてはならないほど、危険な副作用なのでしょうか。」
⇒そんなことはありません。
 ご本人の日常生活に支障がないなら、そのまま対症療法(必要なら皮膚科を受診して)軟膏やかゆみどめの内服をしましょう。
「手持ちの軟膏を塗り、痒みをおさえつつ、タモキシフェンを飲み続け、主治医の診察予定が5月なので、それまで様子をみてもよいでしょうか。」
⇒その通りです。
「あるいは、早急に主治医の診察を受けるべきでしょうか。」
⇒もしも「症状が酷くて、タモキシフェンを止めたい」ほどならば、(休薬した上で)「主治医に連絡」してください。
 
 

 

質問者様から 【報告2】

いつもお世話になっております。
今回は、質問ではなく、ご報告をさせていただければと思います。
湿疹に手持ちの軟膏を塗って様子を見ていましたが、良くならないので皮膚科を受診したところ「帯状疱疹」とのことでした。
タモキシフェンとの因果関係は特になく、体の免疫力が下がったことにより
体内に潜んでいる水ぼうそうウイルスが暴れて
神経や皮膚に炎症を起こしているそうです。
皮膚科の先生からは
「50歳以上なら、あらかじめワクチンを打っておくとよい。
それより若い場合は、とにかく早く受診すること」
とのお話をいただきました。
こちらのQ&Aで質問する前に、速やかに皮膚科を受診していれば田澤先生にお手間をかけさせてしまうこともなかったのに、と後悔しております。
すみませんでした。
どうぞご容赦いただければと思います。