[管理番号:6966]
性別:女性
年齢:51歳
病名:右乳癌
症状:温存手術
先生のお力に感謝致します。
3年前右乳房乳管内乳頭腫摘出手術後、経過観察。
昨年5月少しの石灰化有り。
12月数も増えてないで1年後来るようにとの事でしたが、今年3月自分でしこりを見つけ受診。
乳腺症だと思う…半年後にまた来て下さい。
との事でした。
9月.悪いものでは無いと思いますが…と一応針生検までやった結果、非浸潤癌。
次に細胞診をやり1期浸潤癌。
11月下旬に温存手術を無事終えました。
術前結果
ホルモン受容体陽性。
HER2陰性。
Ki8.1%
T1N0M0 大きさMRIでは14mm
術後結果待ち。
1月から放射線治療。
質問1 今更ですが、もっと早く針生検していれば、非浸潤癌だったでしょうか。
悔やまれます。
質問2 まだ術後結果が出ていませんか、先生は何もしないより、ホルモン療法だけでも直ぐに始めておきましょう。
と仰っています。
ただ、こちらのページで勉強させていただいたのでは、微浸が5mm以下なら、やらなくても大丈夫と見ました。
せめて、術後の経過を見てから始めるのでは遅いでは遅いでしょうか?
先生も、ほとんど浸潤している様に見えないんだけどねー。
と仰っています。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「質問1 今更ですが、もっと早く針生検していれば、非浸潤癌だったでしょうか。」
→「もっと早く」とは「今年3月の段階で非浸潤癌だったのか?」までは解りません。
ただ、「3年前右乳房乳管内乳頭腫摘出手術後、経過観察」とあるので(今回の乳癌が右側であることを考え合わせると)「3年前の(その乳頭腫の)同じ乳管系にすでに癌が存在していた」可能性は否定できません。
「微浸が5mm以下なら、やらなくても大丈夫」
「せめて、術後の経過を見てから始めるのでは遅いでは遅いでしょうか?」
→その通り。
遅くは全くありません。
「適応外(5mm以下)」の可能性も十分にありそうです。
質問者様から 【質問2 微浸潤のホルモン療法】
性別:女性
年齢:51歳
病名:右浸潤癌
症状:
2回目の質問です。
よろしくお願い致します。
昨日やっと病理結果が出ました。
浸潤巣+乳管内伸展巣:32×7㎜
浸潤巣:11×3㎜ T1
切除断端 浸潤癌陰性
乳管内成分は端に近いところはあるが、放射線で十分効果があるでしょう。
T1N0M0 Stage1 Luminal A
放射線治療+ホルモン療法5年間
抗がん剤無しの結果にホッとしたと同時に、浸潤巣の大きさにショックを受けました。
ホルモン療法も微浸潤適応外どころではないですよね?治療は始まりました。
ただ、浸潤巣でステージが決まるので1期ですが、
非浸潤だった部分の大きさは気にしなくても良いのでしょうか?
先生も、ずっと1cm位と仰っていて、それに対するマージンで手術をされたと思うのですが、全摘の方が良かったのでは?と思ったりしました。
私の場合、32㎜の中の11㎜に3㎜の浸潤径があったと捉えて良いのでしょうか?
私は子宮筋腫がいくつかあり、ずっと経過観察していただいています。
ホルモン療法による子宮への影響が心配なのですが婦人科の検診を増やすとか、気をつける事はありますか?(ホルモン剤はタモキシフェンです)
ホルモン剤を飲み始めて少し下腹部に違和感を感じますが、出血などが無ければ気にしなくて良いですか?
放射線治療の事ですが、術後は16回のものでも良いと提案していただいていました。
しかし、今回、非浸潤部分が大きかった事で、20~25回に増やした方が良いのでは…との事です。
やはり回数を増やした方が効果がありますか?
病理結果が出るまで不安でたまりませんでしたが
田澤先生の乳癌プラザを読ませていただく事で
乗り越えて来られたと思っております。
本当にありがたく感謝申し上げます。
色々と質問してしまいましたが、どうぞよろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答2】
こんんちは。田澤です。
「ただ、浸潤巣でステージが決まるので1期ですが、非浸潤だった部分の大きさは気にしなくても良いのでしょうか?」
→その通り。
「私の場合、32㎜の中の11㎜x3㎜の浸潤径があったと捉えて良いのでしょうか?」
→その通り。
「ホルモン療法による子宮への影響が心配なのですが婦人科の検診を増やすとか、気をつける事はありますか?」
→婦人科医が問題ないというのであれば、特に問題ありません。
「出血などが無ければ気にしなくて良いですか?」
→その通り。
「やはり回数を増やした方が効果がありますか?」
→寡分割照射と通常照射は差はないようです。